Romanico Cesanese del Piglio 2005 Coletti Conti

ラッツィオ州の赤

更新履歴 2015/07/06
情報 なでしこ4545セール!
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4,545円(税込)

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※希望小売価格 6,480円税込→通常特価 5,180円税込→ なでしこセール! 4,545税込
※2015年7月9日ー12本追加できました。
※2015年7月10日ー12本追加できました。



ロマニコ・チェザネーゼ・デル・ピーリオ 2005 コレッティ・コンティ
《イタリア/ラッツィオ/赤/チェザネーゼ・ダフィーレ/フルボディ》


ラッツィオ州、南ローマから約45kmのアニャーニと呼ばれるなだらかな丘陵地にアジェンダを構えるコレッティ・コンティ。火山性のミネラル豊富な土壌でコンティ家はブドウを小作人に栽培させ他の生産者に販売していました。

しかし1993年に父親が病で倒れのを機に現当主であるアントン・マリア・コレッティがアジェンダを継ぎます。継いでからも、小作人にブドウを作らせ、それを卸す仕事を続けていましたが、ある日、自身が栽培をさせているこの地の土着品種であるチェザネーゼ・ダフィーレから造られたあるワインと出会います。

チンチナート。

アンドレア・フランケッティがトスカーナで栽培するチェザネーゼ・ダフィーレからなるチンチナート、そのワインを飲んだアントン・マリアは強い衝撃を受けます。このロマニコの誕生に至ります。

ただし!

現在の正規輸入元である徳岡さんの商品ですが、徳岡さんからの資料はチンチナートマスター、略してチンマスの西野嘉高にとっては時系列的に疑問点も多く残念ながらそれを元に再編集するにも不安のある資料でした。

また、残念ながら現在庫をもって徳岡さんは正規輸入元を辞められるとのこと。だからこそこの在庫を買っておかないと‥という気持ちもあり扱いを決めましたが、だからこそ、すでに正規輸入元を辞めることが決まっているのに、商品の詳細を生産者に聞いてもらう‥というのも気が引ける行為と判断しましたのので、これから先は西野嘉高の憶測も含まれます。

少なくとも正しい情報はアントン・マリアはアンドレア・フランケッティから2001年のバリックを譲り受けているそうです。きっとそれはチンチナートの熟成に使用されたバリックかもしれませんし、ただ、2001年にバリックを譲り受けたという意味だけでピカピカの新樽だったかもしれないし、古樽だとすれば‥さて、1999年をのチンチナートの古樽?いや、2001年の時点で1999年のチンチナートはまだ樽の中の可能性もありますしね。2001年以降に2001年のチンチナートの樽を譲り受けた可能性もあります。

いずれにせよアントン・マリアは、チンチナートに‥フランケッティに多大なる影響を受けており2003年からはhaあたり5,050本のその地としては高い密植でチェザネーゼダフィーレを植樹しています。トリノーロは10,000本ですから約半分となりますが、それでもラツィオの地では高い密植で間違いありませんね。

また、フランケッティ氏から譲り受けたバリックで15ヶ月熟成させたチェザネーゼ・ダフィーレは、フランケッティ氏にテイスティングしてもらったそうです。「コレッティ・コンティの畑を買いたい」そうフランケッティは言ったとか‥。

なぜトスカーナの地でフランケッティ氏は、ラツィオの土着品種であるチェザネーゼ・ダフィーレを栽培したのか?実は、フランケッティ氏はローマ人なんですよ。生まれはトスカーナではないのです。だからその品種も熟知しており、その品種をトスカーナでも‥と思ったのかもしれません。結局、元々火山性土質で栽培されていたチェザネーゼ・ダフィーレはサルテアーノ(トスカーナ)には合わないとして、マッサルセレクションしたものは、エトナ(シチリア)に植え替えられ、現在でも栽培されています。チェザネーゼ・ダフィーレはフランケッティ氏にとってルーツの象徴なのかもしれません。

2003年からの高い密植ですが、このロマニコは2003年が初ビンテージとなります。樹齢0年のブドウ樹からのブドウを使うとは限りませんし、実はそれは移植であったとすれば不可能でもないのですが、結局詳細情報がありません。

標高235m付近のなだらかな丘陵地にある1.53haの畑。火山性土質でマンガンやマグネシウム、カリウムなどのミネラルが豊富に含まれています。2001年の植樹したhaあたり約5,050本というそれまでのこの地の密植よりも遥かに高い密植となります。

2005年9月15日、手詰みで収穫されたブドウは40hlのステンレスタンクでの19日間の醸しと発酵を行います。発酵槽は果帽とモストの接触面積を増やすために高さよりも横幅の広いものを特注。発酵後はブドウの果皮などを取り除き、24時間ほど休ませてから225Lまたは228Lのフランス産の新樽100%のバリックに移し替えてのマロラクティック発酵、熟成初期にはバトナージュを行い約6から8ヶ月の樽熟成後、無濾過にて瓶詰めされます。

独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味

ロマニコ‥名前の由来は司教大聖堂の床にあるモザイクの様式だそうです。ロマネスク様式的な何かなんでしょうね。ラベルはきっとその床のモザイクのタイルがモチーフで、どうせチンチナートにリスペクトするのであれば、ボルドー型瓶ではなくブルゴーニュ型瓶でお願いしたいのだが、チェザネーゼ・デル・ピーリオDOCがゆえに、DOC法上ボルドー型瓶が指定されているかもしれない。瓶底には澱が少しでている様子‥。コルクはなかなかの質の4.5cm、お尻は濃い紫に染まっています。

グラスは‥今のチンチナートならきっとボルドー型を選ぶだろう、若いころは断然ブルゴーニュ型だったけれども‥ということでとりあえずヴィノムのボルドー。ちなみに表記のアルコール度数は15度とたっぷりで、チェザネーゼ・ダフィーレには相応しいはず。

ディスクに照り、先が見通せない暗黒の世界。香りがとてもいい。少し酒粕にレーズンを混ぜたような独特の香り。真っ黒のイチゴ、凝縮したカシス…でもジャミーではない。少し乾いた粉末状のタンニンは、カカオ比率の高いチョコレートの様。黒いスミレ、甘草、黒コショウ、どこかサグランティーノっぽさも感じるな。甘味はまだ奥にある。

少し熟成したニュアンスは確かにあるが、濃厚かつ密度の高い果実香が前。チンチナートらしさとしての養命酒的なアルコール漬けの南国フルーツやライチっぽさはないが確かにチェザネーゼ・ダフィーレだし、これまで寄り道してきたどのチェザネーゼ・ダフィーレよりも濃密で、新樽に負けていない果実の熟度を感じます。

鉛、2Bの鉛筆の芯のような。煮詰めたバルサミコ、熟れて茶色くなった白桃‥素晴らしい複雑さがあり、うん、どのワインよりもチンチナートに似てる。

口に含むとベルベットのようにしなやかな重さのある輪郭。口の中を満たす液体に満足感、重み、核に向かう重力。渋味も酸味も角が取れていますね。十分な酸味に甘味、旨味が絡み付いてきました。

ああ、早く助け出すべきだった‥と思っていたが、ワインの状態としてはようやく飲み頃、飲み始めてよい段階にようやく‥のタイミング。複雑に濡れているが、どこかドライな乾きを感じさせる渋味は味わいにも健在。

二杯目はなお旨い。香りではなく味わいにある甘味に黒糖。リンゴの味も持つマンゴーが熟れ過ぎた感じもある。うん甘旨いですね。そして濃厚で濃密‥アルコール感もこの品種、新樽バリックにとても似合ってる。アルコールだけが浮く感じがない。でも、飲み難さがない。

ああ、旨い。この独特なアルコール感も持つ果実の香味のベースにはブランデー漬けの梅酒の10年モノのようなニュアンスがある。そこにミキプルーンを溶かし込むのだから中井貴一もビックリだ。

二日目もヴィノムのボルドー型。オリエンタルなスパイスボックス、漢方の雰囲気が濡れてますね。個性的な品種‥そして魅惑的。甘味はありますが、チンチナートよりも控えめ‥その控えめな甘さはトリノーロらしさ‥そうあのトリノーロ香がないのは当然ですね。でも、樽の使い方はフランケッティに習った?それとも同じ樽メーカーか?ローストも同じか?という可能性も感じる。

色はチンチナートの方が淡いんですよ。もう少し明るい。色と甘味の違いかな。複雑さは負けていませんね。足らない‥という感覚はない。あくまでも並列で違いを感じているのは、これまで飲んだチェザネーゼ・ダフィーレとは全く違う。

真っ白なヴァニラ香が茶紫の煮詰めた果実に溶け込んでるのね。口に含むと丸い丸い。そして余韻にも複雑さを感じ‥とても長いですね。ラツィオにこのロマニコを飲んで感銘を受け、それを目指す生産者は‥まだか?

旨味が力強いですね。梅酒の古酒に熟れたマンゴー汁、やっぱりミキプルーンも。スパイスはオリエンタルでもあるが、紅茶っぽさもある。そこが渋味にもリンクします。

ワイン単体でも楽しめるし、どこかドライフルーツの風味ふんだんなので、紫か黒の果皮を持つドライフルーツとも相性良さそう。レーズンバターとかもいいかもしれない。この独特の甘味に呼応させるような塩気のチーズ。でも肉の煮込みがいいなあ。そして究極的にレーズンが乗ったカレーライスもありだ。

他の生産者はこのワインを見習って欲しい。何もモダンな手法なのではない。チェザネーゼ・ダフィーレの個性を表現するにはこの方法がベストなはず。高い密植、完熟したブドウ、バリックでの熟成、高いアルコール、チンチナートと同じものにならなくてもいい。でも、こんなにも濃密で複雑で長い長い余韻を持つワインがラツィオでできるんですよ。

三日目です。グラスは一貫してヴィノムのボルドー型。ブルゴーニュ型では試していませんので、ぜひご意見聞かせて下さいね(って、俺の分も確保しているので次はブルゴーニュ型で飲んでみるとする)。最後は澱が混じりますので慎重にどうぞ。

少しずつヴァルサミコ的な香りもありますね。含み香にも抜栓後の酸化を思わせる香りも少しある。古酒ですから当然ですけれども。飲み口のまとまり、艶やかで潤う輪郭。スパイス達もまとまりましたね。一体感があります。終盤に旨酸っぱさ。

セラーの温度よりも少し上がってきた感じがいい。独特の果実香、スパイス、むんわりと広がり、密になる。チェザネーゼ・ダフィーレ‥圧倒的な個性がありますね。チンチナートとは違うけれども、最もチンチナートっぽさは確かに感じて頂けます。

チェザネーゼ・ダフィーレ、チンチナートっぽさ堪能なら初日や二日目のパワフルな状態がいいと思いますね。もちろん、三日目も美味しいのですが。

当時のチンチナートとの価格を思うと1/3程度ですが、十分に美味しいですね。やっぱりロマニコだったか‥。

この個性、毛嫌いせずに挑戦してみて下さい。とても魅力、魔力のあるワインです。

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