Carmenere Piu... 2020 Inama

ヴェネト州の赤

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更新履歴 2023/03/19
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2,280円(税込)

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カルメネーレ・ピゥ... 2020 イナマ
《イタリア/ヴェネト/赤/カルメネーレ85%、メルロ15%/フルボディ》

ジュゼッペ・イナマ氏がソアーヴェ・クラッシコ地区の中央、モンテ・フォスカリーノの上部斜面に位置する最良の畑を購入したのは1950年。以降70年余りが経過しますがコンサルタントに頼ることなく自らの経験や研究、蓄積したノウハウによってソアーヴァの第一人者となりました。

ソアーヴェはイタリアを代表する白ワインでありヴェネトを代表する地酒でもありますが、大量生産品のイメージを持たれるかもしれません。大量生産品には二種類あります。粗悪なものと、上質なもの。上質なものを少量のみ造るよりも上質なものを大量(≒安定)に造るのとでは後者の方が困難を極めます。

ジュゼッペ・イナマが目指すのは‥どちらも。かもしれません。世界市場にも通用するガルガネーガの表現、ソアーヴェの品質向上に寄与してきました。また、ソアーヴェ・クラッシコの土壌は火山性土壌。そこで彼がまず選択したのはソーヴィニョンブランでもあります。また、1990年にはソアヴェから南東にあるコッリ・ベリーチ地区の石灰粘土質の土壌に畑を購入、日照量も多いその土地に適したブドウはカベルネソーヴニョンや、カルメネーレと判断し挑戦し続けています。2010年にはステヴァノの長男マッテオが、2018年にアレッシオ、リカも加わりイナマの大三世代がはじまりました。

このカルメネーレが栽培されるコッリ・ベリーチ地区の畑を購入したのが1990年ですから、まだ赤ワインの生産に関しては歴史は浅いながらも、このカルメネーレが成功していますね。イナマは赤も素晴らしいのです。南米はチリでも栽培されている品種ですが、イタリアならばロンバルディアのカ・デル・ボスコもカルメネーレからなる赤ワインをリリースしています。造り手を魅了する品種なのかもしれません。

イナマの赤は四種類あり、一番スタンダードなカルメネーレ(混醸)がこの「カルメネーレ・ピゥ」。カベルネを主体にカルメネーレを混醸したブラディジズモからは、コッリ・ベリーチDOCを名乗ります。カルメネーレ100%の上級ラインはカルミニウムと、リゼルヴァとなるオラトリオ・ディ・サンロレンツォとなります。

海抜50から250mlの鉄分や粘土、ライムストーンの土壌で栽培されるカルメネーレ。収穫したブドウは除梗し、内側にパドルが付いたステンレスタンクで12時間のアルコール発酵とマセラシオンの後、マロラクティック発酵が施されます。熟成は一年落ちのフランス産のバリック85%、ステンレスタンク15%で約12ヶ月。最後に軽いフィルターをかけた後、澱引きをして瓶詰め。清澄は行われません。

で、カルメネール。諸説ありますが現在ではチリなどでも成功している元々はボルドーを起源とする品種で、カベルネフランと同品種だという話もあります。確かにその個性はカベルネフランにも似ているのですが、カベルネフラン的青さはないんですよね。実際に飲んで頂ければ、カベルネフランにも似てるんだけれども、明らかに個性は違う。そして、南米のそれとの個性が近いのでカルメネーレの特徴はハッキリとしてきたのだと思います。

"Carmenere Piu..."の"Piu"は"もっと"という意味。カルメネーレ単一または混醸の四種類の赤ワインの中で一番軸でありスタンダードなワインだからこそ、カルメネーレを"もっと"飲んで欲しいという期待が込められているのかもしれません。

独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味(2019年ビンテージ/2022年9月)

ボトルネック部分がやや長め、肩部分がややなだらかにも見えますがボトル下部につれ穏やかに絞られたシェイプを持つボトルですね。ラベルデザインはきっと、昔に扱った2011年ビンテージと同じだろうと思ったら、天使のような少年は登場するもちょっとデザインは違いますね。ほぼほぼ下ネタになりそうなので、デザインに関しての説明はやめておきます。ただ、絵の中には色んなフルーツも描かれてますが、ブドウだけ、ワイン名にある「Piu..」と同じ(たぶん)ムラサキ色なのが効いてます。コルクは4,5cmの生コルク、ディアムあたりでもいいと思うんですが、イナマのヴィン・ソアヴェ同様に、採用されていませんので、それはそれで哲学があるんだと思います(ブショネはない方向でお願いしたい)。グラスは、シュビゲラウのディフィニッションのユニバーサル型にしました。表記のアルコール度数は13,5度となります。

色調は濃いですね。まさにカベルネフランの親戚がいとこの品種らしい。スパイシーな風味があり、黒糖とまでは言わないけれども、甘コク味のある香りがあります。いつものことながら、カベルネフランって、樹液的な、香ばしい甘味を感じますね。確かにメルロとの相性は良さそう、それはカベルネ・ソーヴィニョンの副原料としての相性の良さと同じ。口に含みますと、イタリア品種になれた舌には新鮮、かつ懐かしさも感じるボルドー右岸系の風味。いや、トスカーナにもカベルネフランの風味のあるワインもあるんだけどな(頭の中はトリノーロ)、決してかけ離れているわけではなく、どちらもフランっぽいんだけれども、こっちはボルドーっぽく感じているのは何だろうか。ただ、トリノーロ(クーポレが頭にある)は多品種混醸、こちらはメルロとの二品種というのにも理由があるかもしれない。ま、どっちにしても美味しんんだけどね。

毎日がダメなわけではなく、イタ専してると、ここらへんの品種をたまに挟むとやっぱりおいしいなあ‥も実感する。2019年とまだ若めですが、非常によくまとまっていて全体としての丸みもある。質の低い、渋味や酸味は皆無だし、パッと飲んで、パッと赤ワインの(一般的な)赤ワインらしさを感じる。そこに、あたしも惹かれてるのだ。それは、イタリアワインが難解という意味ではない。あたしのように、フランスや新世界からワインに入って、イタリアに行き着いた身には、なおさら懐かしい感じ。そして、すでにワインの質の良し悪しを知ってると、その質の高さもわかる。最初からイタリアなお客様にいは、フランスや、新世界っぽく感じるかもしれませんが、実は、アルコール度数13,5度とほどほどだし、樽も派手なものではなく、そこはかとなくイタリアを感じさせる他国の品種というのがご理解いただけると思う。

品種的にもそうだけど(フランス人はフランに何を合わせてるんだろうか)、ワイン単体でもほどよく満足感がある。もちろん、これで14度、14,5度あれば尚更だけれども、フランとなると、スパイスも感じるデミグラスソースとか、ポークチャップ的なケチャッピーな感じもいいかもしれませんね。このワインに負けないぐらいのある程度のインパクトもあるとなおよしです。ちょっと秋の夜長にベランダで(うちはないぞ)でしっぽり飲むのにいいですね。

香りも味わいもしっかり開いてますね。つまづきがない。とてもいい。二杯目飲んでますが、いやあ、渋味がいいっすねー。渋味が美味しいのもこの品種のええとこ。どこかスパイスのザラっとした感じもあるんですが、なめらかな舌触りもあるんですよね。これフランのええとこです。

二日目もシュビゲラウのディフィニッションのユニバーサル型です。ボルドー型でもいいと思いますよ。うん、香りは確かにフランそのもの。キレイに、上品に樽も効いてるし香りも力強いというよりも、ハッキリとしてますよね。個性もそうだし、想像するおいしい赤ワインの香りのはずです。口当たりも輪郭からなめらかで、決して香味がハッキリしているので、フルボディ的ですが、よくよく感じてみれば、ミディアムからミディアムプラスで、その分飲みやすさがあるのもいい。エグいような濃さ、押し迫る濃さではなく、ワイン単体でもいいんだけど、食中酒にも十分使える。個人的にはハンバーグ、デミソースでもいいんだけども、ケチャップとウスターソースを詰めたようなソースもいい。あと、牛脂‥ラードとも相性よさそうだな。そして、甘味もある感じ、だから、ハンバーグも実はテリヤキソースが一番合うのかもしれない。

三日目もシュビゲラウのディフィニッションのユニバーサル型です。パレオとか、トリノーロ(クーポレ含む)などのカベルネフランの風味が好みのお客様はすごく喜んでくれそう。この価格だと尚更ですね。マッキオーレのボルゲリロッソと比較となると、複雑さはマッキオーレに軍配が上がりますが、決してこちらが単調なわけではない。初日からのまとまりや、飲みやすい濃さがあり、フラン‥いや、カルメネーレの個性もあってとてもよくできてて、3,000円でオツリがくるのはありがたい。

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