Dessimis Pinot Grigio 2019 Vie di Romans

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ヴィエ・ディ・ロマンス

更新履歴 2021/11/17
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4,980円(税込)

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デッシミス・ピノ・グリージョ 2019 ヴィエ・ディ・ロマンス
《イタリア/フリウリ/白/ピノ・グリージョ/辛口》

フリウリ州‥スロヴェニアとの国境沿いの街、ゴリツィアの西に位置するマリアーノ・デル・フリウリ地区はイソンツォDOCエリアとなります。祖父の代から100年もの間、ガッロファミリーの手によって守られたその土地は、水はけのよい平らな土地で、海と山の両方から吹く風に恵まれるミクロクリマを持つテロワール。

17歳で家業を継いだ現オーナーのジャンフランコ・ガッロ氏は、同地区のみならずイタリアの生産者が一目置き、イタリア最高の白ワインの生産者として最も尊敬され信頼される‥「北の巨人」と形容される人物です。ジャンフランコが三代目‥次は息子さんが四代目となるそうです。

創立以来「ガッロ」と名乗っていたものの、カリフォルニアの大規模なワイン生産者である「(EJ)ガッロ」との商標権の兼ね合いで1986年に名称の変更を余儀なくされたそうで、現在の「ローマ人の道」という意味のヴィエ・ディ・ロマンスになったそうです。

彼の考えるテロワールとは「人間、土地、気候、ブドウ品種」であり、その中でも最も重要なのは「人間」であるとのこと。また「テロワールに最も適したブドウを栽培すること」「凝縮したブドウを作ること」「完熟期を迎えたブドウを最高のタイミングで収穫すること」な、当たり前のことを当たり前に‥に向かって邁進する生産者。

流行の醸造法や、市場に流されることなく、彼がその地で得た知識、経験を元に毎年生み出されるワイン達。何度かご一緒させて頂きましたが、本当に偉大さを感じる人物ですね。そこには包容力もあるわけですが、自身の目標や探求へのストイックさをヒシヒシと感じます。とても几帳面でブレない‥見習いたいものですね。

2009年からの樽発酵やマロラクティック発酵の廃止、リースリングレナーノ単一のプリン・フリートや、メルロからなるロゼのチャントンスの生産終了もあり、転換期にあると言え、それまでのスタイルとの差異は少なからず感じて当然ですが、思想としては進化をたどっているはずなんですよね。

イソンツォDOCエリアは北緯45度から46度、日本でいうと最北端である稚内あたりとなります。この地区は平地で海抜も30m前後ながら「北」であることや、大陸性気候と地中海性気候の両方を併せ持つこの地区だからこその要因も多数でそのひとつにロシアから吹き付ける冷たく乾いた風"ボーラ"が平地ながら滞留を興さずに冷涼な気候を保っています。

イソンツォ川の南部は粘土質や石灰質が多い土壌で、畑での仕事量は半端ない。グリーンハーヴェストは二度行い、一本の樹から収穫されるブドウは600g、一本のワインを造るに1000gのブドウが必要と言われているので、そのためには二本の樹から収穫したブドウを使うことになりますね。

また徹底的に酸化を防ぐ醸造も彼ならでは。除梗の段階から極力酸化を防ぎ、発酵が始まるまではドライアイスの粒を混ぜることで酸素を寄せ付けません。またタンクには窒素を充填することで酸化を防ぐ徹底ぶる。酸化を防ぎきった果汁は、ブドウの粒の中味と同じ色、香り、味を持つそうです。


 2019年のビンテージ情報

 冬から春にかけて厳しい気候が続いたが、夏前から熟成期にかけて回復、気
 温も上がり安定しました。ブドウの芽が出始めたのは4月上旬。気候は安定し
 ていましたが、5月に入ってからは気温が下がり寒く雨が多かった。湿度は高
 く、ブドウの栄養バランスが崩れることが懸念されたが6月に入ると気温は上
 がり、開花を迎える品種には好条件の気候となった。気温の上昇による水不
 足もあったが、好転の影響でブドウの葉は成長、懸念していた栄養不足も回
 復。7月上旬は気温が下がり、雨も降り涼しくなりました。雹が降ることもあ
 りましたが、それ以降は天候は回復、昼夜の寒暖差(昼33度、夜16度)も十
 分にあり、ブドウにとって恵まれた気候条件となりました。8月以降、熟成を
 迎えるまで好転が続きました。出来上がったブドウはキレイに熟成したアロ
 マをもち、酸と糖度のバランスが良く、フェノールの理想的な熟成を遂げま
 した。


 ヴィエ・ディ・ロマンスの熟成樽に関しての追加情報

 西野嘉高もテクニカル情報を書きながら気になっていたのが熟成樽の容量の
 情報なんですね。225Lと228L‥その3Lの違いに何があるのか?輸入元さんか
 ら回答が来ましたので追加情報として記載しておきます。

 樽の製造メーカーによってブルゴーニュタイプである228L容量の樽と、ボル
 ドータイプである225Lの樽のが異なるそうです。元々ヴィエ・ディ・ロマン
 スではブルゴーニュタイプの228Lの樽を使用したいたそうですが、樽メーカ
 ー(ダルジュ、バロン)がブルゴーニュタイプ(228L)の樽の製造を止めて
 しまい、以降はその樽メーカーからボルドータイプ(225L)の樽を購入する
 ことになったので、熟成に使用する樽の容量が複数あるようです。

 なお、現在ヴィエ・ディ・ロマンスのワインの熟成に使用されている樽のメ
 ーカーとタイプは下記の通り。なお、3Lの差はワインに及ぼす影響はないと
 のことです。

 ・タランソ  :ブルゴーニュタイプ
 ・セゲンモロー:ブルゴーニュタイプ
 ・ダルジュ  :ボルドータイプ
 ・バロン   :ボルドータイプ

海抜34mに位置する約9,05haのデッシミスの畑。平均樹齢は22年となります。2019年9月10日、19日、25日に収穫。収穫されたブドウは、約8度に温度管理されたステンレスタンクでのコールドマセラシオンの後、16度から19度に温度管理されたステンレスタンクで20日から23日間のアルコール発酵。マロラクティック発酵は施されず、澱と接触されたまま9ヶ月の熟成を経て2020年の7月22日、23日に瓶詰め。10ヶ月以上の瓶熟成期間を経てリリースされます。

アルコール度数は2009年が15.56度、2010年が14.21度、2011年が15.00度、2012年は15.23度、2013年は14.66度、2014年は13.20度、2015年は13.8度、2016年は14.92度、2017年は14度、2018年は14,94度、2019年は14,13度となります。

数年間まではもっと赤味がかった色を持つピノ・グリージョでしたが、この数年は淡さを感じる薄いピンク色。スキンコンタクトによる色の抽出と思われがちですが、決してそうして色が付いているわけではないそうです。ピノ・ノワールの亜種のひとつであるピノ・グリージョが完熟すると、ブドウ果皮の色がしっかりと果汁に伝わり、スキンコンタクトをせずとも果汁に色が付くそうです。また、搾りたてのモストから酸化が進めば透明に近づくそうですが、ヴィエ・ディ・ロマンスでは酸化を嫌う為に搾りたて同様のピンク色が保たれるそうです。

独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味

お馴染みのヴィエ・ディ・ロマンスのラベルですね。チャンパニスの2019年の毒味でも書きましたが、2019年は商品名の色が少し濃くなってハッキリと読み取れます(老眼)。コルクはなかなかの質の5cm。冷蔵庫キンキン温度、グラスは、シュビゲラウのユニバーサル型です。これをオレンジワインとか呼んで欲しくないほどのオレンジと赤の中間ぐらいのロゼ色。ロゼ色だけれども、一応白ワインですから‥。これが果皮の色じゃないのがスゴイなあと思います。ラマート(銅)とも呼びたくないしね。でも、赤銅っぽいといえば、そうかな。さすがのデッシミスは、樽香もムンムン、いわゆるヴァニラ香もしっかりと効いていますが、濃厚なマンゴー、夕張メロンのエキス、アプリコットの詰めたもの。非常に密度感のある果実香。あ、ちなみに10度です。タルトタタン、案外メロン香が濃厚さを軽やかにしてくれてるのかも(瓜系だからかな)。口に含みますと、非常にまろやかで、濃密。膨大な丸い果実味に酸味は溶け込み、少し粘性を感じるクリーミーさは長い、長い余韻に繋がります。

うわあああああ。やっぱデッシミス旨めーわ。。

酸味の部分に例年感じるブラッドオレンジなどの柑橘系を彷彿とさせる要素もあり、とにかく単一品種なのに、これだけ複雑だと困っちゃうほど複雑。2019年は14度ちょいということもあり、重苦しさはないが、しっかり重み、ボディ感があるのはさすが。重さや濃さでは疲れさせませんが、これだけ複雑さがあると、そういう意味で情報量が多いので困っちゃうかもしれません。温度はまだ低めですが、十分香味を開いて感じますし、満足度は高い。

ほんのりとした苦味があり、どこかカンパリや、アペロール的にも感じるから不思議。甘味は温度の上昇とともに前に来るかもしれませんね。うん、まだ温度は11度ですが、終盤の苦味が心地よくなってきました。こういう、複雑な果実味や、樽の風味があるワインを引き締めてくれるのは、酸味であり、苦味なんですよね。酸味は終始な要素で、溶け込みもあるし構成にも寄与する。苦味は基本的に終盤に感じられる要素で、後味を引き締めてくれますね。

少し脱線しますが、同じ醸造酒である日本酒は「キレ」が評価されることもある(全てではないし、古い考えです)。サッパリとした潔さかな。日本酒にワインの余韻を当てはめると、「味が残る」というか、そこには変な甘味や雑味が‥というイメージ(イメージかい!)。でも、ワインはね、実際には雑味であってもそれは複雑さのひとつなのかもしれないなあ。いや、このデッシミスに雑味を感じているわけではないんだけれども、

デッシミスに関しては、食事は基本的に必要がない。というか、合わせるとなると、ドライフルーツやチーズプレートになりますね。高めの温度でも楽しめますので、食後にそれらと一緒に(いい意味で)ダラダラと飲むワインとも言えます。ただ、今回シュピゲラウの(もちろんザルトでもいいぞ)ユニバーサル型なんだけど、とてもいいですね。自分では変わったように感じてるんだけれども(この数年)、実は変わってないような、ついついブルゴーニュ型グラスで飲んでたんだけど、実は、そうじゃないのかもしれないなあと今年はそう思ってます。

12度。うん樽香バッチリ。

ちなみに、一切スワリングはしてません。

チャンパニスよりも温度が上がるのに時間がかかるんですが、これは外気温の影響かな(たぶん、知らんけど)。

13度。うん、12度とあまり変わらん(おい!)

14,5度。うん、時間経過もありますが、旨味も出てきましたね。まとまり感もありとても美味しいです。10度からですが、開きに関してはさほど変わりません。チャンパニスがシビアトマでは言いませんが、

終始旨い。

そういうことですね。

二日目です。温度は8,8度。グラスはシュビゲラウのユニバーサル型です。色は初日と変わらないかな。少し、赤みというよりも銅色が強くなったようにも見えます。香りも初日とほぼ同じで、最初にふわっと樽のヴァニラ香がありますね。夕張メロンとブラッドオレンジが拮抗する感じも楽しい。口に含みますと、うん、ちょっと温度上がるのを待とうと思う。

10.6度。うん、もうちょっと。

一軒配達行ってきました(車じゃないよ)。

12,8度。うん、これぐらいからがいいですね。味わいにも樽の風味が果実味に乗っかってくる。重心が低いんだけれども、酸味に不足感もなく、どっしりと旨い。旨味とまろやかさも拍車がかかる。

三日目もシュピゲラウのユニバーサル型。8.8度スタート、ミネラルがやや強め、少し酸味も前に出てきたかな。樽香はまだヌケてはいない。やっぱり温度だなあ。もう少し上げましょう。

12度。やっぱりここらへんからですね。12度でも十分冷たく感じますよ。「ぬるい」わけではありません。この手のワインは冷やしすぎるとなかなか要素が掴みにくくなりますね。

程よく樽が効いてるのも嬉しいですね。樽熟成モノはそれなりに樽を感じたいもの。夕張メロンや、ブラッドオレンジの風味もあり、このなんともいえない色合いとともに個性的ですが、ひとつのピノ・グリージョの完成形です。

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