Ceslar Gewurztraminer 2020 Cantina Bolzano
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セスラ・ゲヴェルツトラミネール 2020 カンティーナ・ボルツァーノ
《イタリア/アルト・ディジェ/白/ゲヴェルツトラミネール/辛口》
2001年の9月1日にいずれも協同組合組織だった「カンティーナ・グリエス」と「カンティーナ・サンタ・マッダレーナ」が合併してできたのが「カンティーナ・ボルツァーノ」。アルト・アディジェDOCに包括される「サンタ・マッダレーナ」はサンタ・マッダレーナ醸造所で、それ以外はグリエス醸造所で醸されます。協同組合組織ながら「成果主義」であることもボルツァーノのワイン達の品質向上に一役立っており、ブドウの質によって報酬の支払額を決めるというのですからブドウ栽培農家も手を抜けませんね。アルト・アディジェの生産組合らしいコスパに秀でたワインが揃っている素晴らしい造り手です。
これまで日本市場に導入されていた(かつ、弊社で扱っていたのは)ロングボトルに白黒ラベルのクラッシックというラインのゲヴェルツトラミネールでしたが、なんかラベルが違うなあと公式サイトを見るとエレクション(Election)というラインのゲヴェルツにランクアップしているようです(ソーヴィニョン・モックなどと同じカテゴリーのアイテムになりました)。希望小売価格は250円税別UPの2600円税別となります。ただ、輸入元さんの情報には、そういうのは一切記載されておらず、これは気付くまでの今のうちではないかとサンプルを取り寄せた次第。
ラベルはこれまでも白黒のシンプルなタイプのものではなく、シックな深緑に、きっと標高線がモチーフになっているような模様、そして「CESLAR」という文字。そもそもなんて読むのかもわかりませんしクリュかどうかはわかりませんが、ひとクラス上のゲヴェルツにしれーっと変更になっているようです。と、思ったら、クラッシックラインからゲヴェルツのみディスコンとなっていました。ゲヴェルツ自体が底上げになったようですね。
海抜400mから600mの斜面で栽培されています。9月の終わりから10月の始めにかけて収穫されるゲヴェルツトラミネールは、短期間のコールドマセラシオンの後、軽く搾られ温度管理されたステンレスタンクでの発酵と熟成後瓶詰めされます。
独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味
スラリとしたこの地方ならではのボトル(ああ、梱包しにくいわ)。コルクはディアムではありませんが、同タイプの圧縮コルクの4,5cm。前述の通り、標高線のような模様が描かれた深緑のラベル、冷蔵庫キンキン温度、グラスはヴィノムのキャンティ型。ちなみに表記のアルコール度数は14,5度。セルロイドの黄色というか、デカビタCを薄めた感じの黄色なんだけど、そこはかとなく黄緑も混じる。香りはゲヴェルツ的なライチの香りと、少しリースリング系に似た白い花や、オイリーな風味、そして、結構柑橘系の香りがあるのが個人的には嬉しい。柑橘系があれば、なんとかなるんだよね。芳香剤ちっくにならず、食事にも合わせやすくなるはず。穏やかなミネラル、黄色の花と、ジャスミンもあるんだけれども、許容範囲。アロマちっくな品種なので、基本食事と合わせる必要もないのかもしれないが、度が過ぎていないかどうかが、あたしのゲヴェルツを選ぶ基準なんですね。香りは合格。華やかだけれども、確かに、これぐらいなら高級中華のジャスミンティー程度でもある(こっちは相当複雑だけれども)。
口に含みますと、なるほど14,5度のボディもあるんだけれおども、密度感がいいですね。少し重みを感じるような果実の密度があり非常に満足度が高い。ゲヴェルツ特有のスパイス感はないわけではないが、ジンジンとするようなものではないし、甘味と感じる甘味もあるが、飲み口にもミネラルの冷涼感と、その密度に染み渡るような酸味があり、低い温度ではまったくダレを感じさせないのも秀逸。含み香も非常に芳香で外側へのベクトル、放たれ感はゲヴェルツらしい。ギンギンギラギラとまでは言わないのは、奥深さがあるから。これが、外へ外へしか感じられない軽いものだと、それはまさに芳香剤なのである。そうじゃないのがいい。
苦手なんだか、好きなんだか‥あたしにとってゲヴェルツは掴みどころに困る品種でもあるのだが、これはおいしい。とてもおいしい。これは好きと言えよう。
スパイスはあるんだけれども、粉っぽくはない。ライチを主体とし、東南アジアで食されているようなフルーツの複雑な風味があり、芳香で余韻も非常に長い。これ、久々に飲みましたけれども、ひとクラス上になってますね。確実にアルコール以外という意味での密度感も増してるし、複雑さも上。
力強さに無理がない。ただ、やっぱり食中酒となると、ジャスミンティーを嗜むような高級中華か、フルーツの盛り合わせなどが思い浮かぶ。もちろん、ワイン単体や、ゴルゴンゾーラとハチミツはゲヴェルツでもOKだったかな。チーズプレートに、ナッツや、ドライフルーツ、ハチミツ(ここでスパイス感あるといい)もいいだろう。
なんか、これ、俺、好きだぞ。
じゃあ、お家で何と合わせるかとなるとですね、このワインの「フルーツ」に合わせるのか「芳香さ」に合わせるのか「スパイス」に合わせるのか、選択肢は色々なんだけれども、それほどあたしの苦手系のスパイス強くなんだけれども「五香粉」「八角」あたりを普段の唐揚げの衣か下味にアクセントにもみ込みでやればそれでいいですね。どうしてもフルーツ、例えばライチとなると食事じゃない。ただ、アマレットや、ディタ(ライチのリキュール)を使った、スイーツとか、杏仁系にはいいかもしれませんね。
しんどくない(アルコール由来)。
ここ大事ですね。この2020年は14,5度。公式サイトには、ビンテージ表記なしで15度と記載があるから、アベレージとしては、15度なのかもしれないが、14,5度でもたいがいにせーよ、というぐらい高いアルコールですが、確かにボリュームもあるけど、疲れない、しんどくない、香りも複雑でうっとおしいと思わせるようなことがないのがとてもいい。
二日目も冷蔵庫キンキン温度、グラスはヴィノムのキャンティ型。少しジンとした香りが前に来ますが決して強くはない。初日同様に柑橘もしっかり感じる、ライチやジャスミン、スミレ、重過ぎない南国系のフルーツ。香りや味わいに力強さを感じるのはゲヴェルツならではですが、押し付けがましくないのがステキ。別にキライなわけではないんだけれども、たまに凄くキライなゲヴェルツに当たることがあるのでそういう意味で慎重ですが、これはとても好き。あたしには程よい。二日目は少しなめらかさもでてきましたね。ミネラルもよく冷えてますがやわらかさもある。柑橘は決してレモン系ではないかなあ。ミカンっぽい、色はレモンだけれども。
これは確かにおいしいゲヴェルツですね。度数も14,5度ですが、重過ぎない、ボリュームあり過ぎない、甘過ぎない、スパイスジンジンし過ぎないのがとてもいい。食中酒にも使えるゲヴェルツ、これはオヌヌメです!
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