Camartina 2004 Querciabella

トスカーナ州の赤 > Querciabella

更新履歴 2021/06/11
販売価格

16,800円(税込)

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カマルティーナ 2004 クエルチャベッラ
《イタリア/トスカーナ/赤/カベルネソーヴィニョン70%、サンジョヴェーゼ30%/フルボディ》

1972年、アメリカのイタリア系移民だったジュゼッペ・カスティリオーニ氏がグレーヴェ・イン・キャンティ地区に150haの土地を購入。当初2ha程度だったブドウ園も、現在は約75haとなりました。いつの日か故郷のイタリアに戻り、その象徴でもあるワイン造りを‥は、イタリアをルーツに持つ移民の子孫や、イタリア内外で事業を成功させた者達は一様に考えるものなのかもしれません。

1,332本のみ生産された初めてのキャンティ・クラッシコは1974年ビンテージのこと。本格的に稼働したのが1979年からだそうです。1981年には当時VdTのカマルティーナを発表し、ジャコモ・タキスがエノロゴを勤めていました。現在はタキスからグイド・デ・サンティ氏が引き継いでいます。1988年からオーガニックでの栽培を始め、2000年からビオデナミでの栽培となっており、最近のクエルチャベッラはビオデナミ推しとなりますが西野嘉高が毛嫌いするような不潔さは皆無ですのでご安心下さい。

グレーヴェの生産者ではありますが、2006年に購入したラッダやガイオーレにも畑を持ち、地区は異なれどよい畑があれば‥な姿勢のようで、実はこのスンタンダードなキャンティ・クラッシコにはグレーヴェ、パンツァーノ、ラッダ、ガイオーレの各地区のサンジョヴェーゼが混醸されており、現在は単一品種ですが、複雑さに寄与しています。

カマルティーナの初ビンテージは1981年。1988年からはオーガニック、2000年からはバイオダイナミックとなります。収量はカベルネがhaあたり25hl、サンジョヴェーゼは35hlと最低限に抑えられています。8キロ入りの収穫籠で丁寧に収穫されたブドウはフランス産の5トン容量のフランス産の大樽でできたファーメンターに入れられ醸し発酵とマロラクティック発酵が行われます。醸し発酵は品種別に行われサンジョヴェーゼは最低12日間、カベルネソーヴィニョンは20日間ほどかけられます。マロラクティック発酵後は新樽比率25%のフランス産のバリックで品種別に樽熟成を12ヶ月施した後にブレンド。ブレンド後さらに6ヶ月の樽熟成後瓶詰めされます。と、記載していますが、これはいつぞやのテクニカル情報で2004年のものではありませんが、最新の2016年ともどうせ違いそうなので、いつぞやのまま掲載しております。ただ、セパージュ比率なんかは、初ビンテージから基本的に変わらないみたいですね。いいと思います。この2004年はガンベロロッソ誌トレ・ビッキエリ、ワイン・アドヴォケイト誌94点(アントニオ・ガッローニ時代)、ワイン・スペクテイター誌94点(ジェームス・サックリング時代)、ワイン・エンスージアスト94点(モニカ・ラーナー時代)、ヴェロネリ誌94点、ステファン・タンザー94点、デキャンター93点と高評価が並びます。

さて‥状態は、まず入荷したボトルのうち、外装紙のない2本で基本的に状態の確認をしております。外装紙が巻かれているボトルはこの輸入元さんの特徴として外装紙を止める部分に輸入元シールが貼ってありますので、外装紙から外さずに、ボトルネック部分の液面、液色、キャップシールの状態の確認のみとなります。外装紙があるもの、ないもの選べませんが、いずれも状態は問題ありませんので、気にしない、気にしない。カマルティーナのラベルも現在のデザインとほぼ同じですね。向かって左下に30周年みたいなマークが追加されています。ラベルの端の黒地部分にすこそい擦れや、少しの汚れ、角捲れなどもありますが、全体的には十分キレイな状態です。真っ黒のキャップシールも、一部銀ハゲがあったりもしますが、キレイな状態で、すべてのボトルでくるくると周り、液面も揃って十分な位置をキープ、液漏れはないはずです。液色はさすがに深いですね。暗いというよりも黒い感じ。もちろん透明度はありますよ。瓶底の凹みを確認しますが、結晶の連鎖的な澱や、いくつかの塊の澱があり、右往左往しますが、しっかりと沈澱する重い澱、量も決して多くもなく状態もとてもいいですね。2004年と現行比で干支一周あたりでしょうか。いいビンテージですね。個人的には飲み始めてもいいと思います。もちろん、まだまだ先はありますが‥。ちなみに表記のアルコール度数は14度となります。

飲んでみました。

お馴染みのクエルチャベッラらしいモノトーンのセンスのあるラベルデザイン。ラベルに向かって左下に1984年-2004年で30周年みたいなマークがついてますね。さすがにトップキュベらしいヘヴィボトル、ネック部分が長いなあと思ったら、なかなかの質のコルクは5,5cmでした。最近は5,5cmはあまり見かけませんので、ついつい折りそうになっちゃいそうなので要注意です。グラスはザルトのボルドー型、表記のアルコール度数は14度となります。なお、瓶底の凹みには結晶連鎖系の澱がありますが、細かな澱でもないしモヤりもしませんので良い状態ですね。コルクも5,5cmですが染みてるのは尻から1cm未満というところか。暗く深い赤、エッジに紫は見えませんね。香りはやはりカベルネが支配的で、カベルネ特有のシダー、ベリー、カシスの果実香がありますが、決してボルドーや、新世界のカベルネほどではないのは、ヴァニラを感じつつも、樽香は穏やかで、ヴァニラの甘味はドギツクないからかもしれません。もちろん、30%のサンジョヴェーゼがあるからですが、やっぱりイタリアワインらしいですよね。フェルシナのマエストロ・ラロはカベルネ100%でしたが、あれも、あくまでもイタリアワインらしいカベルネだったなあ(遠い目)。

口に含みますと、グラスからの香りから熟成のニュアンスはありませんでしたが、含み香も「熟れ」は感じますが「熟成香」的なものはほとんど感じれません(微か)。現行比干支一周ですが、さすがにカベルネ主体となると長熟であるのも実感できます。果実味にもカベルネらしさが支配的ですが、渋味を軸とした構成にも感じますが、そこはやっぱり酸味もまだクッキリとした部分があるんですよね。それぞれの角は取れてきていますが、完全にはまだ取れてない、まだまだピークへの上り坂の途中。六合目ぐらいでしょうか。とはいえ、もちろん、歯茎にシミるようなガシガシとした渋味ではありませんし、香味ともに閉じ感もなく今飲んで美味しい状態ですよ。

果実の密度は十分で深さがありますね。決して重々しいわけではありませんが、十分なフルボディで余韻も長い。旨味も若い時の旨味のみならず、熟れらしい旨味がありますね。甘味もありますが、渋味に苦味もあり、派手ではありません。さすがに一杯目から美味しい状態。

セパージュ比率も違いますので一概に比較はできませんが、1997年のマエストロ・ラロも決して熟成感は感じませんでしたが、2004年のカマルティーナはきっと現行よりも12年を感じるかもしれませんが、1997年のマエストロ・ラロと比較すれば、まだ若さがありますね。そこは渋味や酸味の熟れのまだ先のある感じもそうだし、もっと艶っぽくなるのだろうと思います。とはいえ、前述しましたが、今飲んでも十分に現行と比較すれば十分に熟れを感じ、すぐに飲める状態。

二杯目そ注ぐわけですが、その5,5cmの逆刺しコルクをしげしげと眺めながら(長いなあ‥)と思うわけです。艶っぽくまとまってきました。サンジョヴェーゼらしさも出てきましたね。非常にスムーズで14度ってのは感じませんね。これも熟成の成せる技かな。もちろん、そもそもアルコールのコントロールが上手くいってるワインでないと熟成してもリキュールちっくにアルコールが浮き足立つワインもありますが(それはそれで美味しいんだけどね)、このカマルティーナの2004年はほんとスムーズに飲める。

二日目です。カベルネの青さはありませんね。スパイシーな風味にバルサミコのニュアンスもあります。軽くマッシュルーム系の香りがありここに古酒感もありますが、まあ、全体的にやはり第一ピークへの上り坂で、ゆっくりと熟成してる感じはカベルネ主体だからかな。飲み口はさすがのまとまり、しっとりしてますが、タンニンの心地よい肌触りがあり、細かい刺激が心地よい。旨味もグンと深みを増してますね。甘味と旨味が艶やかでしっとりとしています。いやあ、おいしいですね。

三日目はヴィノムのブルネッロ型です。香りはめっちゃ開いてますね。古酒の抜栓三日目ともなると酸化熟成のニュアンス(香り)も出てきました。とはいえ、枯れ感はなく、しっとりと甘味を帯びた熟成という感じですね。飲み口もしっとりスムーズ、少しまったりとした粘性を感じるのもいい。深みある旨味があり、余韻も長くなりますね。飲み進むにつれ、最初の熟成感もすでにおとなしくなってます。味わいにまとまりがあり、非常に満足度も高いですね。文句なしにおいしいです。

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