Animardente Etna Rosso 2014 Contrada Santo Spirito di Passopisciaro

シチリア州の赤 > Feudo Maccari (Sette Ponti)

Tremilla Yen di Vino Italiano :イタリアワイン三千円

更新履歴 2020/07/29
販売価格

3,000円(税込)

在庫数 SOLD OUT

希望小売価格 6,600円→ 通常特価 5,480円税込→ 終売特価 3,000円税込

アニマルデンテ・エトナ・ロッソ 2014 コントラーダ・サント・スピリト・ディ・パッソピッシャーロ
《イタリア/シチリア/赤/ネレッロ・マスカレーゼ/フルボディ》

2016年にこのワインの2012年を始めて紹介させていただいた当時は、クロニョーロや、オレーノを生むテヌータ・セッテ・ポンティが手掛けるエトナ・ロッソであることはお伝えしましたが、詳細不明な部分もありましたが、久々に下調べしたところ、少し解明されてきました。一応、生産者名としては「コントラーダサン・トピリト・ディ・パッソピッシャーロ」と記載していますが、セッテ・ポンティの元祖(?)シチリアプロジェクトであるサイアなどをリリースするノート地区の「フェウド・マッカリ」の公式サイトに包括されているようです。だからと言ってこのワインのどこにも「フェウド・マッカリ」の文字はありませんが‥。

"Contrada Santo Spirito di Passopisciaro"

コントラーダはこの地域では「クリュ」を意味するのはご存知の通り。パッソピッシャーロも地区名だし、サント・スピリトは一応クリュ名になりますので、そもそも、こんな位置情報を生産者情報にしても良いものか?と思うが、トリノーロが手掛けるエトナは、パッソピッシャーロなんだから、きっと言うたもん勝ちなのかもしれません。で、2012年のバックラベルには‥

Imbottigliato da CT 6694 Per Conto di : Az Agr Moretti Giovanna" Castiglion Fibocchi(AR)

瓶詰め業者は、アレッツォ県はカスティリオン・フィボッチ地区にあるアジェンダ・アグリコーラー・モレッティ・ジョヴァンナに代わって"CT 6694"が瓶詰めしています。という表示。この「CT 6694」は現時点でも謎のままです。さて、この2014年のバックラベルには‥

Imbottigliato da AZ AGR Moretti Alberto Contrada S. Spirito di Passopisciaro Castiglione di Scillia (CT)

とあります。

瓶詰め業者は、カターニャ県はカスティリオーネ・ディ・シチリア地区にあるアジェンダ・アグリコーラ・アルベルト・モレッティのコントラーダ・サン・スピリト・ディ・パッソピッシャーロです。

ということになりますね。

2012年の時点では、カターニャ県にある「6694」番の生産者、瓶詰め業者に醸造や瓶詰めを委託していたのかもしれません。この2014年になると自社の醸造所で醸造や瓶詰めが行っているんでしょうね。それにしても、最初は、お嬢様のジョヴァンナさんだったのがアルベルト(息子か?)に変わったのも謎ですが、まあそこは気にしない、気にしない。

さて、前述のフェウド・マッカリの公式サイトに商品の紹介がありますが、テクニカル情報などもアベレージのものとなりますが一応記載しておきますね。品種はネレッロ・マスカレーゼ100%、ステンレスタンクでの15日間のアルコール発酵期間中にはポンプオーバーで抽出が即されます。樽熟成は大樽なんですね、最低18ヶ月の記載。瓶詰め後、6ヶ月から8ヶ月熟成させてからリリースとのこと。

なお、輸入元の資料では、エトナの北側、海抜700mのサン・スピリトに14haを所有し、ブドウ畑は内1,5ha。樹齢60年以上。ステンレスタンクで果皮循環を行いながら天然酵母で22日間の発酵と浸漬。新樽比率10%のフランス産の大樽とバリックで14ヶ月の樽熟成とのことです。

ワイン・アドヴォケイト 93点

The 2014 Etna Rosso Animardente shows dark consistency and a beautifully saturated garnet color. This is a solid and well-made expression from Etna that offers more plushness and richness than many of its peers. There's a greater level of concentration here. The warm and sunny conditions of this happy vintage have left their mark. Spice, dried berry, cassis, lavender flower and polished river stone all play supporting roles. The wine is elegant and poised.

独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味

カラシ色と青色のコントラストがいいですね。非常に目立つ色合い。鷹か、勇ましい鳩か‥ギラギラと漲る太陽のようなマークも印象的です。コルクはまあまあの4,5cm、せっかくなので5cmあってもいいような気がします。グラスはヴィノムXLのピノ型、表記のアルコール度数は14,5度となります。深みのある赤黒い液色ですね。輸入元のコメントにもありますが、確かにネクターの風味。白桃の赤ワイン煮込み的でもあります。甘味があるのですが、白桃などの果実香と、アルコール感がそう感じさせるのだと思います。ナツメグのような風味もあるし、どこかオリエンタルなスパイス、ソフトな八角とか。2012年にも感じましたが羊羹の風味があるんですね。和三盆というよりも、ハイミツ的な甘味もあるし、いい意味の粉っぽさ(でも、濡れてる)ところに羊羹の風味を感じます。少し、熟成を感じさせる風味、酸化を感じますが、鉄錆のようなものではない。重厚な甘味と果実香、そして樽がしっかりと効いてますね。

まずは飲んでみましょう。うん、飲み口に熟成はまだまだ感じられませんが、いいまとまり、バランスがある。香りよりも、味わいにミネラルを感じ、決して焼けたようなミネラルではない。渋味、酸味ともに角が取れ始めた段階、バッセンしたての一杯目ですが、クリアな旨味があり雑味がない。パッソピッシャーロやテッレ・ネレ、グラーチなどは、同一線上にエトナの個性がありますが、このアニマルデンテはほんと個性的。ながら構成は真っ当で奇をてらったものではない。

少し、木質なギシっとした渋味もありますね。そこは比較的乾いた部分。最初にグラスに注いだ時のネクター的な風味は飲み進めるとねっとりした甘味は感じない。飲めば、香り以上にストイックな部分もある。

ネクター的に感じるのは、そもそも、白桃やスモモ的白い果肉の果実の風味があるわけですが、そこに白い花と、ヴァニラとまでは言わないが、どこか新樽香のような樽の(つまるところ「白」)が組み合わさり、決してネクター的なドロ、またはトロっとして粘度ではないが、アルコールの高さによるアルコール感がその風味に粘度を感じさせているわけ(うん、自分でも納得の解析)。

二日目もグラスはヴィノムXLのピノ型です。アルコールも14,5度ですし、これぐらいの大きなボウルでちょうどですね。まったりとした果実香には、少し古酒の紹興酒っぽさがあるんですよね。決して酸化が進んだ感じではなく、そもそもの桃まどの果実香とオリエンタルなスパイスがそう思わせます。口に含みますと、グンと一段深いまとまりがありますね。旨味がに溢れ、十分なフルボディで飲み応えがありますが、酸味や渋味にイガイガした部分を感じさせないまろやかな果実味が豊富。飲み口には、紹興酒っぽさは控えめ。ネクターな風味も赤い果実も出てきてより複雑になりますね。初ビンテージの2012年を4年前に紹介していますので、この2014年も輸入元に入荷してからそれなりに経過していますので、現行は2017年あたりでしょうね。となると、3年ほどの熟成は確かに感じる落ち着きです。

樽も感じますが、果実味の方が勝る。甘味もありますが、それだけの果実味があるので、突出しないのはアルコール感も同じですね。他のエトナ・ロッソとは明らかに違う個性。色調もそうですが、もっとダークな果実の風味があります。桃などの白い果肉の果物や赤い果実も感じますが、それらを、フルボディの赤ワインで詰めたような‥つまり、黒いベリーやカシス系の風味もあるんですよね。

三日目もグラスはヴィノムXLのピノ型です。なるほどこの紹興酒的に感じる香りは、エトナらしい鉱物香、ミネラル香なんですね。黒い鉱物的な香りに膨大な果実味が交わる結果なんだな。なるほど。飲めばさらに深みが増し、旨甘味が増幅されてきました。基本的にワイン単体でたのしめるスタイルですが、デミ、またはハヤシ系のソースとの相性がいいはず。思い切ってミラノ風ドリアもありです。初日、二日目とそう変わらないとも言えますが、まとまりは三日目が一番ですね。いい意味で、力んだ部分も大人しくなりバランスもとてもいい。もちろん、フルボディな満足度はそのままです。

二日目にも書きましたが、いわゆる一般的な(語弊あり)エトナのネレッロ・マスカレーゼとは表現が違いますが、単一品種ながら複雑さがあり、濃密さも手伝い、フルボディの赤ワインとして飲みやすさ、わかりやすさがありますね。エトナらしさやネレッロマスカレーゼらしさの表現は個性的ですが、3,000円なら十分に満足していただけるどっぷりしたスタイル、このお値段なら満足していただけるはずですよ。

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