Chianti Classico Riserva Il Campitello 2015 Monteraponi

トスカーナ州の赤 > Monteraponi

更新履歴 2019/01/24
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キャンティ・クラッシコ・リゼルヴァ イル・カンピテッロ 2015 モンテラポーニ
《イタリア/トスカーナ/赤/サンジョヴェーゼ90%、カナイオーロ7%、コロリーノ3%/フルボディ》


キャンティ・クラッシコ地区の数あるコムーネの中でも、比較的標高が高くその繊細でデリケートな酸を持つサンジョヴェーゼを数多く生むのがラッダ・イン・キャンティ。そんなラッダの中心街から約3kmほど南西に位置するモンテラポーニという小高い丘の頂上にアジェンダを構えます。モンテラポーニの畑と熟成庫は998年より存在していたとされ当時の所有者はこの蔵の最高のワイン名前になっているウーゴ男爵でした。3つの塔を囲む四角形に構築された忠誠の町並みを修復・復元した建造物はウーゴ男爵から修道院の手に渡り、現在の所有者であるブラガンディ家が購入したのは1974年とのこと。ラッダらしい高い位置に所有する土地は200haながら、ブドウ畑は標高が420m〜560mに位置する10ha、内8haがキャンティ・クラッシコDOCG認定の畑となります。

現当主であるミケーレ・ブラガンディ氏によって2003年からビオロジックに切り替え、自社瓶詰めを開始し、2009年に認定を受けました。砂質や、ガレストロの非常に痩せた土地、森に囲まれたモンテラポーニ特有のミクロクリマを持ちます。仕立てはグイヨが中心で年によって畝の間に様々な植物を植えることで緑肥を行い、土壌を管理しています。2007年からはマストロヤンニ、ボスカレッリ、グラッタマッコなども担当するマウリツィオ・カステッリ氏がエノロゴを勤めています。

醸すキャンティ・クラッシコは三種類。それ以外にもエントリーラインのロッソ(IGT)や、サンジョヴェーゼとメルロからなるロゼ、トレッビアーノの白、ヴィン・サントなどを醸造、グラッパやオリーブオイルもありアグリツーリズモも営んでいます。

標高420m付近にある平均樹齢42年の古樹も栽培されるイル・カンピテッロの畑の単一クリュのキャンティ・クラッシコ・リゼルヴァ。南西向きでこの畑がモンテラポーニの中では一番標高が低い。土壌はバロン・ウーゴと比較するとガレストロが中心で、アルベレーゼと半々。斜面に転がる石もやや細かいものが多い。

手詰みでの収穫後はブルゴーニュ地方で盛んに使用されているDemoisy社の除梗機で果皮を傷つけないように丁寧に除梗した後、最高28度を越えないように配慮されますが温度管理はしないノンブロ社の楕円形セメントタンクでの野生酵母のみでのアルコール発酵とマセラシオンを35日間。その間、定期的にピジャージュとルモンタージュを行い抽出を促します。

発酵後はフランスとスロヴェニア産の大樽を併用して26ヶ月の熟成後、3ヶ月ほどセメントタンクで休ませ、下弦の月の時期に無濾過、無清澄、自重によって瓶詰めされます。バロン・ウーゴと同じくCCRに使用される樽材はグルニエ社の楕円形の大樽で、ブルゴーニュのトネリエ(樽職人)によるもので、大樽を専門にしているメーカーだそうな。ブルゴーニュで使用されている設備が多いのもモンテラポーニの特徴かもしれませんね(意識しているようです)。なお、正規輸入元のテクニカル情報ですが、数年前から同じ情報です。

独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味

2009年からの取り扱いとなりますね。2010年、2011年と扱いましたが2012年と2014年は華麗にスルーとなりました。さて、お馴染みのモンテラポーニのラベルは情報量も多く高級感もある。このイル・カンピテッロは黒地のラベル、畑と醸造所はネガポジ反転、金、赤、白抜きの文字もなかなかいい。コルクはなかなかの質の5cm、2011年はヴィノムのボルドー型、2013年はヴィノムのブルネッロ型でしたので、今回もブルネッロ型で。ちなみに、2009年、2019年は14度、2013年は13度の表記、この2015年は13.5度の表記となります。

深さ、暗さもあるが、決して国際品種が混醸されたような濃さではない。グラス側面から先が見透かせる深い赤。モンテラポーニらしいスミレの香りと、ブラックチェリー、小粒のベリーな果実香には華やかさがありますね。全開ではないのかもしれませんが、萎縮や閉じは感じません。土壌由来のミネラル香と、少しスパイシーな風味が、健全に熟したであろうピュアな果実香をさらに複雑に感じさせます。この香りは、西野嘉高の好きなモンテラポーニのサンジョヴェーゼそのものですね。うん、いい香りです。CCR然としたサンジョヴェーゼのスタイルで、決してIGT的ではない。その香りからも、モンテラポーニが目指しているサンジョヴェーゼの表現は決してボルドー的ではないのもわかる。バロン・ウーゴはボルドー型瓶から撫で肩瓶となったが、キャンティ・クラッシコDOCGの規定で、それを名乗るには実はボルドー型瓶でなければならない。だからってピノ・ノワールのような味わいという意味ではありませんけどね。そう、サンジョヴェーゼなんです。あくまでもCCRなんですから(まあ、あたしの大好きな2010年はピノっぽかったけどね)。

口に含みますと、輪郭に少し塩味を感じるようなミネラルの張り、その内側にも塩味を感じる塩大福のような餡があるが、やはり少し硬さをも感じるミネラルの張り詰めた緊張感ある構成。少しだけ香ばしさもある樽はよく溶け込み、赤々とギラギラした果実味に旨味も感じる。ただし、思ったよりも甘みが控えめで、まだミネラルも硬さを感じるし、質は高いがびっしりとしたタンニン、酸味とあいまり、少し(いい意味で)厳しすら感じる「厳格さ」を感じますね。やわらかい部分がないわけではないし、そこの旨味に近い部分が少しヨードというか、血(鉄)っぽさも感じます。そう、硬さもあるんだけども、萎縮や、閉じがあるわけではないのだ。スモーキーなニュアンスもあるな。土壌はガレストロやアルベレーゼなんだけれども、ミネラルに少し黒さ、火山性土壌のような風味も感じる。

二杯目はグラスを変えてみましょうかね。ヴィノムのブルゴーニュ型にします。ブルゴーニュ型グラスだと、より色味がピノっく感じますね(だからピノじゃないってば)。表面積の広い分、香りの量も増して感じます。二杯目だから‥な、まとまり、旨味にも甘みが少しだけですが乗ってきたように感じますね。厳格さは構成感としても保ったままですが、一杯目よりは解れたように感じます。

バランス感覚はとてもいい。まあ、これまでもバランスを逸したことはなかったけれども。2015年らしいですね。超優良ビンテージですが、何もだから濃いというわけではない。全体的なバランスが整ったビンテージですね。硬さもあり、将来性もヒシヒシ。どうしても、こちらに向かってくる要素ばかりに目が行きがちですが、余韻が長いんですよねえ。粘性による「残り」ではなく。うん。二杯目も土壌の個性、ミネラルを感じますね。

二日目はヴィノムのブルゴーニュ型でスタート。赤々とした果実香の力強さ、渋味もたっぷりありそうですね。初日よりも幾分甘味が増したように感じます。堅牢なタンニンと構成感、行き渡る酸味、とても迫力のある酒質に圧倒されますね。フルボディといえますが、大きさとか重さではない。奥行きがあり揺るがない建築物のような酒質。初日よりもガシっとした感じは控えめで、二日目らしいまとまり、バランスもいい。やはりどこか血を舐めるような鉱物的な部分と、その力強さをクールダウンさせるミネラルも特徴。初日よりも近づきやすくなってきましたね。グラスの中で、やわらかさが徐々に増す。こういうメリハリもいい。

三日目もヴィノムのブルゴーニュ型でいいでしょう。ようやく出て来ましたね。あたしが大好きなイル・カンピテッロの香り、チェーミング系の赤い果実香なんですね‥そう、ちょっとピノっぽさがようやく出て来ました。それに伴い果実香に甘味も感じられます。穏やかにまとまりつつも、そんな赤い果実たちのキュンとした酸味も前に。初日、二日目はどちらかというとタンニンがバシっとしてましたが、この三日目は酸味を中心とした構成。密度は変わらず、旨味もあるが、旨味推しではない。変わらない余韻の長さ。もちろん、まだ若く力強い。なんだかんだ、やっぱり甘味はまだまだ控えめで、タンニンもバシっとしていますね。なかなか揺るがないんだが、これはこれでいい。

四日目はヴィノムのブルネッロ型に。幾分やわらかさも出て来ましたが、まだハッキリとしたミネラル、タンニン、酸味、骨格はかなり厳格ですね。甘味も控えめで、食事とともに楽しんでいただけるとワインの甘味が引き出されるタイプですね。十分な脂が欲しくなります。

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