Passorosso 2014 Passopisciaro

シチリア州の赤 > Passopisciaro (Trinoro)

アンドレア・フランケッティ

更新履歴 2017/10/28
販売価格

3,880円(税込)

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パッソ・ロッソ・エトナ・ロッソ 2014 パッソピッシャーロ
《イタリア/シチリア/赤/ネレッロマスカレーゼ/フルボディ》


これまでパッソピッシャーロのクリュ名を名乗らないスタンダードかつ、クリュ混醸モノはその名も「パッソピッシャーロ」を名乗ってきました。カターニャ県の村名ともなる「パッソピッシャーロ」は生産者名としては許可されているようですが、商品名としては認められなくなったことから2013年から「パッソ・ロッソ」に改名となりました。白のグアルディオーラも「パッソ・ビアンコ」に2014年より改名となります。

このパッソ・ロッソ2014年は、Arcuria、Chiappemacine、Favazza,、Guardiola、Feudo di Mezzo、Sciaranuova などの畑からのブドウが混醸されており、2013年と比較すれば、Malpasso、Santo Spiritoのブドウは除かれ、Chiappemacine、Feudo di Mezzo、Sciaranuovaのクリュからのブドウが新たに混醸されるようになったようです。それぞれのコントラーダは海抜500mから1,100mのエトナ火山の北斜面に位置し、その内、『エトナ・ロッソDOC』に認定されている範囲内のブドウ畑から収穫されたネレッロ・マスカレーゼが使用されます。

その平均樹齢は70年から100年と、クリュ名は名乗りませんが決して若樹から造られるわけではありません。エトナ火山らしい火山岩、火山砂からなる土壌となります。この2014年は10月24日から11月2日にかけて収穫されました。

収穫したブドウは除梗後、28度以下に温度管理されたステンレスタンクで約15日間の醸しとアルコール発酵の後、20hlから50hlのオーク樽でマロラクティック発酵が行われます。樽熟成は大樽で18ヶ月。2016年4月の下弦の月に瓶詰め。生産本数は35.800本となります。

この2014年からこれまでの"IGT"ではなく"Etna Rosso DOC"を名乗ることになります。フランケッティは、エトナでワインを生産している以上、エトナ・ロッソ(DOC)を名乗るワインをリリースすることに抵抗はなかったようです。そもそもトスカーナなサルテアーノの場合は"IGT"を名乗るしかないわけですしね。しかし、これまで所有する畑の中でエトナ・ロッソDOCに認定されている畑からのみのブドウで醸すとなると生産本数が限られてしまうことからIGTを名乗っていたようです。

エトナ・ロッソDOCには、標高に関する規定があり標高800m以下の畑と定められています。よって、パッソピッシャーロが醸すコントラーダの内、3種はIGTとなり、2種はDOCを名乗ることも可能ですが、畑の個性差であり、DOC認定か否かの差との誤解を避けるためにすべてIGTでリリースされています。そもそも、エトナ・ロッソDOCの標高が800mに定められたのは、当時から畑は存在したものの、そのブドウでワインを醸す生産者はいなかったから‥だそうです(じゃあ、そのブドウはどうしてたんでしょうねえ?なんて聞いたらアカン!)。

シャラヌオヴァのコントラーダは850mから900mに位置しますが、実際には標高760m付近からブドウが栽培されているそうです。またグアルディオーラも800mから1000mに位置しますが、実際には標高770mからブドウが栽培されています。

両方の畑共に、800m以下から900m、1000mまで段々畑のように畑があり、コントラーダ(IGT)に使用するブドウは850mから900m(シャラヌオヴァ)、800mから1000m(グアルディオーラ)のブドウを使用しています。しかし800mよりも標高が下であれば、エトナ・ロッソDOCとして醸すことができるのです。

これまでの(旧名)パッソピッシャーロや、2013年のパッソ・ロッソは800m以上の標高ある畑からのブドウが使用されることもありましたが、この2014年からエトナ・ロッソDOCを名乗るにあたり標高800m以下のブドウのみで醸されています。

なお、このエトナ・ロッソDOCの資料には名前は掲載されていませんが、新しい畑を取得したとのこと。標高650m付近の「カマルダ」と呼ばれる0.5haの畑で、エトナ・ロッソDOC認定畑となり、2013年ビンテージから使用されているそうです。


独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味


赤は2013年から「Passorosso」を、そして格付も「IGT」から「ETNA ROSSO DOC」に変更になっていますが、DOCが付いた程度だとパッと見はわかりませんね。全体的にお馴染みのデザインとなります。コルクはまあまあの質の4.5cm、グラスはヴィノムのブルゴーニュ型を選択、2012年は15.5度、2013年は14度、そしてこの2014年は15度となります。

パッソロッソらしい、薄くもないんだけれども濃くもない‥というか深い赤、ネッビオーロのようにオレンジは射さずにピノ・ノワールのような色合い。この色合いもネレッロ・マスカレーゼがピノ・ノワール的と例えられる所以かもしれませんね。2014年はそのエトナの土壌の香りがするんですよね。コントラーダよいもハッキリと、火山性土壌らしい、黒いミネラル、炭化という意味でカーボンなんだなあ。まずはそんな土壌由来の香りも前にきますが、ネレッロマスカレーゼの香りが沸き上がる。ただし、現時点で2014年はイチゴや、その飴系のチャーミングがないわけではないが、もっとシリアスで過熟感や甘味推しではない。例年感じるアセロラガム的な要素もほとんど感じない。ネガティブな意味ではないが、どこか赤が熟し切らない酸味伴う要素なのかもしれません。

火山性な土壌の鉱物っぽさ、でもあたしの嫌いな硫黄ではない。でも、甘味を感じる紫の花や、果実香もちゃんとあるのですが、なかなか均等で、そこに複雑さもある。

まずは口に含みますと、ほおう。輪郭になめらかさと張りの両立。中心分に向かってもそう。酸味や渋味はまったくイガイガしないし(熟成による角取れとはまた違う意味)、なめらかさもあるのだが、そこに溶け込んだ、透明かつ黒いミネラルが張り、構成感、そして塩味をもたらす。

例年よりもグっと詰まった感じ。濃い‥ではない、密度の高さ、張りがあるからなおさら。でも、張りつめていてパキパキしているわけではない。十分なボディ、どんどんと酸味も湧き出るし、渋味は濡れ、乾く。思ったほどスパイスは前ではない。

エトナの個性を十分に発揮する2014年は、ピノ的じゃない。これがネレッロ・マスカレーゼの真の姿なのかな。2013年までとは明らかに違う。混醸されるブドウのデドコロであるコントラーダの違い、同じコントラーダでもその標高の違い他モロモロ、これは世代が変わった‥を実感する。思いのほか真面目、15度なんてまったく感じないのは、この良質な酸味のおかげかも。

二杯目、やっぱり2014年は土壌由来の火山性な部分を感じますね。火打石って白いんですが、それが黒い感じかな。硝煙反応。うん、例年よりも甘くない、いや、チャーミングじゃないんだな。結構、酸いも渋みも経験してきた大人な女性的。

ちょっと二杯目はゆっくりと時間をかけて飲んでいます。全体像は、やはりエトナらしい火山性土壌を感じさせるカーボンな風味と、決して甘味に逃げない果実味のバランスは変わりませんが、さすがに旨味も出てきましたね。

樽使い上手やわああ。ほんと感心する。エトナに関しては、パッソピッシャーロ常駐のエトナを知り尽くしたチームが醸造しており、フランケッティがどーのという感じでもないんだが、ほんと樽使いが上手。フランケッティがどーのこーのは第一世代だけだったんだと思うよ。第二世代からは、エトナらしいワインを追い求めてたと思うし、この2014年からの第三世代は極まってる。これまでのIGTとしてのパッソロッソ(パッソピッシャーロ)と思って挑むとなおさらその違いに気付くはず(俺がそうだ)。

素晴らしい。

これはね、エトナのエトナたる‥が忠実に表現されている。

逆にエトナ・ロッソDOCにしてよかったかもしれませんね。これが例年通りだと、2014年だから‥という理由以上に世代が代わったことに気付かなかったかもしれない。

二日目はグラスをヴィノムXLのオレゴンピノに変更してみます(深い意味はありませんが、度数も15度だしね)。初日同様の、硝煙反応、焼けた黒い土を彷彿する土壌の風味がありますが、果実香もしっかりで、少し甘味ある香りも出て来たようです。こうなるとベリー系の香りにも「焼き」の要素が入るんですよね。焼きイチゴなんてないんですが、温かいイチゴのソース、甘味と酸味のバランスのとれた。口に含みますと、やっぱり例年とは違う密度の高さを実感。うん、他の品種と比較すればピノっぽさを実感しますが、例年と比較すれば、この2014年はピノっぽさというよりもやはりネレッロ・マスカレーゼらしい。増した旨味に負けなずにじゅわる酸味、溶け込んだタンニンもまたすばらしい。一段、二段、密度と深みがありますね。

これは旨いわあ。

正直、パッソピッシャーロのセミナーでコントラーダの2014年は制覇したわけですが、このパッソ・ロッソの2014年がまた恐ろしいほど旨いじゃないですか。コントラーダも2014年はちょっとお宝ですね。過去最高ビンテージというのを、このパッソ・ロッソでさらに実感しています。

15度と高いアルコールですが、アルコール(高い)感はありません。甘味やエキスが強過ぎないのも関係しますが、思った以上にシリアスかつ飲みやすさもありますね。

三日目はヴィノムのブルゴーニュ型。エトナのテロワールを感じさせる火山性度量の黒いミネラル香りがほどよく溶け込んできましたね。甘味もないわけではなく、そんな黒いミネラルとのバランスで控えめに感じてたのだと思います。この三日目のポジショニングはもう少し前。じっくりとまとまりと、落ち着きを香りからもヒシヒシと感じます。

口に含みますと、たっぷりと旨味を抱えた果実味が深い、深い、とてもディープ。でも濃いというのではないんです。15度でも飲み疲れないのもいい。ほんと、良い生産者達は高いアルコールを押さえつけることなく、高いままでも「アルコール感」をコントロールできるようになりましたね。濃くて、深くて、果実味だらけで酸味が低い‥のではない。この三日目こそ、構成にも通じる素晴らしい酸味もしっかりと感じる。

それにしてもこの2014年のパッソ・ロッソは「エトナ・ロッソDOC」を名乗るに相応しい。まあ、あと数年もすればDOCGに昇格するんでしょうね。2014年は偉大さも感じられるパーフェクトな出来栄。すでに飲めるし、おいしいのですが、これがどう熟成するのかは興味津々。

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