Piere Sauvignon 2017 Vie di Romans

イタリアの白ワイン > Vie di Romans

ヴィエ・ディ・ロマンス

チョメチョメ先行案内対象ワイン(VDR)

更新履歴 2019/07/06
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3,980円(税込)

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ピエーレ ソーヴィニョン 2017 ヴィエ・ディ・ロマンス
《イタリア/フリウリ/白/ソーヴィニョンブラン/辛口》


フリウリ州‥スロヴェニアとの国境沿いの街、ゴリツィアの西に位置するマリアーノ・デル・フリウリ地区はイソンツォDOCエリアとなります。祖父の代から100年もの間、ガッロファミリーの手によって守られたその土地は、水はけのよい平らな土地で、海と山の両方から吹く風に恵まれるミクロクリマを持つテロワール。

17歳で家業を継いだ現オーナーのジャンフランコ・ガッロ氏は、同地区のみならずイタリアの生産者が一目置き、イタリア最高の白ワインの生産者として最も尊敬され信頼される‥「北の巨人」と形容される人物です。ジャンフランコが三代目‥次は息子さんが四代目となるそうです。

創立以来「ガッロ」と名乗っていたものの、カリフォルニアの大規模なワイン生産者である「(EJ)ガッロ」との商標権の兼ね合いで1986年に名称の変更を余儀なくされたそうで、現在の「ローマ人の道」という意味のヴィエ・ディ・ロマンスになったそうです。

彼の考えるテロワールとは「人間、土地、気候、ブドウ品種」であり、その中でも最も重要なのは「人間」であるとのこと。また「テロワールに最も適したブドウを栽培すること」「凝縮したブドウを作ること」「完熟期を迎えたブドウを最高のタイミングで収穫すること」な、当たり前のことを当たり前に‥に向かって邁進する生産者。

流行の醸造法や、市場に流されることなく、彼がその地で得た知識、経験を元に毎年生み出されるワイン達。何度かご一緒させて頂きましたが、本当に偉大さを感じる人物ですね。そこには包容力もあるわけですが、自身の目標や探求へのストイックさをヒシヒシと感じます。とても几帳面でブレない‥見習いたいものですね。

2009年からの樽発酵やマロラクティック発酵の廃止、リースリングレナーノ単一のプリン・フリートや、メルロからなるロゼのチャントンスの生産終了もあり、転換期にあると言え、それまでのスタイルとの差異は少なからず感じて当然ですが、思想としては進化をたどっているはずなんですよね。

イソンツォDOCエリアは北緯45度から46度、日本でいうと最北端である稚内あたりとなります。この地区は平地で海抜も30m前後ながら「北」であることや、大陸性気候と地中海性気候の両方を併せ持つこの地区だからこその要因も多数でそのひとつにロシアから吹き付ける冷たく乾いた風"ボーラ"が平地ながら滞留を興さずに冷涼な気候を保っています。

イソンツォ川の南部は粘土質や石灰質が多い土壌で、畑での仕事量は半端ない。グリーンハーヴェストは二度行い、一本の樹から収穫されるブドウは600g、一本のワインを造るに1000gのブドウが必要と言われているので、そのためには二本の樹から収穫したブドウを使うことになりますね。

また徹底的に酸化を防ぐ醸造も彼ならでは。除梗の段階から極力酸化を防ぎ、発酵が始まるまではドライアイスの粒を混ぜることで酸素を寄せ付けません。またタンクには窒素を充填することで酸化を防ぐ徹底ぶる。酸化を防ぎきった果汁は、ブドウの粒の中味と同じ色、香り、味を持つそうです。


 2017年のビンテージ情報

 2017年ビンテージは、2016年に似た気候となり晩熟なブドウ品種でもしっ
 かりと収穫を待てる気候となりました。春にはほとんど雨は降りませんで
 したが、4月下旬に訪れた氷点下3度の寒波を乗り切るために畑で火を焚く
 など、緊急措置を施したおかげで被害は最小限に抑えることができました。
 以降は安定した気候が続き7月下旬から8月上旬は例年よりも寒暖差が少な
 い非常に高温な日が続きましたが、8月中旬からは例年通りの理想的な寒暖
 差が続き、収穫時期も雨に困ることはなくブドウはしっかりとフェノール
 熟成ができ、香り高いワインになったビンテージです。

 ヴィエ・ディ・ロマンスの熟成樽に関しての追加情報

 西野嘉高もテクニカル情報を書きながら気になっていたのが熟成樽の容量の
 情報なんですね。225Lと228L‥その3Lの違いに何があるのか?輸入元さんか
 ら回答が来ましたので追加情報として記載しておきます。

 樽の製造メーカーによってブルゴーニュタイプである228L容量の樽と、ボル
 ドータイプである225Lの樽のが異なるそうです。元々ヴィエ・ディ・ロマン
 スではブルゴーニュタイプの228Lの樽を使用したいたそうですが、樽メーカ
 ー(ダルジュ、バロン)がブルゴーニュタイプ(228L)の樽の製造を止めて
 しまい、以降はその樽メーカーからボルドータイプ(225L)の樽を購入する
 ことになったので、熟成に使用する樽の容量が複数あるようです。

 なお、現在ヴィエ・ディ・ロマンスのワインの熟成に使用されている樽のメ
 ーカーとタイプは下記の通り。なお、3Lの差はワインに及ぼす影響はないと
 のことです。

 ・タランソ  :ブルゴーニュタイプ
 ・セゲンモロー:ブルゴーニュタイプ
 ・ダルジュ  :ボルドータイプ
 ・バロン   :ボルドータイプ

1981年、1984年、1997年、2002年にhaあたり6000本の株密度で植樹されるピエーレ畑は11.45haと2015年と情報は同じ。2017年の公式サイトの情報は更新されていませんが、平均樹齢は18年となるはずです。

ソーヴィニョン・ブランのステンレス仕上げがこのピエーレとなりますが樽熟成されるヴィエリスとの違いは醸造方法のみならず、畑の土壌の違い=ソーヴィニョン・ブランのクローンの違いとなります。ピエーレとなるソーヴィニョンブランは、イタリアのクローンで粒が大きく房が小さい"R3"と呼ばれるタイプ。粒が大きいので果汁に富み、香り豊かで酸もしっかりしたもの。ヴィエリスで栽培されているのはフランスのクローンで粒も房も小さいタイプ。粒が小さいということは、果汁に対する皮の比率が大きくなり皮からの香味成分が豊富でパワフルでボリュームがありそれを熟成させるワインに仕上げるには樽が必要とのこと。

「ピエーレ」は「石」という意味で、砂利や小石を含む、赤味がかった肥沃な泥粘土質土壌で海抜33mに位置します。2016年は9月の5日から8日に手摘みでの収穫、ステンレスタンクで約8度でのコールドマセラシオンの後、16度から19度に温度管理されたステンレスタンクで16日間のアルコール発酵。マロラクティック発酵は行われません。澱と接触させたまま約9ヶ月間ステンレスタンクにて熟成され9ヶ月以上の瓶熟成を経てリリースされます。

アルコール度数は、2007年は15.06度、2008年は14.8度、2009年は14.84%、2010年は13.82度、2011年は15.24度、2012年は15.27度、2013年は14.91度、2014年は13.08度、2015年は13.90度、2016年は14,76度、2017年は14.5度となります。

独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味

2015年からワイン名が「Piere」のみとなり、品種名はその下に記載されています。冷蔵庫キンキン温度、グラスは昨年からザルトのユニバーサルです。コルクはやっぱり最近メーカーが変わったような気がする5cmです。悪くはないんだけれども、前のもっと弾力のあるタイプの方がいいようが気がしてますが、まあいい(ええんかい)。ちなみに表記のアルコール度数は2015年同様の14,5度となります。色調も例年通り、ややしっかりめのレモンイエロー的かな。というか香りがめっちゃいい。いわゆるソーヴィニョンブランらしいハーブ系の香りがあるんだけれども、しっかりとピールと果汁を感じさせるレモン70%、グレープフルーツ(皮は黄色)30%な柑橘のバランスがとてもいい。2016年よりも少し重心は低め、香りに厚みを感じ、新鮮さがないわけではないが、落ち着いた様子。

口に含みますと、おっとクリアなミネラル、ソーヴニョンらしい(トラミネール系ではない)ジン(ジン)としたスパイス、柑橘果汁に香りほど重心は低くないのは、爽快かつ新鮮な酸味‥おっと、2017年、なかなかステン仕上げのソーヴニョンブランとして秀逸、めっちゃソーヴニョンブランのイイトコドリかも‥。舌先のフレッシュさ、舌中の密度感、鼻に抜けるソーヴニョンらしいハーブっぽさ(猫のおしっこ含む)、終盤にほんのり苦味があり余韻も十分。アルコールのボリュームも手伝って果実味は大きい。甘味もある。イタパセ、バジルの風味と、実は緑の皮も混じる柑橘の皮と果汁、2016年のような火打ち石系のミネラルはまだ強くはない。青年の主張、とてもおいしい。

温度があがると酸味はより穏やかになるが、ソーヴィニョンらしいハーブや果実(柑橘)に旨味もでてきてそれはそれでおいしい。低い温度でもしっかり香味も出ているので、好みの温度感で飲んでほしいとも思う。この2017年が「うまい」と感じのは例年よりも旨味のポジジョンが前であることも理由だけれども、旨味推し‥でもないのはその奥に控える酸味やミネラルに過不足がないからかな。それにしても果実味がしっかりしててわかりやすい。

二日目もザルトのユニバーサル型です。この数年で一番、猫のおしっっこ香を強く感じ、久々です。とはいえ柑橘にもやわらかさ‥どこか、白い果肉果汁感もあるんですよね。香りのそこにやわらかさを感じます。飲み口にも密度、旨味とほんのり甘味があってまろやかですが、十分に行き届く酸味があり、最初はシュっとシャープさも魅せてくれる。やわらかなオリーブオイルや、ナッティさにも通じますね。2017年は非常に「果汁感」がある。果汁にみたされ、ほとばしる。

三日目もザルトのユニバーサル型。冷蔵庫キンキン温度です。ステン仕上げのソーヴニョンらしい果実、ハーブの爽快な香りは健在。三日目になると果実味のまとまり、酸味がクッキリと出てシャープに感じられます。豊富な果汁に酸味と、心地よいリズムの苦味。14,5度を感じさせないのもいい。2017年のピエーレ、いいですよ!

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