Bolgheri Rosso 2011 Le Macchiole
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ボルゲリ・ロッソ 2011 レ・マッキオーレ
《イタリア/トスカーナ/赤/メルロ50%、カベルネフラン30%、シラー20%/フルボディ》
1997年までは「レ・コンテッシーネ」、2003年までは「マッキオーレ・ロッソ」と、名前だけでなく内容も進化してきた歴史を持つ、レ・マッキオーレのスタンダードラインがこのボルゲリ・ロッソ。レ・コンテッシーネも、マッキオーレ・ロッソもサンジョベーゼ主体のワインでしたが‥2004年から、ボルゲリ・ロッソになってからは国際品種を主体となります。近年では、サンジョヴェーゼもブレンドされることはなくなり、2009年、2010年同様にメルロ50%、カベルネフラン30%、シラー20%の構成比率となっているようです。主な畑は1983年に植樹されたカーサ・ヴェッキア、1999年のヴィノーネ、2002年のマドッニーナからの葡萄が使用されるようで、収穫された葡萄は、ステンレスタンクでのアルコール発酵と、マロラクティック発酵が施されます。
75%は、上級クラスのバリックの古樽で10ヶ月、25%はコンクリートタンクで熟成後アッサンブラージュ。瓶詰後6ヶ月の熟成を経てリリースされます。ラベル表記のアルコール度数は14度ですが正式なアルコール度数は14.36度とのこと。
独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味
ラベルの中心から向って左にズレたデザインは相変わらず。白地ですが、紙質が良いのか、案外汚れたボトルに当たることは少ない。真ん中のお習字的な模様はマッキオーレ・ロッソ時代の一本杉がモチーフで、逆さまにすると怒ったヒトの顔になります。バックラベルには「coltivate nei nostri vigneti」と記載されており、わざわざ、「葡萄は私らが作ったんやで‥」と記載しなければならないほど、葡萄の売買が盛んなのかしもしれません。まぁ日本でも日本酒の世界は桶売り、桶買いは日常茶飯事ですからね。バックラベルに記載のアルコール度数を確認しようにも、輸入元さんのシールが多いかぶさる。薄らと透けて見える度数は14度となります。
腹立たしいので今年も(!)剥がしてみました。そして今年も(!)苦言。
そのロット番号と、"imported by Mottox"の文字は後から刻印されたようですが‥そう言えば、ボルゲリ・ロッソのバックラベルには、いつぞやからそんな文言が記載されるようになっておりました。しかし、現地のバックラベルまで包み隠すようなバックラベルの大型化は、いつぞやからモトックスさんが始めた"Wine-Link"なる、葡萄型のQRコードのような何かをスマフォで読み取らせ、他愛もない商品紹介ページにアクセスさせ‥いまだどうしたいのかハッキリしないシステムへのそのQRコードのせいに違いない。
コルクはうーんもうちょっとがんばって欲しい4.5cm。お尻と頭に年号刻印、グラスは昨年同様にヴィノムのボルドー型です。さすがに色濃く、エッジは紫がかった黒。バリバリバリックな強いローストや、甘ったるいヴァニラな樽香ではなく、あくまでも果実や濃い紫の花が前面。香りにはスミレのインク、スモーキーなチャコール、カシスリキュールと、ミキプルーン、目に良さそうなアントシアニン。真っ黒、紫なんですがどこか香りにオレンジの柑橘が見え隠れし、酸味も感じますね。
口に含みますと、メルロらしい鉄っぽさ、カベルネフランとシラーのスパイス。この2011年はとてもミネラリーにも感じますね。ふくよかさもあるのですが、どこかミネラスがクリアで真っ黒過ぎない。2010年同様に重心は低めではなくとてもバランスに秀でています。味わいはキレイに整ったミディアムボディで、酸味もキレイに広がりますね。キメの整ったタンニンは、フランやシラーのスパイスともに上質。味わいに甘味もありますが、豊富な酸味がダレさせません。ドを越すような抽出も感じませんし、アルコール感もほど良い。国際品種だと14度あたりは許容量ですね。
相変わらずフランの青っぽさは少なめですね。例年よりもマッチョなタイプではなく、酸がいいんだよな。肉付きに均整があるんだな。あくまでもミディアムだし、過剰なエキスも感じませんが、キレイでピュアな濃さがありスムーズで疲れません。二杯目からすでにまとまりを感じ、旨味も出てくるし、中心へのベクトルが深度を増す。だんだんとクリーミーさ、乳脂肪、ヨーグルっぽさが出て来ますね。水っぽいという意味ではない瑞々しさがあり、とても飲みやすい。
二日目もヴィノムのボルドー型。開いてますね。香りの要素は初日とほぼ同じですが、まとまりと深さはビンビン感じます。紫の果実が特に深くなってきましたね。インキィな香りだし、濃縮した感じですが決して香りは甘過ぎることないんですよね。樽もそう。口に含みますと、レーズンの皮、鉄分、甘味も感じますし、樽だけではない香ばしさがあります。味わいもまとまってますね。うん、素直に美味しい。渋味も良いが2011年は酸味がキレイだなぁ。行き届いている。余韻も初日よりもずっと長いですね。旨味も出て来た感じです。こうなるとフルボディと書いて差し支えない感じ。初日は外向的フレッシュさが際立っていて、それはそれで楽しいワインですけどね(はい、二日目の方が断然好きです)。昨年の毒味の三日目にも書いているんだけれども、"カブトムシの甲羅のような色のチェリーの果実香"これ‥今年も感じますね。メルロとフランなんだろうな。青くないフランなのかもしれない‥玉虫色ではなく、艶のある小豆や紫に近い焦げ茶のようなニュアンスかな。
三日目はオヴァチュアにサイズダウンしてみました。ブドウ由来の甘味ある香りはとてもまとまっていますね。口に含みますとミルキーな甘味がようやくヴァニラに感じ、スミレ系の花の香りと溶け合います。穏やかなふくらみがあり美味。終盤にかけて甘味あるタンニンやスパイスなども交差しますね。うん、2011年もいいですね。毎年安定してますね。安心の一本です。
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