Costa d'Amalfi Tramonti Rosso 2015 San Francesco

カンパーニャ州の赤

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更新履歴 2022/01/14
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コスタ・ダマルフィ トラモンティ・ロッソ 2016 サン・フランチェスコ
《イタリア/カンパーニャ/赤/ティントーレ40%、ピエディロッソ40%、アリアニコ20%/ミディアム》

ユネスコの世界遺産にも認定されているアマルフィ。9世紀頃から繁栄したアマルフィ公国による独自の文化が形成され、ティレニア海と、ラッターリ山脈に阻まれたソレント半島という独特の地形は、海岸付近に平地はなく、いきなりの断崖絶壁となる。交通の便が至極悪いことは文化的にも外からの影響を受けることは少なかった。その外から受けなかった影響のひとつにブドウの病であるフィロキセラ害もある。その隔てられたアマルフィでは、火山灰土質に様々な特有の品種が、そしてプレフィロキセラとなる自根のブドウが今なお栽培され続けています。そんな土着品種は約80種類とも言われ、そのほとんどがソレント半島以外に存在しないのは、外からの影響も受けなかったことは、外へも影響を及ぼさなかったのかもしれません。

このサン・フランチェスコは2004年に設立されたばかりの若いアジェンダで、代表はこの地を熟知するボーヴェ・ガエターノ氏。ソレント半島の中でも優れた土壌、ブドウが栽培されて続けているトラモンティにアジェンダを構えます。トラモンティはソレント半島の中心部で、ティレニア海からすぐの断崖絶壁の上部‥標高550m付近に畑を所有しており、トラモンティ=日が沈む‥のいう意味を餅、三方を海に囲まれたトラモンティは日照時間が極端に長く、酸度の高い品種達に熟度をもたらします。

急勾配に位置する畑は機会が入れずほとんど手作業。土壌は石灰質と火山性土質が混じり、石灰が腐敗して崩れ石礫になったものが火山性土壌と混ざったものとなります。栽培されるブドウは、白ならば自根のビアンコレッラや、同じく自根のペペッラ(ピコリットと同品種と言われている)、ファランギーナなどで、自根のブドウは樹齢も高く野生種のために結実が悪い。特にペペッラくぁ大きな粒は少しだけで小さな粒がほとんど。房は垂れ下がり、隙間だらけで、果汁に対する果皮の割合が高く、必然的に収量は下がり、凝縮度があがります。赤はアリアニコや自根のティントーレ、自根ピエディロッソまどが栽培されています。ティントーレはトラモンティにしか存在しない品種となり、同じく結実が悪く、日照時間の長いトラモンティにおいても育成に時間を要し収穫は10月後半から11月になることもしばしば。高い酸と、豊かなタンニンで長期熟成向け品種。自根の品種に関してはいまだに棚方式でブドウが栽培され続けています。

構成される品種はティントーレ40%、ピエディロッソ40%、アリアニコ20%で、特にティントーレとピエディロッソは自根、プレフィロキセラとなり樹齢80年から100年に及びます。熟成はステンレスタンクとバリックの併用。

独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味

2010年以来の扱いになります。見た感じはそう変わってないように思います。気持ちネック部分が長いボルドー型瓶。TRAMONTIの文字がレインボーになってますね。ブドウとそんなトラモンティの景色、蝶々が描かれているラベルになります。コルクは4,5cm、グラスはシュピゲラウのユニバーサル型、表記のアルコール度数は12,5度となります。うん、確かに果実香がカンパーニャっぽいスパイス感。バルベーラやドルチェットとはまったく違うスパイス感とも言えますね。ホロホロとした渋味を連想させる香りもあり甘さ控えめのワイルドチェリーの果実香があります。

口に含みますと、落ち着き、まとまりのある果実味がありますね。ティントーレにピエディロッソもあまり馴染みのない品種となると思いますが、いわゆる土着品種らしい赤ワインで、いい意味で素朴な地酒ちっくさがあります。それは12,5度という現代では低めとも言えるアルコール度数にも由来するかもしれませんね。こういうのを何気にガブガブ飲んじゃうのがイタリアらしい。ピカンテなサラミが欲しくなりますね。実際に温度は低めですので、少し冷涼な感じ。いや、雑さはないですね、スパイスに地酒ちっくとなると雑なイメージですが、気になる部分はありません。果実味に青さもなく、熟成を感じるわけでもありませんが、落ち着いたいいタイミングなんだと思いますね。このお値段がなおさら嬉しい。

ボディ感としては、その低めのアルコール度数もありあくまでもミディアムですが、混醸の利点、個々の品種の特性がどやのこやのではなく、どこか層があり、隙間を埋めることができるのも混醸のいいとこですね。飲みやすい度数ですが、不足感がないんだな。いい意味で満足感も控えめだから、何杯でもクイクイいけちゃう。

二日目。グラスはシュピゲラウのユニバーサル型。冬場ということもありますが、標高の高さを伺わせる冷涼さがありますね。でも、それがミネラル推しではいんですよ。涼しげで、過熟感はありません。これは単に12,5度というアルコール度数も関係しているはずですね。アルコールのカロリーを感じさせないとも言えます。どこか、12,5度というアルコール感と、渋味‥何かと似てるとするならば、大昔に飲んだボルドーワインや、キャンティのミディアム具合や、渋味が似てますね。これは、何も古臭いという意味ではないんですよ。いい意味で懐かしいスタイル。まだ、ワインがその国の地酒だったころ‥そんな感じがあるんです。もちろん、昔のような雑さはなく、洗練されてはいますが、あくまでも地酒、現地の日常的にワインを飲むという営み、文化が感じられるような。

豚肉か鶏肉の炭火焼き、タレか塩かはお任せします。が、鉄板かな。その炭火焼きですが、ヴァニラな甘味推しではないが樽の効いてるワインも、炭火焼きがいいなあと思うのですが、この手の渋味が主体のワインもね、どこかチャコールな感じに通じるんですよね。

土着の癖は感じられません。渋味がクッキリとした、ミディアムで、度数的にも飲みやすい赤、そう、イタリアらしい赤ですね。ほんと、いい感じの地酒感が嬉しい。

三日目もュピゲラウのユニバーサル型。あ、旨味出てきてるやんか。いい旨酸っぱさが出てきて豊富なタンニンとともに、とてもおいしい。いいロッソやね。お値段は2,000円以下ですが、三日目でも‥より、おいしく飲んでいただけるので、飲食店のみなさまもぜひどうぞ。デイリーに使えるワインに仕上がっています。ほんとすんなり飲めますね。強いインパクトではなく、飲み続けられるスタイルなんですね。混醸だからこそのソツのない仕上がり、お買い得です!


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