Barbera d'Alba Superiore 2007 Parusso

ピエモンテ州の赤 > Parusso

更新履歴 2011/10/27
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4,680円(税込)

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バルベーラ・ダルバ・スペリオーレ ヴェッキエ・ヴィーニェ・オルナティ 2007 パルッソ
《イタリア/ピエモンテ/赤/バルベーラ/フルボディ》


現当主であるマルコ・パルッソで四代目。父‥アルマンド・パルッソの時代‥1970年代は、モンフォルテ・ダルバ側に僅か5haの畑を所有する葡萄栽培農家でしたが、1985年にマルコがアルバ醸造学校を卒業したのを機に自社瓶詰を始めました。現在はマルコと姉であるティツィアーナによって運営されています。

1985年以降、1990年代には、バローロ・ボーイズの主要メンバーのひとりでもありました‥1995年にはロータリーファーメンターの導入、新樽100%でシュール・リー熟成‥など、最新の手法によるボーイズらしい‥バローロを醸していた時代を経ます。

バローロ・ボーイズを率いるマルク・デ・グラツィアセレクションから脱退し、ヤンズ・シュミットが率いるモンテカステッリ・セレクションに加盟後、来阪されてのワイン会では、なぜ、ボーイズを辞めたのか?の問いには「味が画一されてしまうから‥」という返答でした。生産者は誰しも‥そのテロワールを表現しようと努力します。マルコ・パルッソにとって、あまりにも近代的な醸造方法は、地味が表現できない‥と考えたのかもしれません。

そのきっかけは‥2000年にマルコ・パルッソが体調を壊したことだそう。近代的な醸造方法からより自然な味わいを持ったワイン造り(←こういう言い回しは嫌いですが、あえて現輸入元がこう書くので‥)に方向転換したようです。現在ではモンテカステッリ・セレクションにも名前はなくなり、日本にも度々来日されるランガ・インというグループの一員として海外市場へのプロモーションを行っており、それが功を奏して、日本市場に久々に復活しました。

では、それまでと‥これから‥何が変わったのか?これまでのモダンなスタイルから方向を転換したマルコは「酸化を恐れないワイン造り」に取り組みました。酸化を恐れないという事は一言で例えると酸素と友達になる‥という事。マルコがアルバ醸造
大学で習った教えは、近代的還元醸造である酸素を避け、酸化や腐敗を防ぐというものでしたが、酸素に慣れさせなければ、逆に酸化に弱くなり、ひ弱なワインになってしまうという事に気付いたそうです。

ワインを酸素から過剰に保護するのではなく、酸素に十分に馴染ませる事によって成熟を安定させ、酸化し難い酒質となります。若い内から成熟していて‥しかも、熟成のポテンシャルも期待できるワインを目指します。来阪された際のマルコ・パルッソの言葉をよく覚えています。それは飲み頃に関する質問の答えだったと記憶します。「今飲んで美味しいワインは、熟成後も美味しい。今飲んで美味しくないと感じるワインは熟成しても美味しくならない‥」と。

細分化したブロックごとの剪定、葡萄樹を一本ずつ確認しながらの微調整が行われます。畑に化学肥料、除草剤も使わず、収穫は7人のスタッフで徹底した選果が行われ、12haの収穫に10日もかかるそうです。

マット・クレイマー著の「イタリアワインがわかる」では、バローロの近代化に関する流れが、よくわかるように解説されていますので、ぜひご一読頂きたいと思いますが、注目の生産者の紹介では「現代派」「中間派」「伝統堅持」に分けられており、パルッソは現代派として紹介されています。ちょっと引用‥


パルッソがどの位置にくるのか、ちょっと判然としない。2000年代前半までは伝統派とわずかにオークが香り程度の改革派のあいだを縫うように歩んでいた。ところが後半になると、ワインは改革派のタッチを色濃くたたえる方向へと大きく転換し、新樽で二年も熟成されるようになった。2000年に新醸造所が完成したことと関係があるかもしれないし、味覚の進化によるものかもしれない。そのほうが売上げがいいーあるいはその全部かもしれない。これらを念頭に置くと、パルッソのバローロの味わいには、あざやかな輪郭があらわされていることがわかる。単一畑になるバローロは五種で、そのなかでも Vigna Fiurin と、とりわけブッシア Bussia がすぐれている。

2006年に出版された本で、2000年代前半まで‥の話はわかるが、2000年代後半に言及するのはどうなんだろう‥と、思いつつも、これまでも‥パルッソはカベルネソーヴィニョンからの作品もあったが、2001年を最後にネッビオーロに改植した経緯もあります。1999年にはブッシアの、2000年にはマリオンディーノのリゼルヴァをリリースしたり‥。単一クリュの流れにも乗るが、それまではブッシアの中でもロッケ、フィウリンとムニエに分けていたものを、ブッシアに統一したり‥と、進化とも言えるし、流動的とも言えるのも現状。

西野嘉高が初めてパルッソのワインを飲んだのは‥2002年のランゲ・ネッビオーロ・ブッシアでした。いわゆる青ラベルと呼んでいるワインで、2002年という最悪なビンージ‥バローロ・ブッシアとして醸造どころか瓶詰めまでしたが、どうにもバローロという名前でリリースするには至らない酒質がゆえに、ランゲ・ネッビオーロに格下げしてリリースとなった今となってはまぼろしのワイン。コルクはバローロ・ブッシアの刻印が入ってましたからね。そのワインが旨くてねぇ‥ワインに‥ネッビオーロにあれほどの紅茶の香味を感じたのは、パルッソのワインが最初でもあります。

マルク・デ・グラツィアからモンテカステッリに‥そして現在はランガ・インと‥加盟する組織の変遷は、彼のワイン造りに対する思想の変遷とも言えます。個人的はやはりパルッソのワインは好み。今なお、ベルタにそのヴィナッチャを託す生産者でもありますね。


モンフォルテ・ダルバのオルナティ地区で栽培されているヴェッキエ・ヴィーニェ‥つまり樹齢の高い葡萄(約30年)から醸されるクリュ・バルベーラ・ダルバ。熟成はバリックで15〜18ヶ月とのことです。ラベルはなかなかのシャア専用っぷりな赤色で、表記のアルコール度数は14.5度となります。以前の輸入元さんの頃はこのワインはなかったかと思いますので、私も初見ですね。生産本数は多くないようで、今回日本に入荷した60本でこの2007年は終了とのこと。ヴェロネッリ誌2011年度版は、★★★90点(G.B)の評価で生産本数は6000本との情報です。

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