Promis 2000 Ca'Marcanda / Gaja
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プロミス 2000 カ・マルカンダ
《イタリア/トスカーナ/赤/サンジョヴェーゼ他/フルボディ》
アンジェロ・ガヤがボルゲリに進出したのは1996年のこと。テッレ・ブルーネ(黒い土、ロームと粘土を含む)と、テッレ・キアーレ(白い土、石灰質が豊富で石や砂利)から成る土壌にテヌータ・サン・グイードとの共通性を見いだし、畑の所有者と18回にも及ぶ交渉の末、ガヤの所有となりました。「カ・マルカンダ」とは「望みのない交渉」という意味だそうで、アンジェロらしいですね。
リリースする赤ワインは三種類。メルロを主体にシラーとサンジョヴェーゼを混醸する(初期はサンジョヴェーゼ主体だったはず)最もスタンダードな「プロミス」と、同じメルロ主体にカベルネソーヴニョンとカベルネフランを混醸しボルゲリDOCを名乗る「カマルカンダ」、IGT格となる「マガーリ」は「カマルカンダ」のセカンド的存在。いずれもこれまでメルロ主体の構成でしたが、2015年からはカベルネフラン主体に一新されるようです。もちろんサッシカイアや、オルネッライアはカベルネソーヴィニョン主体となりますが、マッキオーレのパレオを始め近年、カベルネフランの適正が評価されている結果なのかもしれません。
今年の春に西野嘉高の私物放出として1999年のプロミスをご案内しましたが‥
http://www.nishino-yoshitaka.com/?pid=130431783
1999年のプロミスは、同じガヤでもピエーヴェ・サンタ・レスティトゥータ、つまりモンタルチーノのワインでしたね。今回ご紹介する2000年プロミスは同じガヤでもカ・マルカンダ、つまりボルゲリのワインとなります。詳細なセパージュ比率の記録がありませんが、まだサンジョヴェーゼ主体だった頃だと記憶します。
さて‥状態は、お馴染みのストライク(ボウリング)ラベル。白地の部分にくすみ、や汚れ、青地の部分にハゲも見当たりますが気にしない、気にしない。その青色と同色のキャップシールはくるくるとは回りませんが状態はとてもいいですね。液面も揃っており、きっとリリース時とほぼ変わらないのでは?という高い位置をキープしており、液漏れはないはずです。
液色はたぶんサンジョヴェーゼだろうなあ‥という赤。透明度がありますね。瓶底の凹み外周にはやや細か目の澱がありますが、経年を思うと微々たる量で、全体に舞うタイプの澱ではありません。状態がとてもいいですね。セパージュ比率の関係で現行とは比較できないかもしれませんが、かれこれ15年差ほどあるボルゲリにおけるプロミスのファーストビンテージ、ぜひお試し下さいね。ちなみに表記のアルコール度数は13.5度となります。
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