Dis Cumieris 2015 Vie di Romans【予備品】

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ヴィエ・ディ・ロマンス

更新履歴 2017/07/29
販売価格

3,980円(税込)

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ディス・クミエリス 2015 ヴィエ・ディ・ロマンス
《イタリア/フリウリ/白/マルヴァジア・イストリアーナ/辛口》

フリウリ州‥スロヴェニアとの国境沿いの街、ゴリツィアの西に位置するマリアーノ・デル・フリウリ地区はイソンツォDOCエリアとなります。祖父の代から100年もの間、ガッロファミリーの手によって守られたその土地は、水はけのよい平らな土地で、海と山の両方から吹く風に恵まれるミクロクリマを持つテロワール。

17歳で家業を継いだ現オーナーのジャンフランコ・ガッロ氏は、同地区のみならずイタリアの生産者が一目置き、イタリア最高の白ワインの生産者として最も尊敬され信頼される‥「北の巨人」と形容される人物です。ジャンフランコが三代目‥次は息子さんが四代目となるそうです。

創立以来「ガッロ」と名乗っていたものの、カリフォルニアの大規模なワイン生産者である「(EJ)ガッロ」との商標権の兼ね合いで1986年に名称の変更を余儀なくされたそうで、現在の「ローマ人の道」という意味のヴィエ・ディ・ロマンスになったそうです。

彼の考えるテロワールとは「人間、土地、気候、ブドウ品種」であり、その中でも最も重要なのは「人間」であるとのこと。また「テロワールに最も適したブドウを栽培すること」「凝縮したブドウを作ること」「完熟期を迎えたブドウを最高のタイミングで収穫すること」な、当たり前のことを当たり前に‥に向かって邁進する生産者。

流行の醸造法や、市場に流されることなく、彼がその地で得た知識、経験を元に毎年生み出されるワイン達。何度かご一緒させて頂きましたが、本当に偉大さを感じる人物ですね。そこには包容力もあるわけですが、自身の目標や探求へのストイックさをヒシヒシと感じます。とても几帳面でブレない‥見習いたいものですね。

2009年からの樽発酵やマロラクティック発酵の廃止、リースリングレナーノ単一のプリン・フリートや、メルロからなるロゼのチャントンスの生産終了もあり、転換期にあると言え、それまでのスタイルとの差異は少なからず感じて当然ですが、思想としては進化をたどっているはずなんですよね。

イソンツォDOCエリアは北緯45度から46度、日本でいうと最北端である稚内あたりとなります。この地区は平地で海抜も30m前後ながら「北」であることや、大陸性気候と地中海性気候の両方を併せ持つこの地区だからこその要因も多数でそのひとつにロシアから吹き付ける冷たく乾いた風"ボーラ"が平地ながら滞留を興さずに冷涼な気候を保っています。

イソンツォ川の南部は粘土質や石灰質が多い土壌で、畑での仕事量は半端ない。グリーンハーヴェストは二度行い、一本の樹から収穫されるブドウは600g、一本のワインを造るに1000gのブドウが必要と言われているので、そのためには二本の樹から収穫したブドウを使うことになりますね。

また徹底的に酸化を防ぐ醸造も彼ならでは。除梗の段階から極力酸化を防ぎ、発酵が始まるまではドライアイスの粒を混ぜることで酸素を寄せ付けません。またタンクには窒素を充填することで酸化を防ぐ徹底ぶる。酸化を防ぎきった果汁は、ブドウの粒の中味と同じ色、香り、味を持つそうです。


 2015年のビンテージ情報

 4月、5月は雨が少なく気温が高く素晴らしい春でした。6月、7月に適度に雨
 が降るも長雨にならず、水不足の心配もない非常に素晴らしい状態で初夏を
 迎えました。7月末から気温が上がり始め40度に近い日も何日かありましたが、
 初夏から収穫までの間は昼夜の寒暖差がかなりあり気温が上がった日でも夜
 は涼しく、ブドウの生育には完全にマッチし、パーフェクトな年になったと
 言えるでしょう。収穫は9月上旬から始まり、雨に当たることなく完璧な状態
 で行われました。ジャンフランコ氏がオヌヌメするのはソーヴィニョン、シ
 ャルドネ、ピノ・グリージョの3種。また、他品種は香りに品種の個性が良く
 出ており早い段階から楽しめますが、熟成ポテンシャル高いとのこと。2015
 年は記念すべき素晴らしいビンテージで自信に溢れる年になりました。


 ヴィエ・ディ・ロマンスの熟成樽に関しての追加情報

 西野嘉高もテクニカル情報を書きながら気になっていたのが熟成樽の容量の
 情報なんですね。225Lと228L‥その3Lの違いに何があるのか?輸入元さんか
 ら回答が来ましたので追加情報として記載しておきます。

 樽の製造メーカーによってブルゴーニュタイプである228L容量の樽と、ボル
 ドータイプである225Lの樽のが異なるそうです。元々ヴィエ・ディ・ロマン
 スではブルゴーニュタイプの228Lの樽を使用したいたそうですが、樽メーカ
 ー(ダルジュ、バロン)がブルゴーニュタイプ(228L)の樽の製造を止めて
 しまい、以降はその樽メーカーからボルドータイプ(225L)の樽を購入する
 ことになったので、熟成に使用する樽の容量が複数あるようです。

 なお、現在ヴィエ・ディ・ロマンスのワインの熟成に使用されている樽のメ
 ーカーとタイプは下記の通り。なお、3Lの差はワインに及ぼす影響はないと
 のことです。

 ・タランソ  :ブルゴーニュタイプ
 ・セゲンモロー:ブルゴーニュタイプ
 ・ダルジュ  :ボルドータイプ
 ・バロン   :ボルドータイプ


1997年に植樹されたマルヴァジア・イストリアーナが元になると思いますが2013年から樹齢が8年となり、この2015年は10年と正当進化しています。ただし2013年、2014年の畑の面積は2haの情報でしたが、この2015年は1.5haと3/4となっています。ディス・クミエリスは「十の溝」を意味します。海抜32mの地点で土壌は砂利を含む赤味がかった土。

2015年の9月19日に手摘みで収穫されたブドウは、ステンレスタンクで約8度でコールドマセラシオンの後、約16度から19度に温度管理された2/3をスンテレスタンク、1/3をバリックで18日間のアルコール発酵。マロラクティック発酵は施されません。澱と接触させたまま約8ヶ月の樽熟成(50%が225L、50%が228L)。2016年の6月16日に瓶詰めされ10ヶ月以上の瓶熟成。

2008年は14.9度、2009年は14.86度、2010年は14.14、2011年はは15度、2012年は14度、2013年は14度、2014年12.95度、2015年は13.20度となります。

独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味(2021年2月)

お馴染みのラベルデザイン。相変わらずコルクはなかなか良質の5cm、冷蔵庫キンキンではなく、温度は9度。グラスはザルトのボルドー型にします。晩酌で飲んでハッとしてGOODだったわけで、再々毒味となりますね。2017年の毒味と比較しながらの毒味となりますが、明らかに黄色は深くなっています。ゴールドが強くなったかな。微かにオレンジもあります。確実に熟れを感じさせる果実香、パインやマンゴー、バナナのような香りがあり、パインの酸味が柑橘の酸味へと橋渡しする。果実香は確実にむんむんとしてきており、とても色気があるんですね。少しナッティなオイリー系の香りもあります。

口に含みますと、輪郭からも粘度を感じますね。とはいえ、トロトロはなく、少し粘性が出てきたかなあ‥という頃合い。酸味はまだ新鮮さもあり、とても舌の上で心地よい。果実の香味は非常にピュアですが、一杯目から熟れを感じ、とてもよくまとまってますね。奥深く立体的になっています。揮発するような外向きのベクトルから、内側へ内側へ‥という核から押し拡げるな塊感があり、無理のない密度感もとてもいい。旨味もありますが、非常に質の高い酸があり、旨味推しでもない。酸味はシャクシャクした果実味にも通じ、そこに新鮮な洋梨や、熟れ過ぎてない白桃を連想させます。もう少し温度が上がってからもおいしいでしょうね。もちろんこの温度だとその酸味が生きてきます。

いやあやっぱ旨いなあ。最新ビンテージがどーのこーのではないが、この数年の経過がまとまりと深みももたらしますね。

このハッとしてGOODな感覚は、果実味には熟れを感じつつも、まだ酸には若さ、生き生きした部分を感じるというのが違和感ではなく、ハイブリッドなのもとてもいい。リリース時よりもグンとトータルで「おいしさ」が増したとも言える。13度ということもあり、結構スイスイとイッちゃうねー。熟れによる初日一杯目からのまとまりも、無理のない飲み口をしているし、少しまったりとしてきた粘度が味わいと余韻の長さをもたらす。リリースすぐでは味わうことのできない感覚が現行比約4年でも感じとることができるはずだ。

二日目は冷やしておりませんが、温度は10度になります。グラスはヴィノムXLのピノ型にしましょう。初日同様の果実香ですが、黄色の花の香りも出てきましたね。味わいにはさらなるまとまりと重厚さが出てきました。ヴィエ・ディ・ロマンスの若いワインはとても力強くてミナギリ感があるわけですが、そこが少し落ち着いて来るんですよね。その落ち着きというのは、閉じではなく、大人の色気のようになってくる。うーん、それにしても丸み、まろやかさが出てきてるんですけれども、酸味がキメ細やかでシュワーっとしてますね。新鮮な和梨のようなシュワっと感も感じます。甘味も全編アマアマなわけではなく、ぽんと一点、効果的な甘味がクドくない。

熟成が始まりましたよーという段階の確認にもいいですよね。ということは、あと2,3年後あたりにさらなるまろやかさが出て熟成段階の進度を感じると思うのですが、今すでに、リリース時とは違うその進度も感じながらも、若いうちのイイトコもあるというハイブリッドさがやっぱりいい。

三日目も冷やしてません。温度は12度で、グラスはザルトのボルドー型。いうてもヴィエ・ディ・ロマンスの果実香の開きの力強さを感じますね。そして香りに厚みがあるんだな。これもすごい。口に含みますと、旨味も十分に出てきましたね。そしてなめらか‥まろやか、さらに粘性を感じますね。粘性があるので、舌に残る味わいや香りが長いんだな。うん、うまいな。旨味があるからうまいのもあるんだけれども、やっぱりこの数年経過の時点というのがまたいいんだよ。ただ、ピークに向けて登り坂の途中であるのもわかる。

まだ(まだ)先もありますが、リリース時よりも熟成が進み、まろやかに旨味が深くなっている状況、一杯目からすぐに飲み頃を感じていただけるタイミングです!

独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味(2017年7月)

お馴染みのラベルデザイン。2014年も実は飲んでます。それほど悪い印象もなかったのですが、2014年はやんぴ、やんぴー!で扱わなかったわけです。相変わらずコルクはなかなか良質の5cm、2015年はこのワインが最後ですが、現時点でディアム社製のコルクは当たっていません。全量生コルクの可能性もありますね。冷蔵庫キンキン温度、グラスは2014年はヴィノムのボルドー型だったのですが、2015年はブルゴーニュ型にします。深い意味はありません。透明度のあるレモンイエロー、決して色は濃くありません。

柑橘、売れたグレープフルーツ、南国、ちょっとバナナ、パインやマンゴーちっくではない。白い果肉、これが主かな。桃や洋梨系の香り、白い果肉という意味でバナナもそうなのかもしれない。決して「青い」という意味ではないが緑の果肉のメロン。高音域、キャンディ系のカランとした甘い香りがアクセント的にある。甘過ぎはしない。

ヴィエ・ディ・ロマンスは決して標高が高いわけではないが、北イタリアという意味で、冷涼さと、温かい熟度を兼ね備えている。

口に含みますと、いい酸味があるんです。他の樽熟成モノと同じく2015年は樽香的な要素は控えめ。ああ、なんだか果実味に個性がありますね。マルヴァジアと言えば、実は中部イタリアを思い出すのですが、ヴィエ・ディ・ロマンスしかり、ミアーニしかり、フリウリでは結構単一で詰めてる生産者も多い。まあ、フリウリのマルヴァジアは、マルヴァジア・イストリアーナということで中部イタリアのそれとは違うんでしょうけどね。

味わいは比較的柑橘の要素が強い。パリっと決まった酸味がクッキリしているし、他の品種とはまったく違うのを実感する果実の香味、どこかドライなミネラル、微かな苦味、酸味とともに塩気もクッキリしているんですよね。甘過ぎないし、塩っぱ過ぎない。北のマルヴァジアの個性。

二日目も冷蔵庫キンキン温度、グラスはヴィノムのボルドー型にしました(深い意味はありません)。黄色過ぎない柑橘、桃、メロン、梨は初日から一貫。白い石灰の香りがありますが火打石的ではありません。飲み口はカチっと硬質なミネラルもありますね。やはり樽のニュアンスは控えめ。白い花の香りがいいですね。オイリーではないフリウラーノ、アルネイスやガルガネーガに似た部分も感じます。個性はありますがイタリアらしいんだよなあ。食事栄するタイプですね。

三日目も冷蔵庫キンキン温度、グラスはヴィノムのボルドー型です。バナナ、メロン、柑橘、ミネラル、心地よい開きですね。まとまり、旨味も出てきました。それにしても樽はほとんど感じません。ましては、樽発酵も一部導入されていますが、微塵もなく果実味がクリーンかつクリアに表現されていますね。

生産本数も少なくこれまであまり出回ることのなかったディスクミエリスですが、この数年は制限もなく販売できるようになりました。せっかくの2015年、これを機会にヴィエ・ディ・ロマンスのマルヴァジア・イストリアーナを経験してみて下さいね。

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