イタリアワイン通販［にしのよしたか］大阪のイタリアワイン専門店｜イタリア好きが毒味してセレクトした厳選ワインを販売！

Pigato Riviera Ligure di Ponente 2011 Poggio Deperi

イタリアの白ワイン

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ピガート リヴィエラ・リグーネ・ディ・ポネンテ 2011 デペリ
《イタリア／リグーリア／白／ピガート／辛口》


アルベンガの街からトッレンテ・アッロスキア河を西に川上に進んだ、州都ジェノヴァよりもフランスの方が近いというインペリア県はランツォという街にこのデペリは位置します。現当主はパオロ・デペリ、父親はワインとは別の仕事をしていましたが祖父が葡萄栽培農家、祖父が亡くなったのをきっかけに孫であるパオロが葡萄園を継ぎ、2004年に会社を興し、父親とともに自社瓶詰めを始めたのが2008年と若い家族経営の生産者です。コンサルタントは地元のジャンパオロ・ラモ氏、アグロノモも地元のディエゴ・バッサニーティ氏が勤め地元に根ざしたスタッフ。

公式サイトによると、VdTもしくはIGTの赤と白を1種類ずつと、この地の銘酒となるこのリヴィエラ・リグーネ・ディ・ポネンテDOCのピガートの合計3種類のみのようですが、栽培しているのはピガートとオルメアスコとなり、白を60%、赤を30%、ロゼを10%と醸造しているそうです。

畑は海抜100m〜350m。畑は全て南西向きで、樹齢は5年〜8,9年あたり。所有する畑は5haとミニマムながら、地中海に近い海辺と、内陸の標高の高い"アロージョー"と呼ばれる渓谷に畑を所有します。海辺の畑からは、ミネラルを豊富に含む、アルコールとボリュームのあるしっかりとした味わいのある葡萄となります。谷間の畑は風通しが良く、昼夜の寒暖差から香り高く、酸があり、エレガントな葡萄を収穫します。山と海‥両方に畑を持つ生産者は少なく、デペリはそれらをブレンドすることで高いバランスをもたらしています。そのブレンド比率は山：海＝93：7とのこと。デペリが所有すう山間の地区は、リグーリアの中でも特に酸味に秀でたピガートが産出されることで著名だとか。ステンレスタンクで仕上げられたピガート特有の香味が上手く表現されています。


独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味（2010年）



ブルゴーニュ型のボトルに貼られるラベルは、宇宙戦艦ヤマトで例えれば、森雪的な黄色と黒で、ボトルを一周するラベルはちょっと珍しいかな。その端と端は、合わさるとワイングラスの形になるようにカットされているのも洒落てますね。2010年ビンテージということもあり"10"という文字が大きくあしらわれています。コルクは真ん中スカ系のシリコンコルクでブショネの心配なし。冷蔵庫キンキン温度、グラスはオヴァチュア。黄緑がかるが、しっかりとしてレモンイエロー。お乳、牧草、薄めのパイン、レモン、石灰なミネラル、塩分を感じさせる香りは、パツンパツンに開いているわけではない。スワリングすると、内壁にスレッシュなガス、口に含みますと舌先からぷるんとした厚みに果実味な甘味、ミネラリーで、塩味も感じるがほど良い厚みが終盤まで続きながらも、フレッシュな酸味がヘタレさせるに美味しい状態が続く。

ふむふむヴェルメンティーノと違ったオリーブオイル的なニュアンスは確かにピガート。スッキリ系と見せかけて‥実は、そんなオイリーな部分もあり、優しい密度。香味はしっかりとフルーツやハーブ、ミネラルを感じさせるが、どこか塩っぽさがあるのが地中海のワインでもある。温度があがると、ハーブや塩混じりのミネラルはさらに顕著で特徴的。13.5度は決して低めではないが、アルコール感が強過ぎるわけではない。輸入元の資料によれば、ジャガイモを使った料理か‥なるほど、ホクっとした野菜は悪くないな。ただ、ジャガイモを何で喰うか？塩とオリーブオイル、どこか柑橘は搾りたいが、マッシュポテトやポレンタでも悪くなさそう。緑の豆料理‥うん、これは確かにいいかも。枝豆のスープや、枝豆もはいったパスタとかよいかもしれない。黄色なんだけども緑の要素もあるからね。魚料理はもちろんいいだろう。白身魚をハーブでマリネしたものに、塩もきかせてグリルしたりするといいな。もちろん、リグーリアですから、カッポンマーグロをジェノベーゼソースで‥しっくりくるはず。

（未熟な≒低価格な）ヴェルメンティーノならば、もう少しプラスチッキーな香りがなきにしもあらずだが、このピガートにはない。苦味がないわけではないが、控えめ‥温度が上がってくるとグラスからの香りの量も増えるが味吟醸タイプ。旨味もあるし未熟さではなく品種特性の範囲内なのもいい。若く見知らぬ造りてだが、継ぎ目もなくとても良質なピガートで間違いない。

二日目も冷蔵庫キンキンオヴァチュア。ピガートらしさは初日同様で、ハーブと柑橘主体で、ほんのり苦味が上がってきたかもしれません。輪郭にまとまりを感じさせ、初日のようなフレッシュなガスも収まりましたが、酸味が滑り込むように喉を通る様はなかなか心地がいい。オリーブオイルやバリルソースに柑橘というテッパンの調味料があれば、魚に限らずだし、魚は生から焼き、蒸し‥と、調理法は選ばないと想像。

やはりこれからの季節は、地中海らしい白が活躍するんだよなぁ。含み香に柑橘のパウダーとハーブがジンジンと喉に揮発する感じがとてもいい。温度が上がっても構成はゆるまず、ひるまず‥。うん、このピガートはとても美味しい。

三日目もキンキンオヴァチュア。うん、大丈夫。美味しいまんま。ミネラリーで柑橘が冷ややかで‥。ハーブや苦味は落ち着いたかな。緩くなることもないし、いいワインですね!!太鼓判押しちゃいますよっ!!