Ciampagnis Chardonnay 2020 Vie di Romans

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ヴィエ・ディ・ロマンス

更新履歴 2022/09/13
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チャンパニス・シャルドネ 2020 ヴィエ・ディ・ロマンス
《イタリア/フリウリ/白/シャルドネ/辛口》

フリウリ州‥スロヴェニアとの国境沿いの街、ゴリツィアの西に位置するマリアーノ・デル・フリウリ地区はイソンツォDOCエリアとなります。祖父の代から100年もの間、ガッロファミリーの手によって守られたその土地は、水はけのよい平らな土地で、海と山の両方から吹く風に恵まれるミクロクリマを持つテロワール。

17歳で家業を継いだ現オーナーのジャンフランコ・ガッロ氏は、同地区のみならずイタリアの生産者が一目置き、イタリア最高の白ワインの生産者として最も尊敬され信頼される‥「北の巨人」と形容される人物です。ジャンフランコが三代目‥次は息子さんが四代目となるそうです。

創立以来「ガッロ」と名乗っていたものの、カリフォルニアの大規模なワイン生産者である「(EJ)ガッロ」との商標権の兼ね合いで1986年に名称の変更を余儀なくされたそうで、現在の「ローマ人の道」という意味のヴィエ・ディ・ロマンスになったそうです。

彼の考えるテロワールとは「人間、土地、気候、ブドウ品種」であり、その中でも最も重要なのは「人間」であるとのこと。また「テロワールに最も適したブドウを栽培すること」「凝縮したブドウを作ること」「完熟期を迎えたブドウを最高のタイミングで収穫すること」な、当たり前のことを当たり前に‥に向かって邁進する生産者。

流行の醸造法や、市場に流されることなく、彼がその地で得た知識、経験を元に毎年生み出されるワイン達。何度かご一緒させて頂きましたが、本当に偉大さを感じる人物ですね。そこには包容力もあるわけですが、自身の目標や探求へのストイックさをヒシヒシと感じます。とても几帳面でブレない‥見習いたいものですね。

2009年からの樽発酵やマロラクティック発酵の廃止、リースリングレナーノ単一のプリン・フリートや、メルロからなるロゼのチャントンスの生産終了もあり、転換期にあると言え、それまでのスタイルとの差異は少なからず感じて当然ですが、思想としては進化をたどっているはずなんですよね。

イソンツォDOCエリアは北緯45度から46度、日本でいうと最北端である稚内あたりとなります。この地区は平地で海抜も30m前後ながら「北」であることや、大陸性気候と地中海性気候の両方を併せ持つこの地区だからこその要因も多数でそのひとつにロシアから吹き付ける冷たく乾いた風"ボーラ"が平地ながら滞留を興さずに冷涼な気候を保っています。

イソンツォ川の南部は粘土質や石灰質が多い土壌で、畑での仕事量は半端ない。グリーンハーヴェストは二度行い、一本の樹から収穫されるブドウは600g、一本のワインを造るに1000gのブドウが必要と言われているので、そのためには二本の樹から収穫したブドウを使うことになりますね。

また徹底的に酸化を防ぐ醸造も彼ならでは。除梗の段階から極力酸化を防ぎ、発酵が始まるまではドライアイスの粒を混ぜることで酸素を寄せ付けません。またタンクには窒素を充填することで酸化を防ぐ徹底ぶる。酸化を防ぎきった果汁は、ブドウの粒の中味と同じ色、香り、味を持つそうです。

 2020年のビンテージ情報

 極端な気候がなく、 全体的にバランスよくお手本のように熟したブドウが
 収穫できたビンテー ジ。 シーズン初期の乾燥した気候により、 房の数が
 少なくなりましたが、6月の降雨と気温の変化のおかげで開花は順調に進み、
 房の成長が促されました。夏の気候は穏やかで、有機酸、糖の素晴らしいバ
 ランスを保ったまま成長しました。アロマの成熟により、個々のブドウ品種
 の個性がより顕著に表現されたヴィンテージとなりました。時間経過による
 進化も期待でき、このヴィンテージが持つ真の高貴さが現れることでしょう。

 ヴィエ・ディ・ロマンスの熟成樽に関しての追加情報

 西野嘉高もテクニカル情報を書きながら気になっていたのが熟成樽の容量の
 情報なんですね。225Lと228L‥その3Lの違いに何があるのか?輸入元さんか
 ら回答が来ましたので追加情報として記載しておきます。

 樽の製造メーカーによってブルゴーニュタイプである228L容量の樽と、ボル
 ドータイプである225Lの樽のが異なるそうです。元々ヴィエ・ディ・ロマン
 スではブルゴーニュタイプの228Lの樽を使用したいたそうですが、樽メーカ
 ー(ダルジュ、バロン)がブルゴーニュタイプ(228L)の樽の製造を止めて
 しまい、以降はその樽メーカーからボルドータイプ(225L)の樽を購入する
 ことになったので、熟成に使用する樽の容量が複数あるようです。

 なお、現在ヴィエ・ディ・ロマンスのワインの熟成に使用されている樽のメ
 ーカーとタイプは下記の通り。なお、3Lの差はワインに及ぼす影響はないと
 のことです。

 ・タランソ  :ブルゴーニュタイプ
 ・セゲンモロー:ブルゴーニュタイプ
 ・ダルジュ  :ボルドータイプ
 ・バロン   :ボルドータイプ

独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味

お馴染みのラベルデザイン、コクルは相変わらず上質の5cm。冷蔵庫キンキン温度、グラスはシュピゲラウのデフィニションのボルドー型です。ちなみに表記のアルコール度数は14度、で実際の度数は14,32度と、2019年の13,77度よりも上がってますね。いつもながら、アルコール度数というのは味わいへの影響も大きいですからできれば意識して欲しい要素です。色味はいつもよりも薄らとオレンジのフィルターが軽くかかってやや濃いめのレモンイエローですが、そんなに濃いわけではない(どないやねん)。温度は7,4度ですが、グラスからは、柑橘としてはオレンジやネーブルなど、やはり少し橙色を感じる柑橘果汁と、シャルドネらしいパイン、アプリコットなど、なかなか香りは重厚ですね。もちろん、こちらは樽ドネではなく、ステドネになるのですが、やっぱり2020年はシャルドネ大当たりの予感!

口に含みますと根底にあるミネラルの層を感じさせつつも、輪郭からもそんな橙色の柑橘果汁の密度感を感じますね。そしてじんわりと酸味があり、微かに渋味と苦味がある。2020年の樽ドネと同じ感じがある。そこから、あの樽香を引いたらこんな感じだわ。アルコールのボリュームも2020年ならではで、シャルドネによくお似合い。口の中を満たす重厚さ、しっかり味わいに力強さもあり、余韻もグイグイくるぞ。すでに、柑橘やパインの酸味を抱えた旨味で、もうちゅぱちゅぱしちゃうわ。温度は、今8度ですが、さらに低くても香味は閉じて感じないと思われます。もちろん、もう少し上げてもいいですが、あくまでもステドネですので、樽ドネよりは気持ち低めが似合いますね。これは(これも)ヤバいぞ、温度上げるとか、時間経過がというてたら、初日なのに飲みすぎてる。アルコールも(昨年よりも)高めで、全体的なボリュームもあるんだけれども、とても飲みやすい。

二日目は冷蔵庫から少し出しておきました。グラスはシュピゲラウのデフィニションのボルドー型です。温度は12,2度。少しジンとするはちみつの香り、柑橘は温かさを感じますが、色は黄色に近づいてきました。パインやアプリコットも二日目にして新鮮さが出てきましたね。酸味のポジションがひとつ前に来たように思います。口に含みますと酸味が前に来たというよりもミネラルとともに輪郭がクッキリしてきた感じかな。口の中を満たすVDRのシャルドネ感は非常に密度があり、圧倒的なボディ、そして重みもあります。なるほど、ここにヴァニラやクリームの風味があれば、樽ドネですが、ステドネなので、圧倒的フルーツ感とも言えますね。基本、幅広い温度帯でおいしく感じていただけると個人的には思いますが、かるく冷えてるぐらいがいいかな。この12度でもいいんだけども、10度ぐらい‥。冷蔵庫インでOKですが、温度が上がっていく様を楽しみたいですね。

三日目は冷蔵庫から少し出しておきました。グラスはシュピゲラウのデフィニションのボルドー型です。温度は9,2度。うん。結論として、2020年、ヴィエ・ディ・ロマンスのシャルドネは、樽ドネもステドネも大当たり年で間違いありませんね。温度にもよりますが、この温度だと旨味がじゅんわりと出てきてるんですが、まだ冷えたミネラルの構成感と同調しててとてもいい。もちろん、さらに温度と旨味のボルテージが上がってもそれはそれで、ボリューミーでおいしい。うん、おいしいぞ。2020年、チャンパニスも超オヌヌメです!

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