Le Cupole 2017 Tenuta di Trinoro

トスカーナ州の赤 > Tenuta di Trinoro

アンドレア・フランケッティ

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更新履歴 2019/09/27
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レ・クーポレ 2017 テヌータ・ディ・トリノーロ
《イタリア/トスカーナ/赤/カベルネフラン42%、メルロ40%、カベルネソーヴィニョン14%、プティヴェルド4%/フルボディ》

■1995年/第一世代
 カベルネフラン45%、カベルネソーヴィニョン25%、メルロ25%、プチヴェルド5%

■1996年/第一世代
 カベルネフラン50%、メルロ25%、カベルネソーヴィニョン20%、プチヴェルド5%

■1999年/第二世代
 カベルネソーヴィニョン38%、ウーヴァディトロイア25%、カベルベフラン20%、メルロ17%

■2000年/第二世代
 カベルネフラン78%、メルロ11%、チェザネーゼ・ダフィーレ6%、ウーヴァディトロイア5%

■2001年/第二世代(赤ラベルに変更)
 カベルネフラン43%、メルロ27%、カベルネソーヴィニョン25%、チェザネーゼ・ダフィーレ5%

■2002年/第三世代
 カベルネフラン60%、メルロ20%、カベルネソーヴィニョン15%、プチヴェルド5%

■2003年/第三世代
 カベルネフラン43%、メルロ36%、カベルネソーヴィニョン12%、、ウーヴァディロトイア6%、チェザネーゼ・ダフィーレ3%

■2004年/第三世代
 メルロ55%、カベルネフラン23%、カベルネソーヴィニョン9%、プチヴェルド5%、チェザネーゼ・ダフィーレ4%、ウーヴァディトロイア2%

■2005年/第三世代
 カベルネフラン47%、メルロ32%、カベルネソーヴィニョン12%、チェザネーゼ・ダフィーレ4%、プチヴェルド3%、ウーヴァディトロイア2%

■2006年/第四世代
 カベルネフラン47%、カベルネソーヴィニョン30%、メルロ13.5%、プチヴェルド9.5%

■2007年/第四世代
 カベルネフラン40%、メルロ30%、カベルネソーヴィニョン22%、プチヴェルド8%

■2008年/第四世代
 カベルネフラン45%、メルロ25%、カベルネソーヴィニョン25%、プチヴェルド5%

■2009年/第四世代
 カベルネフラン40%、メルロ30%、カベルネソーヴィニョン20%、プチヴェルド10%

■2010年/第四世代
 カベルネフラン45%、メルロ35%、カベルネソーヴィニョン15%、プチヴェルド5%

■2011年/第四世代
 カベルネフラン66%、メルロ20%、カベルネソーヴィニョン7%、プチヴェルド7%

■2012年/第四世代
 カベルネフラン55%、メルロ27%、カベルネソーヴィニョン17%、プチヴェルド1%

■2013年/第四世代
 カベルネフラン66%、メルロ20%、カベルネソーヴィニョン7%、プチヴェルド7%

■2014年/第四世代
 メルロ48%、カベルネフラン42%、カベルネソーヴニョン10%

■2015年/第四世代
 カベルネフラン58%、メルロ32%、カベルネソーヴィニョン6%、プチヴェルド4%

■2016年/第四世代
 カベルネフラン42%、メルロ40%、カベルネソーヴィニョン14%、プティヴェルド4%

■2017年/第四世代
 メルロ60%、カベルネソーヴィニョン17%、カベルネフラン16%、プティヴェルド7%


こうやってセパージュ比率を確認してみるとメルロが60%も占めるのは初めてのこと。メルロが種品種となったのは2014年の48%、2004年の55%のみですね。2004年は前世代なので別として、2014年も難しいビンテージでしたね。2014年はプチヴェルドは混醸されていませんね。ただメルロ48%に対してカベルネフランも42%混醸されています。2017年のように、メルロ60%、カベルネ系を足して30%ちょい‥ともまた違う比率ですが、難しいビンテージはメルロ主体だと安定するのかもしれませんね。


(俺監修の勝手世代分け)

トリノーロのアジェンダでは小区画(畝単位)・品種ごとに完熟を見極めての収穫、そしいて発酵や熟成が行われており、最終的にブレンドされるわけですね。その区画や品種、樹齢の都合で最初からトリノーロ向けの区画から醸造される樽ももちろんあるでしょう。

基本的に畑は共通です。サルテアーノ地区でhaあたり10,000本という高い密植で栽培されるブドウは、区画、品種ごとに醸造されブレンドされます。平均的な樹齢は23年から25年、海抜は450mから600mという斜面に様々な品種、区画で栽培されています。

発酵は40hlのステンレスタンクで12日間。1年から3年落ちのフランス製のバリックでマロラクティック発酵と8ヶ月の樽熟成の後、セメントタンクに移されて11ヶ月の熟成を経て瓶詰めされます。公式サイト記載の生産本数は69,226本と、2016年の58,100本よりも1万本の増産となりました。

2017年は厳しいビンテージだったようで、冬は乾燥し、春は谷に霜がもたらされました。夏は三ヶ月もの長期間、日中は40度に達するなど猛暑で、夜にはあまり気温が下がらずサハラ砂漠のようだったそうです。2017年はメルロが主体となり、9月1日から15日まではメルロを、15日から10月13日まで、日を選んでカベルネフランを。9月23日から10月24日(最終収穫日)にカベルネソーヴィニョンを。10月17日から23日にかけてプチヴェルドを収穫しました。表記のアルコール度数は2015年と2016年が14,5度でしたが、この2017年は15度となっています。

独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味

お馴染みのクーポレのラベルデザインですが、2016年も赤味を強く感じましたが、この2017年はさらに赤味の強いラベルになりました。オレンジの部分はほぼなく、ピンクと赤で少し紫に見える部分もあります。コルクは、もうちょっと頑張って欲しい4,5cm、アルコール度数は2015年、2016年と14,5度でしたが、さすがに暑かったのでしょうね‥この2017年は15度となります。グラスは昨年同様にヴィノムのブルネッロ型です。メルロ主体ということもあり、黒のグラデーションはやや層が少なく感じますが、なんだかんだと暗い色合いですね。ディスクは黒光りし、赤色はエッジの部分です。

最初にふわっとホックリとした小豆の香りがあるのもクーポレらしい。カベルネフランが減ったのを如実に感じるのは、フランっぽいアメリカンチェリー、カブトムシ、それに付随するスパイスが控えめだからと言えます。カーボンやタール系の風味も控えめ、ただ、メルロらしいわかりやすいベリーや、カシス系の果実香がピュアなんですよね。口に含みますと、トリノーロらしい黒糖系の甘味、風味に、カシス、ブラックベリーの果実味が豊富ですね。十分に口の中を満たし、深さもあります。種品種がカベルネフランからメルロに変われど、クーポレはクーポレなんですよね。およよと思ったのは、アルコール度数、15度はまったく感じさせません。アルコールが浮き足立たないのがいいし、そこも上手くなったよなあと思います。酸味は濃さを感じる果実味とうまく融合しており、渋味はしっとりと濡れてながらも、ようやくカーボンや、鉛筆の芯的な乾いた黒い鉱物を感じます。時間経過とともに6割減とはいえ、トリノーロのカベルネフラン的甲冑(カブトムシ)の風味がでてきました。

二日目もヴィノムのブルネッロ型です。品種構成としてはボルドー型でもいいと思います。うん、やっぱりメルロが主体であるのがよくわかる果実香、メルロ好きにはなおさらいいですね。二日目らしいネリネリとした果実味がまろやか、酸味に旨味がジューシーに絡みつきます。粘性もあし、やっぱり口の中での存在感は抜群。プラム、渋味もおいしいですね。トリノーロにとって難しいビンテージだったようですが、ならば、メルロ主体にしちゃえるのが混醸ワインの利点、ちゃんとクーポレらしさというアベレージを保ってるんですよね。

三日目はザルトのユニバーサルにしてみましょうか。ヴィノムのキャンティ型まではいきませんが、少しタイトにまとめる意図があります。狙いはピタリ、口径の直径もより狭く、すーっと濃さを感じさせる香りがまとまってますね。飲み口もじんわりとした酸味と旨味を伴いながら、濃密にまとまっています。うん、これクーポレです。確かにセパージュ比率的にもイレギュラーかもしれませんが、真っ当にクーポレ、らしさが損なわれてないのがいい。15度という高いアルコール度数も感じさせず、濃密な液体に満足、満足。やっぱり若いワインは初日から旨いとはいえ、三日目ぐらいの馴染み、深み、密度がいいですね。間違いなくクーポレ、2017年もおいしいです!

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