Carema Riserva 2011 Puroduttori Nebbiolo di Carema

ピエモンテ州の赤

更新履歴 2016/10/12
販売価格

3,480円(税込)

在庫数 SOLD OUT

カレーマ・リゼルヴァ 2011 プロドットーリ・ネッビオーロ・ディ・カレーマ
《イタリア/ピエモンテ/赤/ネッビオーロ/フルボディ》


ピエモンテ州の州都トリノからヴァッレ・ダオスタに続く道。その境にあるのがカレーマ村。人口700人の小さな村にあるのがワイン生産者協同組合である「プロドットーリ・ネッビオーロ・ディ・カレーマ」。1960年に設立され、1965年に現在の場所に移動し醸造や熟成、ボトリングから販売に至るまでを行っているが、1960年から1983年までの間は各協同組合員の家庭で収穫や発酵を行い、マロラクティック発酵を終えてから持ち寄って樽熟成をしていたそうな。

カレーマ村700名の人口のうちの78人が組合員だそうで所有する畑は合計12haと小さなもの。現在はバリック熟成させたカレーマDOCのネッビオーロや、カナヴェーゼDOCのワインも醸しているようですが、日本市場に導入されているのはカレーマ・クラッシコDOCとカーレマ・リゼルヴァDOCの二種類のみ。クラッシコの方はこのリゼルヴァのセカンド的な扱いのようですね。

ネッビオーロが育つ最北の限界地点とも言われている冷涼な気候のカレーマ村。ネッビオーロの畑としては珍しい石垣で組まれた段々畑。石垣と石柱が日中に温められ、アルプスからの冷たい風で一気に冷え込むヤカンに熱を放射することでブドウが死滅せずにすむのだとか。急勾配、南向きの斜面はもちろん機械どころか牛も入れない。選定から収穫まですべては人の手で行われます。以前は段々畑の下部は雪が積もり、ブドウ樹がダメになることも少なからずあったようですが、近年はそのようなこともなく、一部の畑は棚仕立てから、グイヨ仕立てに変更されています。グイヨにすることでブドウの凝縮度もあがり、ワインも強くなってきているそうです。

収穫されたブドウは大型のセメントタンクでの発酵、2009年は木樽熟成が30ヶ月、瓶内熟成12ヶ月以上となっていますが、2010年ビンテージから木樽熟成は6ヶ月伸ばして36ヶ月となりました。かねてからリゼルヴァに関してはさらなる樽熟成の延長を‥と思っていたようですが、スペースの問題と資金繰りでなかなか伸ばせてなかったようですね。近年では日本市場のみならず、カレーマの素晴らしさも注目されるようになり毎ビンテージ、完売するようになったことから、今度は質を高めるために熟成期間を延長したそうです。

バローロやバルバレスコでもなければ、ロエロでもガッティーナーラでもないピエモンテを代表するネッビオーロの産地と断言しましょう。

素晴らしい生産者、素晴らしいネッビオーロですよ。


独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味


もうお馴染みのブルゴーニュ型瓶。アルバのワインではないのでALBEISAの共通瓶ではありません。リゼルヴァは白地のキャンパスにクラパスで書いたようなお絵描きがあるのが特徴ですが、2010年からキャップシールは白から黒に変更されています。なぜか、このリゼルヴァの白地にクレヨンの何かの絵はかわいいんですよねえ。でもコルクは‥もうちょっとがんばって欲しい4,5cm、アルコール度数は2009年は13,5度でしたが、この2011年も、前年の2010年の13度となります。グラスはヴィノムのブルゴーニュ方一択。

明るく淡い‥そしてオレンジが射す、ネッビオーロらしい色合いです。香りもとても開いています。うん、とてもエレガントなバルバレスコを思い出すんだよなあ。ミネラルは何も白と透明感だけではなく、少し黒いミネラル(石、岩)のニュアンスがある。

思ったほど甘味は控えめで、真っ赤なイチゴやチェリーがあるがキャンディちっくではない。スワリングすると、そんな果実達の甘味が鉄分を感じさせる(ここに黒さを感じてる)ミネラル香とともに上がってきます。

口に含んでもそのような、少し火薬ちっくで硝煙反応なミネラル香がありますね。もちろん果実味にも赤いベリーとチェリーのダブルス。しっかりと樽熟成も施されている解れ感も良く、今すぐおいしいのはその恩恵。

若さゆえの強さもあるが、寸止めで行き過ぎない控えめな部分も。これまた絶妙。何も複雑さとは香味だけではない。全体的な開き具合や要素ので具合、これも複雑さ。

長期樽熟成によるいい意味での酸化は枯れも感じさせる。腐葉土ほど湿っていいない。その枯れ自体は乾いた要素。でも、果実はたっぷりと濡れるように潤う。

渋味、スパイス、枯れ、でも果実‥複雑さも充分。うん、この2011年は相変わらずの果実の香味と、黒いミネラルとの融合が特徴ですね。

ああ、少しドラキュラっぽいんだよね。そう、この表現久しぶりやわ。なにもこの2011年だけではない。カレーマの中には「血」のような「地」の味がある。ミネラルは硬過ぎるわけではなく、どこかしなやかさもある。そして、時間経過とともに旨味も感じられる。うん、初日、一杯目からゴキゲンに旨い。

二日目もヴィノムのブルゴーニュ型。ほんと色は淡いですね。薄いと書くと勘違いされそうなのであえて淡いです。色の濃さと、味の濃さや密度は比例しませんからね。

ようやく甘味も感じるイチゴ。2010年にも感じた少しブランデーちっく甘味もふわり。ドライフラワーもたっぷりだなあ。うん、果実香にキャラメル、赤い果実に甘味何かが加わるとまるでそこにチョコもあるかも?と錯覚すらします。

口に含みますと香り同様に沢山のドライフラワー、甘味が酸味を引き立てる。そうあくまでも酸味。乾きと湿りが同居する渋味。これも、いや、これがネッビオーロ。少し、ほんの少し柑橘も隠れていますね。これがランゲだと、この価格では済まん。

三日目もヴィノムのブルゴーニュ型。華やかですが、あからさまではない。ブラインドで確実にネッビオーロと答えれる自信がある(たぶん)。よりイチゴ感が増し、湿ったバラと、乾いたバラが共存する。

まだ新鮮な酸味が前にも来るが、落ち着いてまとまってきますね。飲み口に枯れた要素が108%増しです。先日、某ワインバーでブラウンマッシュルームのカツをトリュフ塩で頂いたのですが、それが欲しい。

案外、脂分を欲しているのではなく、塩分なのかもしれないなあ。おいしい豚のローストにガリっとする岩塩のパンチとも合いそう。

いいネッビオーロ、間違いなし!

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