Franciacorta Saten 2014 Cavalleri(Zero di Zucchero)

イタリアのスパークリングワイン > Cavalleri / Franciacorta

更新履歴 2020/11/23
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フランチャコルタ・サテン・ブリュット 2014 カヴァッレリ(ゼロ・ディ・ズッケロ)
《イタリア/ロンバルディア/泡/白/シャルドネ/辛口》

ロンバルディア州はフランチャコルタ。イタリアにおける最高峰のスプマンテの産地。弊社でもいくつかの生産者の作品を取り扱っておりますが、イタリアワイン専門になった当初から扱い続けており、個人的にも大好きな生産者がこのカヴァッレーリ社なのです。

現在、フランチャコルタが生産される中心地であるエルブスコ村にカヴァッレーリ家が移り住んだのが1450年のこと。息子であるジョヴァンニと、その父であるジャン・パオロが1979年に醸造所を新設、金融会社でも社長を勤めていたジョヴァンニがアジェンダを継いだのが1980年だそうです。

2005年にジョヴァンニが他界してからも家族経営を続けており、現在は娘のジュリアとマリアが跡を次、彼女達の息子や娘(ディレたん)も手伝っています。

エルブスコはベッラヴィスタや、カ・デル・ボスコという二大生産者も所在するフランチャコルタの中心地でもありますが、所有する畑は合計47haですべて自社畑。生産本数も合計19万本とそれらの生産者と比較すれば圧倒的に小規模ですね。

クルテフランカDOCを名乗るスティルワインも生産していますが、そのほとんどはフランチャコルタDOCG。フランチャコルタ用のシャルドネの畑は37ha、そのロゼに僅かに混醸されるピノ・ネロは1.5haしかありません。

収穫したブドウはファーストプレスのみが使用され、そのほとんどはステンレスタクでの一時発酵が行われますが、大樽で一時発酵させたモストをノンビンテージもので10%、コレツィオーネで20%、サテンで40%ブレンドします。ルミアージュは完全に手作業でジャイロ・パレットなどの機械に頼りません。なお、回す角度は1/8ずつだそうです。

ドサージュも控えめで元々のブドウが持つ甘味、味わいを大切にすることから、極力ドサージュはしない姿勢で、そのようなビンテージ、ロットも増えました。デゴルジェメント時期や、ドサージュ量はバックラベルに明記されています。

【フランチャコルタDOCGのおさらい】

ロンバルディア州はプレージャ県、イゼオ湖の南に広がる氷堆石丘陵。イゼオ湖がもたらす温暖な気候、イゼオ湖の北にありプレアルプスのカモニカ谷からの冷涼な風が独特の微気候を形成し、水はけのよい氷堆石土壌でフランチャコルタに使用されるシャルドネやピノ・ネロ、ピノ・ビアンコが成熟します。1961年に生まれた比較的新しい産地ながら、イタリア産メトード・クラッシコ(瓶内二次発酵)のスプマンテの産地として確固たる地位を築きました。

ブドウ品種はシャルドネが0%から100%、ピノネロが0%から100%、ピノ・ビアンコ50%以下。ロゼを名乗る場合はピノ・ネロ25%以上。サテンを名乗る場合はシャルドネとピノ・ビアンコのみが使用されます。

メトード・クラッシコ(瓶内二次発酵)は最低18ヶ月。ワインはブドウの収穫の始めの付きから数えて25ヶ月は消費できない。ミレッシマート(収穫年)が記載されているものは最低30ヶ月の瓶内二次発酵期間が必要で、収穫年の収穫の始めの付きから起算して36ヶ月は消費できない。

1990年初ビンテージ。シャルドネ100%。一次発酵はビンテージによって若干の比率が異なるが、ステンレスタンクが55%から75%、が大樽(古樽)が25%から45%、ビンテージによってはバリック(古樽)が使用される場合もある。瓶内二次発酵は最低36ヶ月で、ルミアージュは手作業で4週間かけて行われる。サテンを名乗るだけありガス圧は控えめ、ドサージュも最低限に留めシルキーさを醸し出している。同じものでもデゴルジェメントは数回に分かれるので瓶内二次発酵期間は数ヶ月変わる場合がある。

独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味

カヴァレッリ共通のラベルデザインですが、このサテンは緑瓶で、ラベルは緑色がキー色となっています。まずはバックラベルの確認。2014年の収穫年なミレッシマートとなりますが、デゴルジェメントは2017年から2018年の冬(Inverno)となっております。同じ2014年モノでも、デゴルジェメントは複数ロットがある可能性があります。そしてドサージュは、ゼロ・ディ・ズッケロとのこと。表記のアルコール度数は12度となります。グラスはフランチャコルタ公式ではなく(最近使ってないわあ)ヴィノムのキャンティ型。色調は少し濃いめに見えますね。このワインもすでに2016年がリリースされているそうで(公式サイト掲載)、デゴルジェメントしてから‥がスパークリングワインとしての熟成が‥と思うと、落ち着いてきた頃かもしれません。香りは確かにシャルドネ感が満載。樽香は強くはありませんが、確かに一次発酵で樽熟成されたものが‥が連想されます。まずは飲んでみましょう。確かに新鮮さ、フレッシュ感は控えめですが、サテンながらもしっかりとしたガスと、酸味がとても長く続きますね。ああ、カヴァッレリのシャルドネだわ‥を実感する果実味で、シャルドネ由来の甘味をほのかに感じさせつつも、ドサージュしていないのでリキュール的な甘味はまったくありません。いやあ、いい酸味とガスだなあ。しっかりと辛口ですね。口の中を満たすガスが余韻に向かって酸味と融合し、最後は酸味になる。

二杯目です。うーん、やっぱりシャルドネ感満載はカヴァレッリらしいですね。酸味に少し旨味も感じますが、舌先からの元気な(でも、フレッシュという意味ではない)ガスからの酸味がとても心地よい。そして、やっぱりドライ。てっさに、てっちり、ふぐ料理。ポン酢とは酸味で合わせたい。ハゲ(うまづらはぎ)鍋でもいいですよ。ハゲの白身って火を通すとめっちゃ美味いんですよねえ。もちろん、キモをちょいと乗せたにぎりも大好物ですが‥。酸味(とガス)がハッキリしているので、そこは調味料を酸味と合わせてもらいたい。でも、それがポン酢としても、白身がタンパクであっさりじゃないな。鯛なら刺身ではなく、鯛しゃぶにしたいし、クエもいいだろうな、少々の魚の脂は、なおさらおいしい。

サテンですので、ガス圧が少し低めでシルキー‥という定型文もと思うが、いやはや、酸味もしっかりしててガス圧もそう低くは感じない。ガス質はさすがにキメ細やかですがメリハリがあるのでシルキーとまでは言わない。じゃあ、サテンらしくないのか?と問われるとそうではない。スタンダードんなブラン・ド・ブランと比較すると、こちらの方がタイト、シュっとしてるし、シャープな感じ。いやいや、それがサテンらしさがどうかは別として(別とするんかい)、果実味もあるし、めっちゃおいしいやん。ふと、2014年というオフビンテージであることを思い出すが、ちっとも気にならないのであった。少し温度が上がると、シャルドネの樽の部分は終盤にふんわりしますね。

二日目も冷蔵庫キンキン温度、グラスはヴィノムのキャンティ型です。ポンと鳴ります。うん、やはりカヴァレッリらしいシャルドネ感、ブラン・ド・ブランの果実香がありますね。初日同様にサテンですが、ガスは元気、キメの細やかさがいいですね。ガスも酸味も二日目ですが落ちている感じはありません。しかし、そこはフランチャコルタ、シャンパーニュとの違いは豊富な果実味かもしれません。もちろん、冷えるミネラルがあり、酸味を別としてもしっかりドライ。このミネラル感は他のカヴァッレリと共通ですね。

三日目も冷蔵庫キンキン温度、グラスはヴィノムのキャンティ型です。プッシューと鳴ります。うん、初日から一貫としてクリアな冷え方。果実味豊富とはいえ、三日目は豊富な酸味もあり、ガスのヌケや不足感はありませんね。ガスと酸味のキメが細やかながら、その極小のツブツブを楽しむ感じ。となるとサテンはシルキーと例えられますが、どっちかというと極々小さなボールジョイントの感覚。もしくはそのツブツブを拡大したとすると、パチンコ屋でドル箱にパチンコ玉が一杯入ってるところに手を突っ込んだ感覚(どないやねん)。

落ち着きと新鮮というよりも爽快さの両立、果実味とミネラルの共存。カヴァッレリらしい果実味がたっぷりあり、ガスと酸味もたっぷりある。おいしいですね。

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