Maurus 2011 Vie di Romans

フリウリ・ヴェネツィア・ジューリア州の赤

ヴィエ・ディ・ロマンス

更新履歴 2015/06/14
販売価格

3,000円(税込)

在庫数 SOLD OUT

マウルス 2011 ヴィエ・ディ・ロマンス
《イタリア/フリウリ/赤/メルロ/フルボディ》


フリウリ州‥スロヴェニアとの国境沿いの街、ゴリツィアの西に位置するマリアーノ・デル・フリウリ地区はイソンツォDOCエリアとなります。祖父の代から100年もの間、ガッロファミリーの手によって守られたその土地は、水はけのよい平らな土地で、海と山の両方から吹く風に恵まれるミクロクマを持つテロワール。17歳で家業を継いだ現オーナーのジャンフランコ・ガッロ氏は、同地区のみならずイタリアの生産者が一目置き、イタリア最高の白ワインの生産者として最も尊敬され信頼される‥「北の巨人」と形容される人物です。ジャンフランコが三代目‥次は息子さんが四代目となるそうです。

創立以来「ガッロ」と名乗っていたものの、カリフォルニアの大規模なワイン生産者である「(EJ)ガッロ」との商標権の兼ね合いで1986年に名称の変更を余儀なくされたそうで、現在の「ローマ人の道」という意味のヴィエ・ディ・ロマンスになったそうです。

彼の考えるテロワールとは「人間、土地、気候、ブドウ品種」であり、その中でも最も重要なのは「人間」であるとのこと。また「テロワールに最も適したブドウを栽培すること」「凝縮したブドウを作ること」「完熟期を迎えたブドウを最高のタイミングで収穫すること」な、当たり前のことを当たり前に‥に向かって邁進する生産者。

流行の醸造法や、市場に流されることなく、彼がその地で得た知識、経験を元に毎年生み出されるワイン達。何度かご一緒させて頂きましたが、本当に偉大さを感じる人物ですね。そこには包容力もあるわけですが、自身の目標や探求へのストイックさをヒシヒシと感じます。とても几帳面でブレない‥見習いたいものですね。

2009年からの樽発酵やマロラクティック発酵の廃止、リースリングレナーノ単一のプリン・フリートや、メルロからなるロゼのチャントンスの生産終了もあり、転換期にあると言え、それまでのスタイルとの差異は少なからず感じて当然ですが、思想としては進化をたどっているはずなんですよね。

イソンツォDOCエリアは北緯45度から46度、日本でいうと最北端である稚内あたりとなります。この地区は平地で海抜も30m前後ながら「北」であることや、大陸性気候と地中海性気候の両方を併せ持つこの地区だからこその要因も多数でそのひとつにロシアから吹き付ける冷たく乾いた風"ボーラ"が平地ながら滞留を興さずに冷涼な気候を保っています。

また徹底的に酸化を防ぐ醸造も彼ならでは。除梗の段階から極力酸化を防ぎ、発酵が始まるまではドライアイスの粒を混ぜることで酸素を寄せ付けません。またタンクには窒素を充填することで酸化を防ぐ徹底ぶる。酸化を防ぎきった果汁は、ブドウの粒の中味と同じ色、香り、味を持つそうです。


 ■熟成樽に関する追加情報

ヴィエ・ディ・ロマンスが使用する樽の容量は225Lと228Lの二種類。樽の製造メーカーによってブルゴーニュタイプである228L容量の樽と、ボルドータイプである225Lの樽を併用しているそうです。元々ヴィエ・ディ・ロマンスではブルゴーニュタイプの228Lの樽を使用したいたそうですが、樽メーカー(ダルジュ、バロン)がブルゴーニュタイプ(228L)の樽の製造を止めてしまい、以降はその樽メーカーからボルドータイプ(225L)の樽を購入することになったので、熟成に使用する樽の容量が複数あるようです。

なお、現在ヴィエ・ディ・ロマンスのワインの熟成に使用されている樽のメーカーとタイプは下記の通り。なお、3Lの差はワインに及ぼす影響はないとのことです。

・タランソ  :ブルゴーニュタイプ
・セゲンモロー:ブルゴーニュタイプ
・ダルジュ  :ボルドータイプ
・バロン   :ボルドータイプ

18度から24度に温度管理されたステンレスタンクで19日間の発酵期間中はデレスタージ
ュを行い、12日間のアルコール発酵後はマロラクティック発酵が施されます。バリック
での18ヶ月の樽熟成後、澱引きをかねてステンレスタンクで4ヶ月休ませた2013年の7月
7日に瓶詰め。12ヶ月の瓶熟成期間を経てリリースされます。

同じくメルロ100%の上級キュベであるヴォース・ダイ・チャンプスは2003年からリリー
スされていません。デッシミスやプリン・フリートなどのように止めてしまったわけで
はなく、特別に良いビンテージのみリリースする方針。ながら2003年からリリースがな
いのは寂しいことですが、実はこの2011年は最後の最後までヴォース・ダイ・チャンプ
スとしてリリースするためにさらなる熟成を施すかどうか迷ったほどのビンテージとの
こと。アルコール度数は14.17度。


独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味


2013年は三本目ですが、近年のヴィエ・ディ・ロマンスは生コルクとディアム社製の圧縮コルクの併用でしたが、このピエーレに刺さるコルクはディアム社製の5.5cmという長い圧縮コルクの5.5cmで、この2011年の瓶詰めは2013年の白よりも1年は早いと想像しますが、同じく5.5cmのディアム社製圧縮コルクが使用されています。なるほど、赤の実績を元に白にも採用されたのでしょうね。グラスはヴィノムのボルドー型です。

艶やかかつ深い赤色。エッジに紫はありません。非常の濃密なメルロの果実香が深いですね。なんだかんだとマウルスも毎年飲んではいるのですが、一段、いや二段の深さがあり香りからもその濃密さが伺えます。木質な気質とヴァニラを感じる樽香はハッキリとメリハリがありますね。そこにボリュームとやわらかさあるメルロの果実味がとてもなめらか、かつ、やわらかい。香りからは血なまぐささや、鉄分っぽさは感じず濃密なベリー系の果実の塊です。

抜栓後、一杯目ですがすでに香りはよく開いています。口に含みますと、まだ酸味の熟れが70%程度を感じさせるポテンシャルを感じながらもすでにまろやかな果実味が濃密。もちろんその酸味によって重苦しさがないのはフリウリのメルロらしさかもしれません。

暑苦しくないなあ。フリウリのメルロはこうでなくっちゃ。ミアーニのメルロ同様、良い=過熟ではないんですよねえ。継ぎ目のない果実の深さがあり、余韻も長い。思ったよりも軟派な樽や、アルコール、熟度による甘味は控えめ。

少し時間が必要。

うん。まだ抜栓後の一杯目では本来の姿ではないのだ。徐々にグラスの中でもやわらかさや、溶け込み、馴染みを感じるようになりますね。

うん、旨い。

なかなか滋味深い。国際的なメルロではないし、田舎っぽさもない。酸が落ち着いてきました。もちろんタンニンも感じますが、酸味の裏側。すんごくイタリアワインですね。

時間が経過し、温度も上がってくると旨味とともにメルロな血、鉄っぽさがでてきます。

二日目もヴィノムのボルドー型。厚みに、樽と果実の甘味を感じますね。ロースト香もありますが、焼けたような刺激はなくあくまでもモカ的で、スタバで言うところのホワイト(チョコレート)モカの要素もあるがフラペチーノではない。4Bの鉛筆、口に含みますと初日よりも断然まとまっていますね。ああ、これ3,000円税込ぽきーりなのよね?素晴らしいな。ドが付くほどのフリウリのメルロ‥。

ヴォース・ダイ・チャンプスになれなかったのは何が原因なんでしょうね。凝縮度でしょうか?2009年以降のヴィエ・ディ・ロマンス2.0を思うと、2003年までのヴォース・ダイ・チャンプスと同じように考えいないと思うんですけどね。とても良質な酸があり、あら、若いのに垂れ下がった巨乳ではなく、ロケットおぱーいなのは酸の恩恵だと思うし、これがいいと思うんだけれども。

実は、すき焼き(の、作り置き)なんだけれども合うんだわ。砂糖+醤油を卵でマろりんちょした味付けに、肉の脂身、赤味、たまねぎ‥うん、合うやんか。

三日目もヴィノムのボルドー型。熟した木苺、フランボワースを思わせる酸味を伴う果実も、香味の開きは一番でまあ、まだ若いってことですね。ヴィエ・ディ・ロマンスからのアナウンスとしては18年ほどの熟成に耐え、飲み頃(ピーク)は8年後とのことです。

フリウリのメルロとして秀逸な出来栄ですね。ミアーニのメルロほどの凝縮度はありませんが(こっちは3,000円ですから)、単一品種ながら複雑な香味も持ちます。イタリアのメルロ、この価格帯だとクロアットと同格ですが、ああ、あれはポントーニに醸してるんだった‥ならば、飲み比べてみるのもいいかもしれません。

2011年は特別なビンテージとご本人も。最後の最後まで2003年以降リリースされていないヴォース・ダイ・チャンプスとしてリリースするかどうか迷ったビンテージ。そう名乗ることになれば、この価格ではありませんしね。フリウリのメルロ、ヴィエ・ディ・ロマンスで‥お楽しみ下さい。

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