Rosso di Montalcino 2011 Le Macioche
| |||||||
ロッソ・ディ・モンタルチーノ 2011 レ・マチョーケ
《イタリア/トスカーナ/赤/サンジョヴェーゼ/フルボディ》
1985年からマチルデ・ゼッカとアキッレ・マッツォッキが当主となり、1988年に施設、設備を整えました。モンタルチーノ村からカステルヌォーヴォ・デッラバーテへの街道沿いに醸造祖を構え、合計6haの敷地に3haのブドウ園を持ちます。平均標高は420mで、畑は南から南西向き。片側をアミアータ山に守られる風通しのよい地区で、設立当初からコンサルタントのマウリツィオ・カステッリにブドウ栽培や醸造の指揮を依頼してきました。初ビンテージはは1991年。
日本に輸入されていた時期もありましたが、ロッソ・ディ・モンタルチーノ2011年なら3,300本(正式な本数は3,333本)、ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ2009は2,660本(瓶詰めが二回に分かれており、合計本数は5,332本)、この2006年のリゼルヴァに至っては2,670本と生産規模もミニマム。この数年は正規輸入元がない状態でした。
実はもう少し早くにこのレ・マチョーケをご紹介できるはずだったのですが、約30年オーナーを勤めてきたマチルデ・ゼッカとアキッレ・マッツォッキですが、若い世代へと引き継がれました。2014年の9月に新しいオーナーとなったのはヴェローネ出身のブロンザート・マッシモ、ステファノ・ブルネット、ルカルド・カリアーリの三名。ご子息がいらっしゃらなかったかもしれないし、ご子息は他の仕事に就かれたのかもしれない。自身の家族ではない若者達に託したようです
元々農業業界に従事しており環境問題にも感心が高い彼等は、モンタルチーノや、これまでのレ・マチョーケの伝統や歴史を尊重しながらも改革を始めるそうです。所有する土地が6ha。その内ブドウ畑が3haと超ミニマムなもが生産本数にも表れていますね。すべてブルネッロ・ディ・モンタルチーノ認証の区画であり、畑は標高400m以上、4区画に分けられて管理されています。
今後、彼等がどのように進化してゆくかはまだ未知ですが、今回ご紹介するのは前オーナーの時代。とはいえ、今後もマウリツィオ・カステッリがコンサルタントを勤めるそうですからそう差はないかもしれません。ロッソはステンレスタンクでの発酵と500Lの樽での熟成、ブルネッロとそのリゼルヴァは木樽での発酵と大樽での熟成となります。
生産本数を思うとさほど輸出にも前向きではなかったかも、ワイン誌の評価も少ないのは飲ませてないからかもしれません。華々しいレビューはありませんし極東の僻地ではほとんど知られていない生産者ですが、知るひとぞ知る‥実直でとても良い造り手です。ようやく日本市場でも復活となりましたが、入荷量はもちろんミニマム。幸運なことに輸入元さんもミニマムですので(笑)すぐにどうのということはありませんが、オーナーも変更になりましたので、またすぐに日本から消える可能性もあるかもしれませんし、ガラりとスタイルが変わる可能性もなきにしもあらず。前オーナーの手がけたビンテージ、ぜひこの機会に確保しておいて下さい。特に、リゼルヴァは前オーナーも2006年までしか仕込んでいないとの話ですのでなおさらですね。
なお、前オーナー時は瓶詰生産者名が"Agienda Agricola Palazzina S.S."の表記になっています。新オーナーの元の新しいラベルの現物はありませんが、新ラベルには、"Societa Agricola Le Macioche S.S."となっている模様です。
新しいオーナーになってモダンなラベルデザインに変更される予定ですが、最初見た時は"Le Macchiole(レ・マッキオーレ)"に見えて仕方がなかったんだよなあ(遠い目)。バックラベルには生産本数3,300本の記載(正確には3,333本との回答あり)。
表ラベルに表記のアルコール度数は14.5度となります。コルクはなかなかの質の4.5cm、グラスはヴィノムのボルドー型一択。キレイに明るさを感じるルビー色ですね。瓶口からこぼれる液体は薄めの色あいに見えますが、グラスに入るとそうでもない。でも決して濃くはないですよ。新世界のピノ・ノワール的な色あいかも。
飲んでみました(2015年春)
香りはよく開いてますね。高音でカランとした甘味ある香り、スレミ味のキャンディ、確実に旨味系、出汁系であることが香りからもわかる。うん、わかる。オレの好み。決して鼻孔を刺激する酸を連想させる香りはなく、香りからしてもやわらかながら、すでにパブロフの豚はよだれを分泌しまくる。このロッソのみ発酵はステンレスタンクだが、樽材は一番小さな500Lのもの(バリックの約倍)。より樽との接触面積を求めた結果だし、ロッソ・ディ・モンタルチーノ≒早飲みワインとして確かな選択である。とても親しみやすさがあり、なるほどイチゴ飴のようなチャーミングな甘味ある香りがある。
口に含みますと、とてもなめらかで、ほんのりと糖度の低い赤い果実のジャムを乗せたヨーグルトの風味。樽由来か?ほのかな生豆の香り、そう決してローストな香ばしさでは実はない。豆な香りだからつい、そう思いがちだけれども。
ああ、これはミディアムじゃないんだよ。旨味があって、実はしっとりとした余韻がとても長い。繊細さ、エレガントで迫るような濃さや、力強さが身の上ではないのでつい軽く(語弊あり)感じるかもしれませんが、真っ当なフルボディですわ。ましてや一杯目。
とてもキレイですね。クリア。ミネラルに瑞々しさを感じるから尚更かもしれないが押し付けがましい濃さはない。しんみりとしみじみと旨い。
ただ、まだ一杯目は、少し寸止め感も感じる。オッペケペーな開放的ワインではないはずだが、もうひと開きの期待MAX。
二杯目。さらなる開きは甘味を誘発する。うん、2011年の完熟さも感じるがミネラルや不足感のない酸味がとてもいい仕事しています。うーん、ローストじゃないんだよなあ、どこかまだ(解釈を)迷っている生豆。コーヒー豆じゃなくて、軽く炒った、あーーーっ!そう、炒った感じね。節分な感じの豆かも。
味わいはさらにまとまり、深い。厚みは110%になる。ふくよかさ‥でもあるが、どこかクリアで暗黒ではない。まだまだ旨くなる‥確信。
二日目もヴィノムのボルドー型。イチゴの香りが開いてますね。ついイチゴ系のチャーミングな甘味と酸を感じる香りにはピノっぽさも感じます。色も濃くないしね。
500Lですから中樽とも言えない小さめの樽材となりますが、ロッソなら早くから飲める状態のための判断なんでしょうね。ブルネッロはリゼルヴァも含めて樽での発酵となりますから、ステンレスで発酵しているこのロッソはロッソ専用のブドウ(きっと樹齢が若い)が使用されているようです。
最初に書いたとおり、この2011年の生産本数は3,300本。3,300本×750ml÷500Lの樽‥そう、この2011年は500Lの樽で5樽生産されたことになりますね。
赤く濡れたバジルのようなハーブ香が少しある。口に含むと初日よりも旨味が増してますねえ。粘度があるわけではないのですが、しっかりと味がする。濃くさえ感じる旨味があります。旨い。
ほんと良い造り手のロッソは、ヘタな造り手もしくは、地に足が着いてない造り手のブルネッロよりもとてもいいですね。
浸透する旨味があるんだけれども、酸がなかなか複雑なんだなあ。フレッシュという意味ではないサワーな白い酸、赤い果実から滴り溢れる酸がある。
素晴らしいロッソ、そんじょそこらのブルネッロに勝るかも。
TOPに戻る |
イタリアワイン通販 nishino yoshitaka +plus
大きな地図で見る |
[運営] 株式会社ニシノ酒店(会社概要詳細)
[住所] 544-0032 大阪府大阪市生野区中川西2-12-4 [電話] 06-6731-7406(実店舗専用) [電話] 090-1899-4351(ネットショップ専用) こちらに掲載の商品に関しましては、上記携帯電話までお問い合わせ下さい。 [URL] http://www.nishino-yoshitaka.com/ [MAIL]nishino@nishino-yoshitaka.com [MAIL]ypsilon@bk2.so-net.ne.jp |
365日24時間ご注文受付。平均24時間(最長48時間)以内に正式な受注確認メールを配信いたします。毎週月曜日は定休日となっております。日曜の夕方から月曜日にご注文、お問い合わせの場合は、火曜日以降のご連絡となります。 | |
お買い物全般に関することで何か疑問がございましたら、まずは[総合案内所]をご確認下さいませ。様々なご質問に対する回答を掲載しております。 | |
|会社概要|プライバシーポリシー|特定商取引法|送料|決済方法|サイトマップ|お問い合わせ| |
TOPに戻る |