Turriga Isola dei Nuraghi 2015 Argiolas

サルディーニャ州の赤

アルジオラス

更新履歴 2020/05/08
販売価格

9,800円(税込)

在庫数 SOLD OUT

※2020年3月11日9時半更新:6本追加しました。

トゥーリガ・イソラ・デイ・ヌラーギ 2015 アルジオラス
《イタリア/サルディーニャ/赤/カンノナウ、カリニャーノ、ボヴァーレ・サルド、マルヴァジア・ネラ他/フルボディ》

今は亡き、アントニオ・アルジオラス爺がアジェンダを設立したのは1937年。現在は息子のフランコとジュゼッペが取り仕切り、脇を固めるエノロゴにはマリアーノ・ムッル氏。そしてコンサルタントには、かのジャコモ・タキス(今は名前だけ)。現在では230haものブドウ園を所有し、様々なワインをリリースしている大規模な生産者のひとつとなりました。

アルジオラスのフラッグシップとして君臨するのがこのトゥーリガですね。その完成度にはまいど脱帽させられるのがこのトゥーリガは、ビンテージによるブレも少なく、いつ飲んでもその素晴らしさに変わりはありません。サルディーニャらしい土着品種から構成されながらも、ジャコモ・タキス氏が手掛けたワインらしく、洗練され、田舎臭さや野暮ったさはなく、相変わらず仕立ての良いスーツのようにスクりとキマっているのです。

初ビンテージは1988年。海抜230mにあるトゥーリガブドウ園で栽培されるカンノナウ、ボヴェーレ・サルド、マルヴァジア・ネラなど…。収穫されたブドウは28度から32度に温度管理されたタンクで16日から18日間の醸しと発酵の後、新樽100%のフランス産のバリックで18ヶ月から24ヶ月の樽熟成後瓶詰め、12ヶ月から14ヶ月の瓶熟成期間を経てリリースされます。

独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味

スラリと怒り肩、型部分にARGIOLASの凸モールドあるオリジナル瓶。相変わらずの使徒来襲ラベルですが、どこかシンプルになったように見えます。コルクは上質の(嬉)5cm、グラスはヴィノムのボルドー型にします。本当はブルゴーニュ型でもいいんじゃないかと常々‥タニックな酒質、ジャコモ・タキスの系譜がボルドー型を選ばせますが、そこはあくまでも土着品種、国際品種の定義に当てはまるとは限りませんからね。ちなみに表記のアルコール度数は14,5度。深く暗い赤、新樽バリックの香りがどっぷりとありますが、それに負けない、濃密な果実香もどっぷり。ベリー系の果実香を主体にチェリー、ギラギラと深みのある果実香。こうも開いてるとは思わなかった。波動砲。アルコール、少しカベルネフランにも似たカブトムシ、樹液。原酒感があり、原液に濡れた粉っぽさ。

少し鉄分を感じるミネラルに甘味もある果実味とタンニンがどっぷりで、詰まった低反発枕か、容器に満タンに詰めた鳴き砂。深いフルボディ。14,5度のアルコールもそれにヒケを取らない果実味、他の要素があれば、アルコールを高く感じさせませんね。トゥーリガらしい圧倒的なバランス。やはりバリックも効いてるスタイルですので、スーパーなサルディーニャIGTとしてふさわしく、このワインがトップであることをまざまざと見せつけられる。では、酸味を低く感じるようなフルーツ爆弾か?それは違う。命である酸味もしっかり感じることができ、果実味をかすれることなく伸ばす。

久々のトゥーリガであるが、圧倒的なのは変わらない。きっと満足度の高い酒質だと想像していたが、それはMAXである。初日の一杯目から、躊躇することのない樽と果実の香味。ひとつ予想外だったとすれば、決してタニックさが目立つわけではない。

ワイン単体で楽しめばいいと思う。

あえてなら、食後の余力を残し、チーズプレート、ドライフルーツなどと楽しむのも一考。もしくは、おそろしく深いデミグラスソース。このワインとバランスを取るならそれ相応のお料理が欲しいですね。

樽の甘味、果実味にも甘味、渋味にも甘味、アルコールの甘味、それらは酸味に紐づき、酸味が長い余韻への引き連れる。ああ、うまい、うまい。圧倒的にうまい。トゥーリガの古酒はなんども経験しているが、もちろん、この若いパワフルさも徐々に、ゆっくりと、ゆっりとまとまり、さらに丸くなるわけなんだけれども、かなりの時間が必要。熟成のバイオリズムとしての波はあるが、10年熟成させようが、たいして変わらない。閉じたトゥーリガにも当たったこともないですしね。そういう意味でもいつ飲んでも圧倒的においしいのもトゥーリガ。

グラスの中でもまとまったような、まろやかになったような、旨味がでたような‥でも、実は最初からそうで、初日ではないもかわらないおいしさが持続する。

二日目は思い切ってヴィノムXLのピノ型。アルコールの高さと、思ったよりもタニックに振ってないのを加味しての洗濯。香りの量が増えると、カベルネフラン的カブトムシの香りに、鉛筆の粉、タニックな風味も出てきました。初日ほど樽香は前ではなく、たっぷりの果実香に溶け込みつつある。飲み口は、なめらかに重く深い。これ以上ないほどの密度の高さでやっぱり圧倒される。そもそも、グラスの違いも些細なことと思わせるからすごい。思った通りに濃く深く、アルコールも高いワインですが、思った以上に飲みやすい。サラっとした渋味も、濡れた渋味も両方たっぷりあり、酸味ともに、ただ濃いワインではないという構成感もすばらしい。

三日目はヴィノムのブルネッロ型。まあ、グラスは選ばないはずと見た。それにしてもコルクはいいぞお。三日目にもなるとパンパンに膨れてきたわ。まあ、10年経ってもたいして変わらないと書きましたが、抜栓したからって、三日目ぐらいではそう変わらないですね。そう初日からうまいですね。新樽バリックの風味と、濃密な果実味の膨大さはてんこ盛り。なんか、もう書くこともないな。威厳があって、偉大さもヒシヒシ。決して寡黙でも、寄せ付けないわけでもないんだけどスゴイとしか言い様がない。

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