Rosso di Montalcino 2016 Uccelliera
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ロッソ・ディ・モンタルチーノ 2016 ウッチェリエラ
《イタリア/トスカーナ/赤/サンジョヴェーゼ/フルボディ》
モンタルチーノの街の南、カステルヌォーヴォ・デッラヴァーテに1986年に創業したのがこのウッチェリエラ。主に西南西向きのブドウブドウ畑はとてもミニマムなもので、サンジョヴェーゼが約6ha。他に少量の国際品種など合計0.3haを栽培しています。マレンマを臨む斜面に位置し、サンタンティモの丘によって北北西の冷たい風から守られています。
ウッチェリエラはイタリア語で鳥小屋を意味しますが、カステルヌォーヴォ・デッラバーテのアラバスター採石場にある農園の古代の名前で、そこから採掘された最上級の石はサンタンティモの修道院の建造に使用されています。ブドウ栽培も醸造も、担当するのは当主でもあるアンドレア・コルトネージ氏。「地の塩」と表現すべき人物で農家のひとり息子として十代の頃から父親を手伝ってきたそうです。
所有する6haの畑は買い増しを繰り返した結果でいくつかの地域に分かれます。日照量や土壌が様々な環境で育ったブドウを混醸するのは彼のスタイル。昨今はクリュ別に詰める生産者も多いのですが、もっと広い視点からみれば、モンタルチーノを表現するにモンタルチーノで育ち収穫されれば‥ですね。
シエナのピアッツァ・イン・カンポの近くで営むトラットリア(お母様は料理人だそうです)で自分のワインを出すも、国内や輸出分でほとんど残らない状態。2006年から始めたブロジェクト‥モンタルチーノの北側の畑から収穫されるブドウからヴォリエロというブランド名でブルネッロ・ディ・モンタルチーノとロッソ・ディ・モンタルチーノを作り始めましたが、上級ブルネッロであるカサート・ウノもワイン・アドヴォケイトで高く評価され品薄。このウッチェリエラも以前から定評のあるモンタルチーノですが、この数年の評価の高まりはビンテージの評価を超えるものがあります。
ウッチェリエラでは特定のクリュのブルネッロはよりも、様々な土壌、環境で育ったサンジョヴェーゼを混醸することを美徳としている生産者のようです。1975年、1989年、1998年に植樹されたいくつかの畑のサンジョヴェーゼがブレンドされます。なお、2000年に植樹された区画もあるようで、このロッソ・ディ・モンタルチーノには、そんな若い樹齢のブドウを中心にしようされているはずです。
土壌も粘土質や、砂質、豊富なミネラルを持つ土壌など複雑で畑の向きもそれぞれとなります。なお、標高は150mから300m付近となります。
ブドウは除梗したあと丁寧に圧搾され、10度から12度のでのコールドマセラシオンを4日から5日かけて行った後は、アルコール発酵が始まると自ずと温度が上がります。最高28度までに管理されたステンレススチール製のタンクでのアルコール発酵は15日間続きます。アルコール発酵後はマロラクティック発酵が約7日間行われ澱、果皮と接触させたまま安置されます。樽熟成は容量、樽材も複数使用されます。38HLから40HLのスラヴォニア産の大樽と、フランス産のバリックの古樽(たぶん)が使用され、10ヶ月の樽熟成と、5ヶ月の瓶熟成となります。なお、このテクニカル情報はおおよそです。
独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味
ウッチェリエラはラベルがいいですよねえ。フォント使いもいいし、ブドウ樹にとまり、ついばむような小鳥達も愛らしい。コルクはなかなかの質の5cmなのもいいですね。グラスはヴィノムのブルネッロ型、表記のアルコール度数は14度となります。なお、コルクのお尻はしっかりと染まってますよ。いい塩梅の色合い、深さ、暗さはありますが、かろうじて残る明るさが向こうを透かしてくれます。樽の風味は、スラヴォニア産の大樽らしい溶け込んだ樽香と、ヴァニラというよりも少しミルキーな風味のあるフレンチオークのバリックの風味のハイブリッド。そこに上品なスミレと、赤いチェリーやベリーのフルーツの香りがピュアですね。純度を感じます。香りからもすでにある程度の丸みやまとまりを感じます。
口に含みますと、RDMらしいミディアムな酒質で、輪郭は確かに丸みを帯びており、引っかかりのないスムーズな飲み口。舌の上に、程よい旨味と、酸味があり、すんなりと喉を通る。決して濃さを感じさせるタイプではありませんが、無理のない密度感がとても心地よくストレスフリー。乾いた渋味と、しっとりとした渋味も共存し、酸味とともに構成感を感じますね。構成感はミネラルも手伝って硬さを感じるわけではなく、もちろんヤワさも感じさせない。内側の核と、外側の張り。微かに香ばしさがありますね。まだ熟れ切れない若さもありますが、これが3年前だったら、もっとパキパキだっただろうな‥と想像。
甘味はありますが、甘過ぎないですね。ワイン単体で楽しめるギリの甘味。やはり、できればなんか食いたい。ミネラルに微かに塩気も感じるので、なおさらですね。サラミやジャーキー的なカワキモノもありですが、牛肉というよりも豚肉の方が合いかなあ。とはいえ、焼いた風味も欲しいですね。味付けは塩だけでもいいのですが、付け合せに、トマトと緑の葉っぱにオリーブオイルはやっぱり欲しい。
二日目もヴィノムのブルネッロ型です。ああ、初日よりも力みなく開いてますね。バックビンテージとはいえ、2016年という優良年、まだ初日から完全にほぐれているわけではないですからね。果実香にコク味を連想させる深みが出てきましたね。飲み口はさすがに二日目らしい輪郭からまろやかさがあり、味わいにも深みが出て立体的になってきました。うーん、このワインの場合は二日目だなあ。これを初日に期待してたんだが、さすがにウッチェリエラ、RDMでも3年程度ではまだまだだなんですね。とはいえ、この二日目、やさしい甘味も出てきましたし、渋味と酸味もしっかり果実味に溶け込んでまろやかさが倍増、14度とは思えないスムーズな飲み口でうまい!
二日目もヴィノムのブルネッロ型です。香りからもさらにまろやかさを感じますね。密度あるベリーやチェリーの果実味、ふんわりと香るスミレ。ボディ感も増してきましたね。酸味、渋味も溶け込みとてもおいしい。現行比3年ですが、まだまだ初日には若さを、しかし、二日目からイッキに3年さのまろやかさや馴染みが加速しますね。これは、3年差に限ったことではなく、10年、20年の古酒でも一旦スリープに入る、片足を突っ込むと起きるまでに少し時間が必要だったりするのと似てるような似てないような(どっちだよ)。とはいえ、初日から絶好調でおいしいんですよ。2019年が輸入元に入ったらすぐに初日を試してみれば、きっともっとパキパキの若さなんだと思います。そういう意味でもやはり3年のイニシアチブも感じますが、そもそもやっぱりおいしいロッソ・ディ・モンタルチーノであることに変わりはありません。サンジョヴェスタなら、ぜひお試しを!
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