Batar 2015 Querciabella
| |||||||
※ログインしてお買い求め下さいませ。
バタール 2015 クエルチャベッラ
《イタリア/トスカーナ/白/シャルドネ50%、ピノ・ビアンコ50%/辛口》
1972年、アメリカのイタリア系移民だったジュゼッペ・カスティリオーニ氏がグレーヴェ・イン・キャンティ地区に150haの土地を購入。当初2ha程度だったブドウ園も、現在は約75haとなりました。いつの日か故郷のイタリアに戻り、その象徴でもあるワイン造りを‥は、イタリアをルーツに持つ移民の子孫や、イタリア内外で事業を成功させた者達は一様に考えるものなのかもしれません。
1,332本のみ生産された初めてのキャンティ・クラッシコは1974年ビンテージのこと。本格的に稼働したのが1979年からだそうです。1981年には当時VdTのカマルティーナを発表し、ジャコモ・タキスがエノロゴを勤めていました。現在はタキスからグイド・デ・サンティ氏が引き継いでいます。1988年からオーガニックでの栽培を始め、2000年からビオデナミでの栽培となっており、最近のクエルチャベッラはビオデナミ推しとなりますが西野嘉高が毛嫌いするような不潔さは皆無ですのでご安心下さい。グレーヴェの生産者ではありますが、2006年に購入したラッダやガイオーレにも畑を持ち、地区は異なれどよい畑があれば‥な姿勢のようです。
初ビンテージの1988年から1991年まではバタール・ピノ(Batard-Pinot)と記載しており、それまではピノ・ビアンコとピノ・グリもブレンドしたワインでした。シャルドネをブレンドし始めた1992年から1994年まではバタール(Batard)と記載していましたが、おフランスはブルゴーニュAOCからの指摘で名前をバタール(Batar)に改めた歴史もあります。現在の品種構成はシャルドネとピノ・ビアンコが半々。1988年からオーガニック、2000年からはバイオダナミックの記載があります。
8キロ入りの収穫籠で丁寧に収穫されたブドウは別々に醸造。丁寧に搾られたモストはフランス産の新樽比率30%のバリックでの発酵とマロラクティック発酵が施され樽熟成期間は9ヶ月から12ヶ月とのこと。熟成後は澱引きを兼ねてセメントタンクで最終的なブレンドを行い6ヶ月ほど休ませた後瓶詰めされます。
独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味
バタールって長期熟成も視野に入れてるはずですが、透明瓶なんですよねえ。ラベルはもうお馴染みですね。コルクはまあまあの質の5cm、表記のアルコール度数は15度、グラスは‥クエルチャベッラ公式には、ヴィノム・エクストリームのシャルドネや、ソムリエシリーズのモンラッシュ型がオヌヌメとのことですが、所有しておりませんので、ヴィノムXLのピノ型でスタートします。温度は冷蔵庫キンキンのちょい手前かな。いいゴールドしてますね。例年よりも黄色のグラデーションに深みがあり、ちょっと濃く見えますね。新鮮なパインと、少し焼いて甘味のあるパインもありますね。ネーブルほどではないですが、やや濃いめのオンレジまたは糖度の高いみかん果汁、2012年はそう感じなかったフランス産のバリックの風味も適度に感じますね。ミネラルも感じますし、香りに若さを感じるハーブ、スパイスがあり、そこはピノ・ビアンコなのかな?グラスからの情報では、シャルドネ感満載です。
口に含みますと、バタールらしいカスタード、しっかりと厚み、ボディを感じ口の中を満たしてくれますね。うーん、さすがにおいしいです。甘味もあるのですが、とても上品。旨味もすでにありますね。ミアーニとはまた方向性が違うんだけれども、イタリアを代表する白ワインであるのは間違いありませんね。2015年、とっても、とっても、とっても大好きです。最後はしっかりと辛口で終息しますが、余韻もとても長い。口の中でチュパってしまう旨味がいいね。微かにスモーキーな部分があるが、樽のギシギシ感はないし、ヴァニラ推しでもない。あくまでもパインや柑橘、少し桃っぽさやアプリコットの風味もあって複雑さも十分。
やはり温度は少し高めがいいですね。このワインの持つ旨味がよく表現されています。グラスもこの2015年の状態なら、ブルゴーニュ型がいいですね。
二杯目は、ヴィノムのブルネッロ型にしてみました。グラスからは、よりミネラルとハーブっぽさがより強調されるように感じます。それに応じて少しパイン感控えめかな。でも、口の中に入る感覚はこちらの方が表面張力的な厚みがなめらかトゥルン。旨味、甘味もありますが、やっぱりいい酸味があるんですよね。14度らしい、でも、暑苦しくない。満たされ感を感じながらも、案外飲みやすいんですよね。うーん、ブルゴーニュ型グラスに戻しましたが、やっぱりブルゴーニュ型グラスがいいですね。
ワイン単体で十分に楽しむことができますが、〆のカルボナーラとか絶対いいと思いますね。樽の要素とパンチェッタ、パンチェッタの油の甘味、濃厚な卵でカスタードに近づく。あとはやっぱりバタールなだけに、バターを使ったお料理がいい。豚肉や鶏肉でもいいですが、舌平目とはいいませんがパンガシウスや、鱈でいいと思います。少し香ばしく焼き上げるのがいいですね。エストラゴンとか、ちょっとしたハーブを添えるか、軽くレモンもこのワインに近づく。
二日目はヴィノムのブルゴーニュ型にしてみましょう。温度は冷蔵庫から出して30分ほど経過しています。初日よりも色が淡く見えます気のせいだと思います。グラスからいい香りがしていますね。パイナップル主体なのも変わりませんが、いい樽香があるんですよね。バタールも昔のようにバリック効いてる感じではなくなった‥そう思っているお客様も多いと思いますが、イヤラシクナイ程度に2015年はバリック効いてます。樽発酵もしてますしね。キレイに溶け込んだ樽香。全体的に薄っすらの苦味のベールと溶け込むミネラル。それらがカスタードにシマりを与えていますね。初日よりもカチっとした感じ。ただし、これは温度の影響もあるはず。もっと温度を上げた方がいい。
温度が上がると旨味もカスタードも増す。とはいえ、コッテコテのこってりシャルドネにはならないのは、やっぱり実はシャルドネは50%だからだ。でも、香味はシャルドネが80%に迫るし、ブラインドだと混醸と思わないかもしれないね。どこの地域のシャルドネ単一だろう‥と、地域探しをしてしまいそうだし、トスカーナよりも北と答えそうだ。
三日目はヴィノムXLのピノ型に戻します。冷蔵庫にはまったく入れず、常温(とはいえ、お店なので低めです)です。パインから柑橘に攻守交代‥というわけではありませんが。三日目ともなると樽もそう目立ちませんが、効いてるのは確か。そう甘味が前ではない旨味があり、まろやかさに甘味、行き届く酸味、どこかナッティな部分があり、ちょっとしたハーブと感じるのは、このまろやかさとともにオリーブオイル的でもある。さすれば苦味もオリーブっぽいかなと。
目立って‥ドーン迫るようなフルボディではないが、十分な厚みがあり深さもあり立体的。一度、シャルドネ単一で詰めてくれないかな?シャルドネ単一の方が良さそう‥という意味ではなく、それぞれを単一で試してみたい欲求。ヴィエ・ディ・ロマンスの場合は、樽ドネと、ヴィエリス(樽ヴィノヨン)のブレンドと考えれば、ドゥトゥンにそれぞれを個別に感じることができる。そういう感じで、このワインを分解して確認してみたいんだけども。
三日目はカスタードな甘味も控えめで、ミネラルや酸味もあり、まろやかでボディ感はあるけれども、一般的なリッチ、バターという感じではない。やっぱ、どこかイタリアワインなんだよね。ミアーニになると、もっとカリフォルニアとか、ムルソーとか好きな方にもと思うが、バタールはあくまでもイタリアらしい上質の白ワイン。ちょっと柑橘の風味もあっていいよね。ホタテを軽くバターでソテーしたものもいいかも。グラタンもいいかもしれない。
いずれにせよ、久々に樽も効いて密度感のあるバタールは久々かもしれない。クエルチャベッラの営業担当さんとの食事会で、バタールが一番最後、しかも、負けてなかったを思い出すが、この2015年は別格に旨い。
TOPに戻る |
イタリアワイン通販 nishino yoshitaka +plus
大きな地図で見る |
[運営] 株式会社ニシノ酒店(会社概要詳細)
[住所] 544-0032 大阪府大阪市生野区中川西2-12-4 [電話] 06-6731-7406(実店舗専用) [電話] 090-1899-4351(ネットショップ専用) こちらに掲載の商品に関しましては、上記携帯電話までお問い合わせ下さい。 [URL] http://www.nishino-yoshitaka.com/ [MAIL]nishino@nishino-yoshitaka.com [MAIL]ypsilon@bk2.so-net.ne.jp |
365日24時間ご注文受付。平均24時間(最長48時間)以内に正式な受注確認メールを配信いたします。毎週月曜日は定休日となっております。日曜の夕方から月曜日にご注文、お問い合わせの場合は、火曜日以降のご連絡となります。 | |
お買い物全般に関することで何か疑問がございましたら、まずは[総合案内所]をご確認下さいませ。様々なご質問に対する回答を掲載しております。 | |
|会社概要|プライバシーポリシー|特定商取引法|送料|決済方法|サイトマップ|お問い合わせ| |
TOPに戻る |