Carema Riserva 2010 Puroduttori Nebbiolo di Carema

ピエモンテ州の赤

更新履歴 2015/09/06
販売価格

3,580円(税込)

在庫数 SOLD OUT

カレーマ・リゼルヴァ 2010 プロドットーリ・ネッビオーロ・ディ・カレーマ
《イタリア/ピエモンテ/赤/ネッビオーロ/フルボディ》


ピエモンテ州の州都トリノからヴァッレ・ダオスタに続く道。その境にあるのがカレーマ村。人口700人の小さな村にあるのがワイン生産者協同組合である「プロドットーリ・ネッビオーロ・ディ・カレーマ」。1960年に設立され、1965年に現在の場所に移動し醸造や熟成、ボトリングから販売に至るまでを行っているが、1960年から1983年までの間は各協同組合員の家庭で収穫や発酵を行い、マロラクティック発酵を終えてから持ち寄って樽熟成をしていたそうな。

カレーマ村700名の人口のうちの78人が組合員だそうで所有する畑は合計12haと小さなもの。現在はバリック熟成させたカレーマDOCのネッビオーロや、カナヴェーゼDOCのワインも醸しているようですが、日本市場に導入されているのはカレーマ・クラッシコDOCとカーレマ・リゼルヴァDOCの二種類のみ。クラッシコの方はこのリゼルヴァのセカンド的な扱いのようですね。

ネッビオーロが育つ最北の限界地点とも言われている冷涼な気候のカレーマ村。ネッビオーロの畑としては珍しい石垣で組まれた段々畑。石垣と石柱が日中に温められ、アルプスからの冷たい風で一気に冷え込むヤカンに熱を放射することでブドウが死滅せずにすむのだとか。急勾配、南向きの斜面はもちろん機械どころか牛も入れない。選定から収穫まですべては人の手で行われます。以前は段々畑の下部は雪が積もり、ブドウ樹がダメになることも少なからずあったようですが、近年はそのようなこともなく、一部の畑は棚仕立てから、グイヨ仕立てに変更されています。グイヨにすることでブドウの凝縮度もあがり、ワインも強くなってきているそうです。

収穫されたブドウは大型のセメントタンクでの発酵、2009年は木樽熟成が30ヶ月、瓶内熟成12ヶ月以上となっていますが、2010年ビンテージから木樽熟成は6ヶ月伸ばして36ヶ月となりました。かねてからリゼルヴァに関してはさらなる樽熟成の延長を‥と思っていたようですが、スペースの問題と資金繰りでなかなか伸ばせてなかったようですね。近年では日本市場のみならず、カレーマの素晴らしさも注目されるようになり毎ビンテージ、完売するようになったことから、今度は質を高めるために熟成期間を延長したそうです。

バローロやバルバレスコでもなければ、ロエロでもガッティーナーラでもないピエモンテを代表するネッビオーロの産地と断言しましょう。

素晴らしい生産者、素晴らしいネッビオーロですよ。


独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味


ブルゴーニュ型瓶。このリゼルヴァは白地のキャンパスにクラパスで書いたようなお絵描きがあるのが特徴ですが、1009年からラベルの紙質や、一部書体、印刷レベルが向上しております。お客様に販売する以上は商品でるので喜ばしいことですが、白地はやっぱり汚れが目立ちますね(^^;)。昨年はキャップシールが白色と書いていますがこの2010年は黒色。ブルーのDOCの帯封が巻かれています。バックラベルに記載のアルコール度数は昨年よりも0.5度低めの13度。コルクは並質の4.5cm、グラスはブルゴーニュ型です。

カレーマらしい淡い色合い。ピノ的というよりもドが付くほどネッビオーロですね。熟成という意味ではないオレンジがかった赤色が透明度ありますね。香りもとても良く開いていますよ。完熟したチェリー、イチゴキャンディ、しっとりとした果実香に少し甘味も感じますね。赤い果実が溌剌と完熟し、その蜜も‥。

口に含みますと、少し硬質なミネラルが溶け込んだ液体。大海原系の旨味がすでにあり、酸味と渋味が溶け込んでいますね。色は薄く見えますが、しっかりと旨味、出汁を感じるネッビオーロですよ。赤い昆布出汁、でも…そこにあるのは肉だな‥肉のプースーだな。いや、単純に肉を欲してるだけなのかもしれないが、昆布出汁、肉汁。樽香は穏やか。白さではないし、少しだけ爽やかさを演出する木質な樽が基本。

旨味は長く続き、余韻もある。うん、2010年もとても美味しい。そして2010年は果実味の熟度が高いですね。でも、香りも味わいも決して甘過ぎることはないし、適切なアルコールがありバランスが良く、「納まってる」感ある構成感。

輪郭はすでにつるりとしていますね。その内側にマグマのように酸や渋味はグツグツとはしていますが、よく果実味に溶け込んでいます。そういう意味でまだ若さを感じますが、しっかりと36ヶ月もの樽熟成を経たリゼルヴァ、すぐにおいしくて当然ですね。

二杯目、いきなりクリアなミネラル感が出て来た。2010年は旨味深いながらもどこか一杯目は暗く見え辛かったものが、フォーカスばっちりでクリアに見通せる感覚だ。

はあ、素晴らしい。

どこか清々しいオレンジピール、マーマレード(の甘くない感じ)の香りが爽やかに一陣の風。旨味ねえ。旨味が軽やかに感じますね。さらにバランスも良くなってきました。しっかりと厚みもあり、濃さもありますが浸透するようですね。

二日目もブルゴーニュ型グラスです。色が落ち着いてきましたわ。そしてとても芳香。アルコール感を排除した花のリキュール、どこかブランデー(←あくまでもアルコール感排除ね)のような香りがあり、決してそれは熟成香でもない。

イチゴのコンポート、甘味あるバラ、ザクロ?どこか香ばしいキャラメルのヒント。柑橘も確かにある。ブルゴーニュ型グラスの表面積の広さと底の浅さがとても似合う。なめらかな輪郭ですが、行き届いた酸味がようやく新鮮に感じさせますね。初日の二杯目から、水を得た魚のよう、生き返ります。

飲み疲れませんね。

マグロの赤身か、カツオのヅケ‥ただし、味醂inでどうでしょう。

いい渋味もあるんです。ギトった脂ではない肉がいいですね。やっぱり肉かあ。肉だなあ。いやあ、ウサギも喰いたいしなあ。ボッリート‥(喰いたいだけやん)。

ワイン単体でも飲めますが(チーズを肴とかね)、やはり食中が似合いますね。

三日目もブルゴーニュ型グラス。甘味ある果実を引き立てるように、塩のミネラルもあるんですよね。スイカに塩の原理。初日から終始、イチゴやチェリー、小さな紫のベリー類の果実の香味豊富で楽しい。三日目にしてようやく香りいクリーミーさが出てきましたね。味わいは甘味もあるもののしっかりとドライで食事栄えするヤツです。

このお値段も嬉しいですね。なかなかランゲだとね。でもカレーマなら36ヶ月も熟成させたリゼルヴァだって楽しめちゃう。マイナー地域、いや、もうマイナーではないかな?根強いリピートのお客様がいらっしゃるのは納得です。

酸味感じる旨味が旨い。

これからの季節はほんとネッビオーロ大活躍ですよね。使えますよお!

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