Chianti Classico Berardenga 2012 Felsina

トスカーナ州の赤 > Felsina

更新履歴 2015/08/05
通常特価 3,180円(税込)
販売価格

2,680円(税込)

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※輸入元希望小売価格3,888円税込→通常特価3,180円税込→特別価格2,680円税込

キャンティ・クラッシコ・ベラルデンガ 2012 フェルシナ
《イタリア/トスカーナ/赤/サンジョベーゼ/ミディアム》


ドメニコ・ポッジャーリ氏がカステルヌォーヴォ・ベラルデンガのワイン荘園を購入したのは1966年のこと。友人であった故ルイジ・ヴェロネッリ氏の紹介で、フランコ・ベルナベイ氏をエノロゴに雇い入れ、1983年にリリースしたのがフォンタッローロと、キャンティ・クラッシコ・リゼルヴァ・ランチャ。このふたつのワインで一気にフェルシナの名声が高まることになります。ポッジアッリ家の所有となりますが、現当主は、娘婿であり1982年までは哲学博士として高校で教鞭をとっていたというジュゼッペ・マッツォコーリン氏。

フェルシナが位置するのはシエナの北、キャンティ・クラッシコ認定地域最南端のカステルヌォーヴォ・ベラルデンガ地区で、一部はキャンティ・コッリ・セネージ地域となり、境界を跨いで畑を所有しています。ランチャはキャンティ・クラッシコ地区内の単一畑、フォンタッローロはキャンティ・コッリ・セネージ地区のブドウも混醸されてますので、キャンティ・クラッシコを名乗ることはできないんですね。

カステルヌォーヴォ・ベラルデンガ地域は土壌は石灰を含む岩と薄板状のマール土壌が主体で、僅かに砂質とシストが混じり込みます。この複雑な土壌は感想しがちでブドウ樹は地中深くの粘土層まで根を生やさないと十分な水分を得られません。現在ではビオロジックを採用してブドウ栽培を行っていますが、ブドウのみならず様々種の植物をブドウ畑に隣接させることでミツバチや、動植物との共存を進めているそうです。

 「有機的な栽培だけでは十分とは言えない。サンジョヴェーゼはマッサルセレクションによって色々なクローンの最良の樹を増やしてきた。更に森や動植物との共存を進め、次世代に僕達の伝統を残していきたい。」

  また、同時に、

 「自然な栽培環境とワインの美味しさは関係ない。」

  とも言い切るところに共感を覚えます(まったくその通りだよ!)。

現在リリースしているキャンティ・クラッシコは四種類。CCベラルデンガ、CCRベラルデンガ、CCRランチャ、CCGSコローニア(現時点で日本未入荷)。サンジョヴェーゼ100%からなるIGTのフォンタッローロにカベルネソーヴニョンのマエストロ・ラロ、シャルドネのイ・シストリ、ヴィンサント。近年はスプマンテにも挑戦しています。


キャンティ・クラッシコ地区最南端であるカステルヌォーヴォ・ベラルデンガの個性をストレートに表現したフェルシナの基本となるCC。haあたり5,400本の株密度で栽培されるサンジョヴェーゼ100%で、標高の異なる様々な畑からのブドウを使用することで、単一品種ながら複雑さを表現しています。標高によって収穫時期がことなりますが例年10月の最初の三週間で収穫を終えます。

粒選りで選別されたブドウはすべて除梗され28度から30度に温度管理されたステンレスタンクでの12日から15日間の醸し発酵。発酵中は毎日パンチダウンとポンプオーバーの処理が施されます。樽熟成はスラヴォニア産の中樽が基本で、数%のみ二年または三年落ちのバリックで熟成されます。熟成期間は12ヶ月で樽熟成後アッサンブラージュされ瓶詰め。瓶熟成期間は約3ヶ月。


独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味


スタンダードなCCは白地のラベル。筆記体で書かれた"Berardenga"の文字が中心でその土地の表現という姿勢は今も変わらず。数年前に一新されよりシンプルでセンスのあるものですが、相変わらず"FELSINA"の文字の配置がちょっと違うような気がするだけどなあ(まあ、そんなことどうでもいい)。新しいデザインのDOCGの帯封、バックラベルのガッロ・ネロも新しいデザインのものですね。キャップシールの光沢のある黒もフェルシナっぽいんだったかな‥コルクはもうひとがんばりの4.5cm、グラスはオヴァチュアです。なお、表記のアルコール度数は13.5度。

他の西野嘉高贔屓の生産者のCCが今年は軒並み2013年がリリースされるわけですが、フェルシナは新しい輸入元さんになって2012年というのは1年の追瓶熟成なイニシアチブがあると言っても過言ではありません。色合いや想像よりも一段深いサンジョヴェーゼらしいルビー色。派手ではないいい樽香がありますね。ええ、スラヴォニア産の樽香ですわ。ブラッチェリーとスミレ、全開ではないが閉じている感じではない。いい意味で大人しく、エレガントとも例えよう。黒いチェリーがしっかりと熟している印象。少しのスパイスがあるが、果実香を邪魔をするものはない。

口に含みますと…うん、旨い。すでに溌剌さ、若さは落ち着き、一杯目からよいまとまりを感じますね。適切なアルコール度数もバランスを保つのに寄与しています。スタンダードなCCらしい、青さがないわけではないが、未熟ではない。この香りが嗅げば‥ああ、フェルシナのサンジョヴェーゼを飲むのは久々であるのを実感する。

ほんの少しのこし餡の風味に、いい粉っぽさも感じる。古典でも伝統でもなく、いいキャンティ・クラッシコの個性のひとつ。すでに旨味があり、酸味もとてもつゆだく。飲込んだあとに自然にチュパっている口元。渋味も質が高いですね。乾きがないわけではないが、しっとりと濡れている。とても余韻も長い。

うーん…旨い。ヤだなあ‥旨いんだあ。

赤らしいミネラルもありますね。酸味の幅がありますね。高音から低音域まで。平面的な隅々まで行き渡るだけではなく、上下、高低に酸味が行き渡るので立体的なんですよ。

これぞ3Dキャンティやあああ!

そんなん言わへん言わへん。

密度感があります。ミディアム+にも感じさせますが、適切な酸味があるので重過ぎません。密度感は旨味そのものとはまた違いますが、密接に関係します。旨味があってやわらかさがありますし、果実本来の甘味を感じますが、甘味を主張するタイプでは決してなく、おだやかな渋味、行き渡る酸味とともにドライに終息する。食中酒にとてもいい酒質ですね。

少し、メルロ的なものではない鉄分、鉛、鉛筆を感じますね。いやあフェルシナらしいキャンティ・クラッシコですわあ。

二日目もオヴァチュアで。鮮やかなムラサキのスミレになめらかさ。果実香に集中力を感じますね。初日よりももう少し開いて感じます。口に含みますと、初日よりもグンと一段の深みと密度の高さ、なめらかになりました。110%増しの厚みもいいですね。

これだけのライナップがあるとスタンダードクラスはもう少し未熟さにも似たフレッシュさがあってもおかしくないのですが、とてもいい。いやあ、まとまってますねえ。でもしなやかなカーボン的、構成感があるのもいい。

三日目もオヴァチュアです。濃密なスミレ、モダンというよりも現代的、古臭くないキャンティ・クラッシコですね。清潔な濃さ‥も嬉しい。旨味ばかりではなく、キチット酸味があるのが、この夏場はなおさら嬉しいな。酸味って涼しさも感じさせてくれると思うのよねえ。

フェルシナの安定感、いいですね。旨い‥文句ありません!

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