Etna Bianco Cuvee delle Vigne Niche 2012 Terre Nere
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エトナ・ビアンコ キュベ・デッレ・ヴィーニェ・ニケ 2012 テッレ・ネレ
《イタリア/シチリア/白/カリカンテ/辛口》
シチリア島はカターニャ県に属するエトナ火山の北側、ロンダッツォ地区の居を構えるのが、このテッレ・ネレ。バローロ・ボーイズを率いたことで一躍イタリアワイン業界で名の知れたマルク・デ・グラツィア氏と弟のセバスティアン・デ・グラツィア氏が2002年に初ビンテージをリリースしました。
近年注目されているこのエトナ近辺は、フィロキセラに侵されていない非常に高樹齢の樹が残っていることや、標高の高さ、複雑な土壌‥まだまだ様々な可能性を持つ未開拓な地がイタリアにはあるんですね。そしてこの地の土着品種であるネレッロ・マスカレーゼ種はもう日本のイタリアワイン好きならご存知。シチリアの赤‥ネロ・ダヴォラ同様に、知名度も上がりましたね。
テッレ・ネレとは「黒い土壌」という意味だそうです。岩石がゴロゴロとした火山灰土壌が黒いことから命名されたようですが、この土壌はエトナ火山の50万年以上に渡る噴火活動の結果、非常に多様で特殊な土壌が広がり、単一畑=クリュを名乗ることもしばしばなど、その畑の条件は様々だそうです。
テッレ・ネレの醸す白は二種類。スタンダードなエトナ・ビアンコはカリカンテを主体にカタラット、グレカニコ、ミンネッラなどの混醸ですが、このレ・ヴィーニャ・ニケのクリュ名を名乗るエトナ・ビアンコはカリカンテ100%で醸されています。マルク・デ・グラツィアが初めて経験したカリカンテからのワインはエトナの東側の樹齢42年の古樹から作られたものだそうで、そのワインの素晴らしさに、マルク・デ・グラツィアがシチリアに導かれたとのこと。
2007年が初ビンテージとなるこのレ・ヴィーニャ・ニケはエトナの北側斜面にある僅か1.5haの単一畑。海抜は600mから900mの位置にあり樹齢は25年から60年とのこと。例年10月に始まる収穫の後、低い温度で発酵をフランス産の樽で行われます。フランス産のバリックに移し替えてのマロラクティック発酵と、約10ヶ月の樽熟成を経た後、瓶詰め。約8ヶ月の瓶熟成が施されます。平均生産量は6,000本。
独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味
キャップシールやETNA BIANCOの文字も黄色で、スタンダードなエトナ・ビアンコとの見た目の差は少ない。向かって左上に、"Cubee delle Vigne Niche"の丸いハンコのようなロゴが特徴。コルクはなかなかの質の5cm、冷蔵庫キンキン温度、グラスはまずはオヴァチュア。ちなみに表記のアルコール度数は12度です。
なかなか黄色は濃い目。焼き栗、ローストしたナッツのような樽香。塩パイン、塩マンゴーな果実香と相まってなかなか個性的。ミネラル、黄金色の焼き芋っぽさもある。口に含みますとツーっとまだ平面的ながら旨味がありますね。味もしっかりと出ていますし、とても余韻も長い。樽熟成のまろやかさ、でもアルコールが12度しかないという果汁感がいいですね。
まろやかな果実に内包されながらも行き渡る酸に不足感はない。まだまだカリカンテの品種特性を掴むには経験不足だが、とてもおいしいワインですね。樽熟成させた柑橘の美味しさもある。樽熟成させたソアーヴェに似てなくもないが似ていない(どないやねん)。いや、柑橘だけではない暖かい地域の果実の熟れ感を思うとシャルドネとも遠くはないのか‥。まだまだカリカンテの特徴は掴めていませんが、樽のニュアンスを含めて個性的なおいしさがあります。
二日目も黄色く蜜を内包した石焼き芋の香ばしい皮のような樽のニュアンス、ミネラルとともに上がる柑橘。二日目は輪郭がクッキリとしてきましたね。酸味もまったく不足がないし、旨味を牽引するように旨酸っぱい。
その焼き芋や焼き栗に例えた焼いたようなニュアンスはやはりエトナ火山な火山性土質が表れているのだと思う。もちろん、味わいに「焼け」を感じるわけではないが、エトナの溶岩で焼き芋を焼いてみたいという願望はある。酸味とミネラルの間に塩っ気はある。樽熟成させたまろやかさがミネラルとともにあるので、そう標高の高さや涼し気な雰囲気があるわけではないが、確かに海を見下ろすような、風にのってやってくる塩っ気がいい。そして余韻がとても長いですね。
三日目も冷蔵庫キンキン温度、グラスはオヴァチュアです。もう少し大振りのグラスでもいいんですけどね。日に日にミネラルも増しますが、樽の香ばしい香りと火打石のようなミネラル香が交錯しますね。クリアなミネラル、柑橘の風味は二日目にも増してクッキリとしていますが、あくまでも輪郭部分にはやわらかさも感じます。果実味もいい溶け込みをしていますが、やはり含み香にもある焼き芋や、焼き栗のような香り、味わいが個性的ですね。ローストしたんだけども渋皮を除いたアーモンドとか。
柑橘の風味も複雑ですね。気に生ったままのオレンジ、濃い緑の葉の要素も溶け込む柑橘。じゅんわりとした酸味が濃度ある旨味を余韻まで長く引き連れます。
この機会にカリカンテ、ぜひ経験してみて下さい。美味しいですよ
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