Brunello di Montalcino 2007 San Giuseppe / Stella di Campalto
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ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ 2007 サン・ジュゼッペ/ステッラ・ディ・カンパルト
《イタリア/トスカーナ/赤/サンジョヴェーゼ/フルボディ》
当主であるステッラ・ディ・カンパルト女史は19歳の時に結婚と出産、経済的にも恵まれそのまま大学にも進学する予定だったそうです。しかし義母からモンタルチーノの土地を贈与され1992年にサン・ジュゼッペを設立します。1996年には有機栽培の認証も取得し、1999年にブドウ樹を植樹、醸造所を構えます。
最初のワインは2001年のロッソ・ディ・モンタルチーノ。ブルネッロを名乗れる畑からのブドウのみで醸造されながらも、熟成期間を寸止めでロッソを名乗るのを数年。1999年に植樹したブドウ樹達がビオデナミの認証を受けたのを機に2004年からブルネッロ・ディ・モンタルチーノのリリースが始まります。公式サイトでは、ロッソの生産本数はビンテージによってまちまち。ブルネッロも当初よりも増えましたが、本数は年号によって大きな変化もありそうです。
師は、サリクッティのフランチェスコ・レアンツァ。そのサリクッティでエノロゴも勤めるピアン・デッロリーノのヤン・ヘンドリック・エンバッハ氏も仲良しですね。実は、以前にモンタルチーノを訪問した際はセン・ジュゼッペにも訪問しました。エージェントを勤める林氏も惚れ込むモンタルチーノで最高の立地を誇ります。
現在、下記のクリュを持ちます。一部、メルロ他を混醸するロッソ・ディ・ステッラなども発表されていますので、一番下のサンタンティモDOC管轄内ではメルロ他の品種を栽培していると思われます。
・Vigna al Leccio 340m 南西向き Brunello di Montalcino DOCG
・Vigna Curva 320m 南西向き Brunello di Montalcino DOCG
・Vigna al Sasso 290m 南東剥き Brunello di Montalcino DOCG
・Vigna Bassa 270m 南向き Brunello di Montalcino DOCG
・Vigna all'Ulivo 280m 西向き Brunello & Rosso di Montalcino DOCG & DOC
・Vigna al Bosco 240m 南向き Sant Antimo DOC
醸造所は三階層に分かれ、重力に逆らわないグラヴィティーシステムの構造を持ちます。区画別の醸造で、円錐型の3,500Lと500Lの樽でのアルコール発酵後、マロラクティック発酵が施されます。熟成は225L、500L、1,500Lの樽が併用され46ヶ月もの長期樽熟成の後瓶詰め(公式サイトは42ヶ月)。瓶熟成期間は最低9ヶ月となります。
樽熟成と瓶熟成期間も公式サイトの情報では年号によってまちまちですね。その年のワインの状態を見極めているようです。また、一般的なモンタルチーノの生産者のアンナータが2010年のリリースが始まっていますが、サン・ジュゼッペでは2008年のアンナータの次は2009年のリゼルヴァとなり、そちらが現行のようです。
DOCG法のおさらい。
アンナータの最低熟成期間は4年。うち木樽熟成が2年でブドウ収穫年から5年目の12月31日までは消費ができない。つまり2010年の収穫年だと2014年12月31日まで消費できないということは2015年の元旦から2010年が消費できる。
リゼルヴァは最低熟成期間は5年で、うち木樽熟成2年、瓶熟成6ヶ月の規定。収穫の年から6年目の12月31日まで消費できない。いずれも以前までは樽熟成期間は3年だったが、バリックを使用する生産者も増え、2年に規定が変更になった経歴あり。
サン・ジュゼッペは樽での発酵後、バリックを含めて小樽から中樽併用での熟成となりますがしっかりと樽熟成期間が設けられていますね。
公式サイトの生産本数は14,071本ですが、輸入元資料には12,576本と記載があり、実物のボトルネックに記載ノナンバリングは14,771本となっています。どないやねん!
■2007年ビンテージ情報
暖冬であったが春、夏、秋ともに安定した気候に恵まれ収穫時期まで継続、また8月初旬適量降雨したことが過度なストレスを与える事なくブドウ成熟を促し健康で素晴らしい収穫に至りました。
ワインスタイルは魅力的で純粋で心地よい酸がベースになっています。余韻の長さや口内に徐々に湧き出るうま味や果実風味は健在です。現在はまだ熟成段階で6割ほどのポテンシャルしか発揮できていませんが、まだまだ進化してうきます。さらに2007年は理想的な天候に恵まれており、複雑で深く今後の変化が非常に楽しみなヴィンテージでした。ステッラ女史自身もお気に入りヴィンテージとなっています。
独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味
少し怒り肩のボルドー型瓶。女性だとブルゴーニュ型瓶に詰めたかろうと思うが、確か、DOCG規定でボルドー型瓶だったような気がします。白地のラベルに少し控えめなサイズ、しかもやや薄めの灰色の文字がシンプルで、白地のラベルの外枠が赤色ってのは珍しい配色。ボトルネックも真っ白で、首に巻かれるナンバリングの帯封が赤色でお揃いになっています。この2007年は14,771本の生産で、西野嘉高の毒味なボトルは10,816本目のナンバーですね。DOCGの帯封も新しい方のデザインですから2007年なのに、ピンクじゃない新しい方ってことはやはりかなりリリース(瓶詰め)も遅めな生産者なんだと思います。ボトルデザイン的にステッラさんは新しいDOCGのシックさは気に入ってるはずと予想。バックラベルにはどこぞのビオロジコの認定マークなど。表記のアルコール度数は14度となりますが、正確には14.06度。コルクはなかなかの質の4.5cm。グラスはヴィノムのボルドー型です。表記のアルコール度数は14度。
色調はブルネッロらしい赤ですね。旨味と酸味が乗った熟したチェリー、コンポートではなく煮詰めた、もしくは完熟させたイチゴの香りにも密度がありますね。樽は完全に溶け込み、香りからも厚みを感じますね。スミレにも重さがあり、決して芳香という感じではない開きがあります。熟度あるイチゴの甘味ある香りがリッチですね。
口に含みますと一杯目から旨味があります。酸味はじゅくじゅくと旨味にジューシーに溶け込んでいます。継ぎ目のない密度があり、渋味にも角取れを感じますね。浸透するように沁み入ります。かわいらしい甘味もありますが、少し鉄分、鉛、青くない
バジル、複雑味もほどよく感じられますしバランスがいいですね。アルコール感も適切、重みを感じながらもストレスなく飲み進められます。一杯目からこれほどの完成度があるのも素晴らしいですね。
非常に正統派ですね。軟派な抽出や派手な樽もない。樽熟成も瓶熟成もしっかりと施してあるのがよく理解でき、すぐに、すでに美味しい。こういうタイプは堅物で、ワイン単体で飲むとどこか迫る華がないように勘違いされるかもしれない危険性もあるが、じっくりと付き合い、向き合うべきブルネッロ。
サンジョヴェーゼらしいヨードっぽさがありますね。少しバルサミックなスパイスもある。香りも味も開いていますが、あからさまではありません。
旨いですね。
ブルネッロの初ビンテージは2004年ですか。これが3ビンテージ目?はああああああ?古典的とか伝統的とは言いませんが、このブルネッロらしいブルネッロを思うと、まるで老舗の作品のようにも思えます。
二日目もヴィノムのボルドー型です。ふわあああっと甘味のある香りが出て来ましたね。凝縮したイチゴを詰めたものに、さらに詰めたヴァルサミコ的な甘味ある香り。ただし、ドギツクはないですよ。どこかクリーム的な部分もありますね。とてもなめらかな果実香です。
口に含みますととてもシルキーな輪郭、すべての要素がキメ細やか。まだ酸味に若さも感じますが良質ですねえ。しっかりと密度があり、まだ旨味がでる余裕もある。黒や紫のベリーではなく、赤のベリーとチェリーが主体。
旨いね。
この二日目は唸る旨さやね。
三日目もヴィノムのボルドー型。二日目よりもさらに甘味ある香りにチョーキーな香りが混じります。樽での熟成期間の長さ、瓶での熟成期間の長さ‥つまりしっかりと良い状態で熟成したもの‥なんですよね。それも感じる。
甘味が旨味に溶け込んで一体感がありますね。ふくよかさもありますが、なめらかで密度がしなやかです。
決してサン・ジュゼッペは派手なワイン誌の評価もありませんが、なるほど‥素性の良い畑に、ステッラ女史の志、間違いのない師を持つとなれば、よいワインが出来上がりますね。
しっかりと樽、瓶での熟成を経た2007年はさらなる熟成ポテンシャルも持ちながらも、すでにおいしい状態になっていますよ。
ブルネロ好きは、この2007年ぜひお試し下さい。
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