Langhe Anas-Cetta 2013 Elvio Cogno

イタリアの白ワイン

更新履歴 2014/09/17
販売価格

3,180円(税込)

在庫数 SOLD OUT

ランゲ・アナス・チェッタ 2013 エルヴィオ・コーニョ
《イタリア/ピエモンテ/白/ナシェッタ/辛口》


ピエモンテ州はノヴェッロ村に属するのプリッコ・ラヴィーラの丘の頂上にあるアジェンダ。1950年代末、ラ・モッラ村の「マルカリーニ」で醸造を担当していたエルヴィオ・コーニョ氏が元々はマルカリーニが所有していた畑を購入し、醸造所を構えたのが1990年。当初は9hだった畑は現在11haとなりました。

現在では娘のナディア・コーニョとその婿であるヴァルター・フィソーレ氏が切り盛りしており、エノロゴにはジュゼッペ・カヴィオラ氏が就いています。国際品種は栽培しておらず、ピエモンテの土着品種からなるワインを生産しています。バローロはクリュやリゼルヴァの4種類、その他にバルバレスコや、お馴染みのランゲ・ネッビオーロ、バルベーラ・ダルバ、ドルチェット・ダルバも醸していますが、それら赤ワインや著名DOCG格に隠れがちですが、エルヴィオ・コーニョの看板はこのアナス・チェッタで間違いありません。

このノヴェッロ村だけという絶滅危惧種であるナシェッタは、最近はブライダもその復活を支えています。エルヴィオ・コーニョが所有するナシェッタの畑もたった2ha。海抜350m付近の畑にはhaあたり4000本の株密度。収穫されたナシェッタは温度管理されたステンレスタクでの発酵後、約6ヶ月の熟成が施されます。以前に2007年をご紹介した際は、30%のモストはフランス産のバリックで熟成され最終的にブレンドされていましたが、近年は樽は使用していないようです。1994年に実験的に醸造し始めましたのでこの2013年でまる20年、そんな感じですね。

現在ではノヴェッロ村の他の造り手もナシェッタからなるワインを醸していますが、まだまだ希少品種であるに間違いありません。

正直まだ私もこのブドウ品種の特性や善し悪しを計り兼ねていますが、どこかリースリングのようなオイリーさの厚みと、ソーヴィニョンブランのようなハーブなどの爽やかさ。そこに熟れた柑橘や黄色味あるフルーツもある。でも、甘ったるくなくってフレッシュさもあって‥とにかくお試し頂きたい。


独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味


伝統的なALBEISAのアルバ地方の共通瓶。ラベルは以前と変わらない印象。冷蔵庫キンキン温度、グラスは迷ってヴィノムのキャンティ型でスタートです。コルクはそこそこの4.5cmですね。思ったよりも黄色味やや濃い目の色調。香りを嗅いで‥思い出しました。そうそう、こんな感じ。やや熟れた決してゲヴェルツではないリースリングにソーヴィニョンの爽やかさ。少しキンモクセイなど黄色い花の芳香さもあるし、どこか石油香というかオイルっぽい香りがあるんですよね。そこにリースリングのような何か‥を感じつつも、元々は青々とした新緑ハーブなソーヴィニョンが、黄色に色づいたようなソーヴィニョンっぽさがあるんです。

不思議なんですよねえ。

口に含みますと、決してグラス内壁がプチることはありませんが、フレッシュな酸味を感じさせる少し微発泡さもあるんですね。この黄色味の強い熟れた感じはその香りや飲み口に‥うーん、実はしっかりと味があるんですけども、どこか爽やかなんですね。

ああ、不思議‥でもとっても美味しい!

黄色いソーヴィニョンとも言えるし、ハーブの効いたリースリングとも言えるかもしれない。酸味はそのフレッシュさと相まるが、少しオイリーさとオイリー過ぎさせない爽やかさを兼ね備える果実はなかなか実は厚みがある。香りだけならなおさらで、色味も手伝ってどんだけ重いんだろう?と思うがこれがサッパリさもあるのだ。

柑橘よりも南国系果肉なフルーツの香味や甘味もあるのですが、溌剌とした酸味と、やはりハーブのニュアンスがさっぱり爽やかですね。

二日目も冷蔵庫キンキン温度、グラスはオヴァチュアです。この手の二面性を持つ品種は、温度やグラス形状でどの顔、個性を引き出してやるか‥魅せるか?これもワインの楽しさです。

やはり色味は濃い目。少し石油っぽいオイルの香りがマンゴージュースに溶け込んでいます。グレープフルーツの薄皮の香り、ゲヴェルツっぽくないキンモクセイ、やはり黄色いソーヴニョンブランのハーブ。口に含みますと初日ほどではないですがフレッシュさは相変わらず。ぷちぷちというよりもサワー的で心地よい。含み香と味わいに程よい苦みも心地よさの要素のひとつ。

うん、美味しい。

この紹介文だとよっぽど個性的で癖のある難解な品種に思われるかもしれませんが、そうではない。ただただ、美味しい。もっと栽培面積も増えるといいし、これはアルネイスやコルテーゼ、ファヴォリータもおちおちしてられんぞ‥と言いたい。

三日目も冷蔵庫キンキン温度、グラスはオヴァチュアです。色調は三日を通して変わらずのやや濃い目ですね。三日目も香りはしっかり。マルヴァジアにも似てるんだけど‥と得体知れないながらも良い香り。さすがに口の中でのぷちぷちにも感じるフレッシュさは控えめになりましたが、香味は複雑なですね。厚み、密度も相変わらずだしほんと素晴らしい品種、ワインだと思います。ワイン単体でも楽しめますが、さて何を合わせますかね。

三日目にして一体感、まとまりをようやく感じます。それまではチグハグという意味ではありません。とてもいいワインだし、とても美味しい。知られていない品種ですがこれはハマると思いますよ。ぜひ。

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