Chianti Classico Riserva Il Campitello 2011 Monteraponi

トスカーナ州の赤 > Monteraponi

更新履歴 2014/09/07
販売価格

4,980円(税込)

在庫数 SOLD OUT

キャンティ・クラッシコ・リゼルヴァ イル・カンピテッロ 2011 モンテラポーニ
《イタリア/トスカーナ/赤/サンジョヴェーゼ90%、カナイオーロ7%、コロリーノ3%/フルボディ》


キャンティ・クラッシコ地区の数あるコムーネの中でも、比較的標高が高くその繊細でデリケートな酸を持つサンジョヴェーゼを数多く生むのがラッダ・イン・キャンティ。そんなラッダの中心街から約3kmほど南西に位置するモンテラポーニという小高い丘の頂上にアジェンダを構えます。モンテラポーニの畑と熟成庫は998年より存在していたとされ当時の所有者はこの蔵の最高のワイン名前になっているウーゴ男爵でした。3つの塔を囲む四角形に構築された忠誠の町並みを修復・復元した建造物はウーゴ男爵から修道院の手に渡り、現在の所有者であるブラガンディ家が購入したのは1974年とのこと。ラッダらしい高い位置に所有する土地は200haながら、ブドウ畑は標高が420m〜560mに位置する10ha、内8haがキャンティ・クラッシコDOCG認定の畑となります。

現当主であるミケーレ・ブラガンディ氏によって2003年からビオロジックに切り替え、自社瓶詰めを開始し、2009年に認定を受けました。砂質や、ガレストロの非常に痩せた土地、森に囲まれたモンテラポーニ特有のミクロクリマを持ちます。仕立てはグイヨが中心で年によって畝の間に様々な植物を植えることで緑肥を行い、土壌を管理しています。2007年からはマストロヤンニ、ボスカレッリ、グラッタマッコなども担当するマウリツィオ・カステッリ氏がエノロゴを勤めています。

醸すキャンティ・クラッシコは三種類。それ以外にもエントリーラインのロッソ(IGT)や、サンジョヴェーゼとメルロからなるロゼ、トレッビアーノの白、ヴィン・サントなどを醸造、グラッパやオリーブオイルもありアグリツーリズモも営んでいます。


標高420m付近にある平均樹齢42年の古樹も栽培されるイル・カンピテッロの畑の単一クリュのキャンティ・クラッシコ・リゼルヴァ。南西向きでこの畑がモンテラポーニの中では一番標高が低い。土壌はバロン・ウーゴと比較するとガレストロが中心で、アルベレーゼと半々。

手詰みでの収穫後はブルゴーニュ地方で盛んに使用されているDemoisy社の除梗機で果皮を傷つけないように丁寧に除梗した後、最高28度を越えないように配慮されますが温度管理はしないノンブロ社の楕円形セメントタンクでの野生酵母のみでのアルコール発酵とマセラシオンを35日間。その間、定期的にピジャージュとルモンタージュを行い抽出を促します。

発酵後はフランスとスロヴェニア産の大樽を併用して26ヶ月の熟成後、3ヶ月ほどセメントタンクで休ませ、下弦の月の時期に無濾過、無清澄、自重によって瓶詰めされます。バロン・ウーゴと同じくCCRに使用される樽材はグルニエ社の楕円形の大樽で、ブルゴーニュのトネリエ(樽職人)によるもので、大樽を専門にしているメーカーだそうな。ブルゴーニュで使用されている設備が多いのもモンテラポーニの特徴かもしれませんね(意識しているようです)。

2011年は日照量が多く、フェノール類は完璧に熟し理想的なビンテージ。ストラクチャーがあり厚みのあるビンテージとなったとのこと。


独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味


このCCRイル・カンピテッロは黒地に金文字や赤色の文字が重厚かつ高級感ありますね。コルクはなかなかの質の5cm。グラスはヴィノムのボルドー型です。

色味は深い…エッジの赤から中心部の黒へのグラデーションがとても色っぽい。ミルクキャラメル、カシスとブルーベリーのピューレ。溶け込んだタンニンの香り、そのブドウ皮までも完熟を感じ、干しブドウやプルーン、ドライイチジクのような甘味も連想させる香りがあるが、決して香りは甘ったるいわけではない。よくスミレのリキュール感もあるが、アルコールが浮き足立つことはないですね。2010年はどこかピノ・ノワールのような趣があったのですが、この2011年はアマローネのような完熟かつ、アパッシメントしたかのようなブドウ感があります。ただし、過熟と感じさせるようなアルコールと果実のツジツマのバランスが合わない要素は皆無。

口に含みますと、非常になナメラカ‥かつシナヤカな輪郭と厚みを持つ密度の高い液体がヌルりと流れ込みます。その輪郭からは、じゅんわりと酸味が湧き出るんですよね。そう、酸味に不足感がないどころか、このじゅんわりとした酸味が重厚な果実味に溶け込みまくってるではありませんか。真っ当なフルボディな酒質。

その酸味には黒や紫の果実の香味にアクセントをもたらすような柑橘っぽさもある。タンニンもキメ細やかで上質。一杯目からすでに飲めるし、旨味もあり素晴らしく旨い。ファーストアタックはまるでIGTの様だが、この酸味、渋味、果実味の関係性とバランスはCCRで間違いない。籠った感じはないが、膨大で図太さを感じますね。終盤に向け、甘味にも絡むタンニンがさらさらとして味の余韻に繋がります。

モンテラポーニ、やっぱり凄い造り手だわ。

厚みがあり、重みもあるが、飲み進めるに障害となるものはない。それぞれの要素を噛み締めれる複雑さがあるが、疲れない。分厚い果実達の隙間はないが、分子レベルでのスパイスも心地よい刺激。

二杯目。適度に空気を含むことでその継ぎ目、段差がさらになめらかになる=まとまりでもある。一杯目はアマローネちっくと思ったが、これはブルネッロっぽいなあ。スミレや、赤、紫、黒の果実に柑橘っぽい酸の旨酸っぱい香りがブルネッロっぽさにも感じる。一杯目よりも樽はグンと馴染んだしミルクキャラメルっぽさが溶け込んだ。干しブドウっぽさも同様。

旨いわあ。やっぱりイル・カンピテッロ‥大好きや。

まだ開く要素はあるかもしれません。ただ、開くという外交的なものよりも、厚みや深みという内向的なベクトルが目立つし、それこそがこのワインの利点だと思うと、十二分のはず。戻り香りにヴァニラ、樽をまとった果実香がふわる。

2011年という暑く、その分のアルコールとリンクするボリュームの出るビンテージだが、それがないわけではないが、それに負けない構成感がしっかりとある。渋味とこの独特の香りはやはり紅茶葉的で、渋味の強いお紅茶にベリー系のジャムを垂らしたような趣。そう、決してジャミーな過熟ではないのは、酸味やタンニンが質量ともに不足感がないからでもある。

スミレは果実達が入ったバスケットの一部ながらしっかと存在する。味わいは濃厚なサンジョヴェーゼのお手本のような作品。はやりひとつ先に進んでる感があるんですよね‥モンテラポーニには。

2010年との違い。2010年はもう少し小振りで皮の赤いチェリーや、赤いベリー系の果実の香味とスパイス(野生っぽさ)が顕著で、どこかそこにイチゴやピノ・ノワールっぽさを感じていましたが、この2011年はチェリーの皮は黒く、赤よりも紫か黒のベリー系果実が主体に感じますね。

一般的なCCRと比較すればお高いと思われるかもしれませんが(このペースで行くとこれぐらいが普通の価格になりますよ)、ひとクラス上感はこちらのCCと同じ。その深さ、大きさ、密度、複雑さがバランスよくひとクラス上。

二日目もヴィノムのボルドー型。ほんの一瞬チョークの香り、スミレのリキュールや樽、甘味などがネリネリとなめらかなんですが、粘土のような重みを香りに感じますね(粘土の香りではない)。やはり2011年はかなり紫色の濃い果実が中心だ。もしく
はイチゴ、ええ、イチゴがあるんですが、相当な粘度を持つヴァルサミコをかけたイチゴなんですね。

口に含む、口内の体積などたいしたことはないはずだが、そこに広がる果実の宇宙は果てしなく広がるし、密度があり深い。そう、あえて重いとは書かない。旨味のあるしっかりとした果汁出汁。酸味、渋味ともにとても質が高い。

旨いなあ(しみじみ)。

なんやろうね。このアルコールに頼らないボリューム、コク味、エキスぃ。しかもそれらが上質な酸味のおかげで重さではない深みに感じる。まとまりがあって一本気‥ドストライクにストレートを投げ込まれた感。


三日目もヴィノムのボルドー型。少しHBの鉛筆の芯、カーボン、いい意味‥2010年との対比という意味で2010年はピノっぽさを感じたのだが、この2011年はカベルネやメルロ的に感じる部分もある。でも、もちろんあくまでもCCRだし、そこにモンテラポーニらしさがあった上での話ね。

ジャミーかつエキスィに感じる濃密かつ甘味ある果実もあるが、過熟や濃縮はまったく感じさせない良質な酸味があるんですよね。そして素晴らしいタンニンと合わさっての構成感ヒシヒシに裏打ちと支えがあるのがよく理解できる肉付きなんですな。

現在販売中のCC2011年との共通項がありますね。これらを飲んで初めてモンテラポーニの2011年を理解できたと思います。ただ、CC2010年とCCR・イル・カンピテッロの2010年はこの2011年ほど共通項は感じませんでしたけれども。

4,980円税込を高いとは感じさせませんよ。CCRバロン・ウーゴの2011年のリリースは遅れて来年となるそうです。バロン・ウーゴも飲めばきっとモンテラポーニの2011年を確信できそうですが、CC2011年がお気に召して頂いたお客様はぜひこのイル・カンピテッロも2011年飲んで下さい。

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