Langhe Nebbiolo 2015 G.D. Vajra

ピエモンテ州の赤 > G.D.Vajra

更新履歴 2017/08/11
販売価格

3,180円(税込)

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ランゲ・ネッビオーロ 2015 G.D.ヴァイラ
《イタリア/ピエモンテ/赤/ネッビオーロ/フルボディ》


当主はアルド・ヴァイラ氏で、婦人のミレーナ、息子のジュゼッペとの家族経営。元々アルドの父親はワイン造りやブドウ栽培に従事していなかったものの、祖父が所有していた0.3haの畑と、樽の枠を相続しワイン造りを開始したそうです。転機は1986年、バローロ地区が雹害の影響でほぼ壊滅状態になった年、ただでさえ不況の真っ只中で多くの生産者が廃業する中、諦めずに借金をして畑を買い増したのが功を奏したそうです。

伝統的なスタイルでその理念も明白。


 「美味しいのは当然。"安全"で"清潔"。そして"美しい"ものでなければならない。
  そしてリンゴジュースを飲んだらリンゴの味しかしてはいけないのと同じように、
  バローロを飲めばネッビオーロの味がすべき。
  樽由来の甘味やタンニン、香も必要ない」


一部大樽を使用しますが、発酵は基本的にステンレスタンク。自然酵母でゆっくりと発酵を進めます。タンクのあらゆるところで糖分が二酸化炭素を作り、果帽を押し上げることが重要で1日に2回、櫂入れを行います。ネッビオーロはカベルネやメルロと違い、果汁にアントシアニンや色々な要素(香味成分も果皮に多い)を含まないのでこの櫂入れ(フォラトゥーラ)の作業を重要視しているそう。特に樹齢の高いネッビオーロは、収量が落ちるだけれはなく、果実そのものが小さくなる。小さい果実は、果汁に対する果皮の比率が若樹からのブドウよりも高くなる。よって一層櫂入れを行い、果皮からの香味成分などを引き出す作業が重要になる。


 「果皮比率の高い高樹齢のネッビオーロは多くの要素をワインに与える。
  高樹齢であれば角の抽出も必要なく、適度な櫂入れを施せばバローロ
  は偉大さを備える」


ヴァイラのランゲ・ネッビオーロにはバローロ村の若樹のブドウと、セッラルンガ・ダルバ村の下部に位置するシニオ地区のブドウ、そしてノヴェッロ村のブドウも混醸される。詳細なテクニカル情報なくてゴメーンね。


独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味


ALBEISAの共通瓶、G.D.ヴァイラらしいラベルデザインですが、ヴァイラの場合、バローロあたりの方がシリアスで遊びがないラベルですが、ランゲ・ロッソやこのランゲ・ネッビオーロは愛らしい花や草、ブドウなどもカラフルに描かれているのがいいですね。しかし、4.5cmのコルクはちょっと頂けない質なのが残念です。バックラベルに表記のアルコール度数は14度とランゲ・ネッビオーロにしてはやや高めにも思えますがそこは2015年なのかもしれません。グラスはヴィノムのブルゴーニュ型とします。ネッビオーロらしいエッジにオレンジが射しますが中心分への深く暗いグラデーションは思ったほど明るくはない。もちろん透明度はバッチリですけどね。

土壌由来のミネラルを感じる香りに構成感、少し白胡椒ちっくにも感じますが、そこにイチゴやマラスキーノチェリー、ほんのりと甘味あるブルーベリーの果汁を感じる果実味がいい肉付き。思った以上に複雑で、高めのアルコールも手伝ってボディ感なども感じますね。

口に含みますと冷涼さをまといながらもしっかりとした軸を感じる構成、一杯目ですが旨味もあり、アルコールに熱量を感じないので飲みやすい。G.D.ヴァイラらしい、ほどよい果実の甘味もあるが、全体像としてはやはり至ってシリアス、上質な酸味は雑さはないし、赤ワインとしてのタンニンも十分に存在感と構成に寄与しています。まろやかに溶け込むミネラル、でも、ちゃんと果実味の肉付きがあるのがいいですね。フルーティーというのは陳腐に聞こえますが、五味揃って、やっぱり前なのが果実味だから飲みよい。

まろやかさもありますね。抜栓後一杯目ですが、すでに飲める状態なのはランゲ・ネッビオーロらしさでもある。うん、果実味がどんどんとおいしくなる。少しアップルティーのような紅茶のフレーヴァー、そうリンゴの香味があるように思うんだけどなあ。これはいいぞ。このところネッビオーロだハズしまくってたのでこれはイケる。

二杯目、旨いじゃないか。果実味を中心にまとまってきましたね。もっと薄旨い感じかと思ってたのですが「ド」が付くほどの上質なランゲ・ネッビオーロで飲み応えすらある。お世辞にもバローロみたいな‥とまではいいませんが、ネッビオーロの良さを十分に引き出してますね。

二日目もヴィノムのブルゴーニュ型。香りにまとまりと深さ、果実香が深くなかなかエロいですね。幾分のアルコールも感じますが、なめらかな果実香に、清々しさもある。口に含みますと、華やかなバラ、熟れまとまった果実味もとてもいい。酸味、渋味ともにじっくりと溶け込んでいます。飲み口には14度のアルコールを感じることなくストレスフリー。

いいネッビオーロですねえ。密度感もあるし、果実味もたっぷりある。2015年と若いが、青さやイガイガした部分はない。そもそものブドウの質の高さヒシヒシ。

三日目もヴィノムXLのオレゴンピノにしてみます。普通のブルゴーニュ型で問題ありませんが、個人的な実験です。新世界のややアルコールの高いピノ系を主眼に置いたグラスですから、この14度のネッビオーロにも…合いますね。

三日目はより香りがたっぷりです。増幅されつつも、グラス飲み口がシュとしてるので比較的舌先からストレートに入り込む感覚です。三日目にして旨味マシマシ、酸味もとてもジューシーですね。甘味、旨味ともドを越すわけではないバランス。しっとりとしんみりとネッビオーロの旨さがじわじわ出てきます。

うーん、たまらんなあ。三日目にして超絶旨い。2015年、まだまだ若いんだけれども、ランゲ・ネッビオーロなら‥という罪悪感のなさも嬉しいし、ランゲ・ネッビオーロでこの味が出るならお買い得と言わざるを得ない。バローロみたい‥と軽々しいことは言わないが素晴らしいネッビオーロに仕上がっています。たまげたぜ!

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