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Barbaresco Pora 2006 Ca' del Baio

ピエモンテ州の赤 > Barbaresco

	更新履歴 2014/09/27 販売価格 3,980円(税込) 在庫数 SOLD OUT
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バルバレスコ・ポーラ 2006 カ・デル・バイオ
《イタリア／ピエモンテ／赤／ネッビオーロ／ミディアム》


バルバレスコ村の南、トレイゾ村の北端あたりに位置するカ・デル・バイオは、4世代100年にわたりワイン造りを行っている歴史ある生産者ですが、現当主であるジューリオ・グラッソが2001年に近代的な醸造設備を持つ新しい醸造所を作ったのを転機にメキメキとその実力が開花した生産者です。現在はパオラ、ヴァレンティーナ、フェデリカの3人の娘（なかなか美人！）も加わる家族経営の生産者です。エノロゴは設立当初からピエモンテでは名の知れたジュゼッペ・カヴィオラ。

合計約26ha所有する畑の内14haがネッビオーロで、お馴染みのバルベーラやドルチェットも栽培していますが、白はシャルドネとモスカート以外にリースリングも‥。バルバレスコはクリュのみで、アジリとポーラ（バルバレスコ村）ヴァルグランデとマルカリーニ（トレイゾ村）の4種類。いずれの土壌もバルバレスコらしい石灰質泥灰土。

今回ご紹介するのは4種のクリュの中でも一番の収量制限をしているポーラのクリュ。ポーラの畑は青みを帯びた粘土、石灰、マールが混在する土壌で南西向き。位置的に同じ南西向きのファセットの下段、東側はアジリに隣接するクリュとなります。

1980年に植樹したネッビオーロが栽培されており、収穫されたブドウは温度管理されたステンレスタンクで7〜15日間の発酵の後、3年落ちのバリック（正規輸入元の資料ではトノー）で36ヶ月の熟成後瓶詰めされます。ちなみに、この2006年はガンベロ・ロッソ2011年度版でトレ・ビッキエリを獲得しています。


独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味


伝統のALBEISAな撫で肩瓶。クリュによってラベル地色が違い、このポーラはオリーブ色になります。コルクは良質の5cm、グラスはブルゴーニュ型にしましょうかね。ちなみに表記のアルコール度数は14度。ネッビオーロらしい少しオレンジが射す色合いで濃過ぎることがないですね。樽香はまったく派手なものではないですね。香りは閉じという意味ではなく落ち着いている段階。ベリーリキュールに濡れたバラや甘味ある葉巻。スミレや赤いハーブ。口に含みますとしっとりと旨味のあるキレイな酒質‥ほおお、酸も伸びやかですね。果実の甘味はありますが、まったく甘味のないカカオ的なタンニン。

二日目もブルゴーニュ型グラス。初日はまだ"味が乗ってない"状態だったのですが、二日目にしてグンと旨味が増し、そのやわらかさに甘味も感じます。余韻も途端に長くなりました。濡れた枯れ葉、豊富なタンニンはやはりどこかカカオっぽい。味わいというよりも、香りにカカオの苦み。

三日目はグラスをオヴァチュアにしてみました。じゅんわりと馴染んでますね。旨味も増してきて一番美味しい状態かも。初日から一貫としたカカオ系のタンニンがやっぱり豊富。甘味もあるんだけれども、良質の渋味がそれを上回る。しっとりした風合いもあるが、やはりカカオなタンニンがサラサラなタイプ。トノー樽でじっくり36ヶ月熟成させたクラシカルさを感じる、派手モダンではないタイプですね。バローロの力強さではなく、バルバレスコらしいエレガントさがあります。グラスはついブルゴーニュを選びがちですが、ボルドーでも大丈夫。あまり表面積稼がない方がいいかもしれません。

まだまだ熟成ポテンシャルを感じますが、日本市場現行から3年落ち、しかも2006年がこの価格なら見逃す理由はありませんね。