Carema Riserva 2009 Puroduttori Nebbiolo di Carema

ピエモンテ州の赤

更新履歴 2015/02/14
販売価格

3,580円(税込)

在庫数 SOLD OUT

カレーマ・リゼルヴァ 2009 プロドットーリ・ネッビオーロ・ディ・カレーマ
《イタリア/ピエモンテ/赤/ネッビオーロ/フルボディ》


ピエモンテ州の州都トリノからヴァッレ・ダオスタに続く道。その境にあるのがカレーマ村。人口700人の小さな村にあるのがワイン生産者協同組合である「プロドットーリ・ネッビオーロ・ディ・カレーマ」。1960年に設立され、1965年に現在の場所に移動し醸造や熟成、ボトリングから販売に至るまでを行っているが、1960年から1983年までの間は各協同組合員の家庭で収穫や発酵を行い、マロラクティック発酵を終えてから持ち寄って樽熟成をしていたそうな。

カレーマ村700名の人口のうちの78人が組合員だそうで所有する畑は合計12haと小さなもの。現在はバリック熟成させたカレーマDOCのネッビオーロや、カナヴェーゼDOCのワインも醸しているようですが、日本市場に導入されているのはカレーマ・クラッシコDOCとカーレマ・リゼルヴァDOCの二種類のみ。クラッシコの方はこのリゼルヴァのセカンド的な扱いのようですね。

ネッビオーロが育つ最北の限界地点とも言われている冷涼な気候のカレーマ村。ネッビオーロの畑としては珍しい石垣で組まれた段々畑。石垣と石柱が日中に温められ、アルプスからの冷たい風で一気に冷え込むヤカンに熱を放射することでブドウが死滅せずにすむのだとか。急勾配、南向きの斜面はもちろん機械どころか牛も入れない。選定から収穫まですべては人の手で行われます。

DOC法の改正で2010年ビンテージからは36ヶ月の木樽熟成のみが規定されていますが、この2009年は木樽熟成が30ヶ月、瓶内熟成12ヶ月以上という規定に則り醸されています。収穫前にブドウをチェックして良い区画のブドウがリゼルヴァとなるが、樽熟成途中にネガティブ、またはポジティブにセレクトされ区分けされることもあるそうだ。セメントタンクでの長い期間の発酵…バローロやバルバレスコでもなければ、ロエロでもガッティーナーラでもない無名に近いワインながら‥ならではの価格、ながらとても素晴らしいネッビオーロなんですよ。


独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味


ブルゴーニュ型瓶。このリゼルヴァは白地のキャンパスにクラパスで書いたようなお絵描きがあるのが特徴ですが、ラベルの紙質や一部書体のデザイン他が変更になっております。前ラベルよりは質感が上がりましたね。キャップシールの白色で、ブルーのDOCの帯封が巻かれています。バックラベルに記載はアルコール度数は13.5度と2008年と同じ。コルクはもう少しがんばって欲しい4.5cm、グラスはブルゴーニュ型。

ネッビオーロらしいエッジに(熟成という意味ではないはずの)オレンジが射す色合いで、とても淡いですね。新鮮なチェリー、イチゴの素晴らしくチャーミングな香りもありますが、その果実達は紫ではなくあくまでも赤色だし、どこか柑橘香もすでに感じますね。ほのかな果実の甘味ある香り、チェリーの果皮のスパイスや、その葉からなるタバコ、柑橘ピールのハチミツ漬け、セミドライな木質な樽香。ミネラルも感じますが果実が全面。

口に含みますと、クリーミーな風合いがあるのもカレーマ・リゼルヴァ。含み香に樽由来の木質な部分とスパイス、甘味はそれほどありませんが、一杯目、一口目から旨味がありとても余韻が長い。心地よいタンニンに溢れ、酸も十分‥ながら質が高いので一杯目からスムーズに飲めるし、楽しめる。

めさくさ旨いじゃないですか!

シリアスな趣もありますが、カレーマというド田舎を感じさせない洗練は、ネッビオーロという品種に忠実なんですね。ランゲのそれに負けてない‥ネッビオーロの理想のひとつではないでしょうか。

二杯目は一杯目と変わらずの美味しさ。その色、飲み口を思うとミディアムと言えばミディアムなわけですが、それ以上に感じさせる実は隙のない密度、複雑な要素‥。いわゆる情報量の多さなんですよね。昔のガンプラよりも、今のガンプラの方がディテールの情報量が多いからより立体的に感じるのと同じですね(なにが同じやねん)。

二日目もグラスはブルゴーニュ型。とても可憐‥小さな紫の花‥花の香りは芳香過ぎずあくまでも果実香。オレンジ果汁とベリーの果汁に、チェリーとイチゴの香りの出汁っぽさがこのワインの特徴だし、大好きな個性。飲み口に酸が高過ぎると感じることはないんだけれども、ヨダレ誘発系の香りなんですね。口に含むとやはり旨味が強くなっていてとても満足度が高い。輪郭がぷっくりと丸みがある。

三日目もグラスはブルゴーニュ型。クリーミーにまろやかな重量感、やさしい果実味ながら酸とタンニンはビシーっと不足感なし。三日目でもヌケやユルみは皆無‥含み香にチョーキーな石ころを感じますね。

実は、なぜか茶碗蒸しをワインの肴に飲んでおりますが、合わないわけではないんです。ネッビオーロの旨味出汁とカツオ出汁、どこか柑橘の酸と風味(ある赤い果実なんだけど)が、ユズのワンポイントとニアミスするんですな。エビ、サワラ、ウナギ、ユリネにギンナン、合わない‥と感じる要素はない。もちろん合い幅が一番広いのはやはり出汁っぽさですね。

それにしても旨い、それにしても素晴らしい。こんなネッビオーロがちっぽけな村で醸されるなど…しかも、リゼルヴァ格でこの価格(2008年よりは為替の事情で値上がりましたけどね)が素晴らしいですね。ヘタな村名バローロよりも上質な事この上なし!2009年もオヌヌメのネッビオーロですぞ!

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