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Chianti Classico Riserva 1997 San Giusto a Rentennano

トスカーナ州の赤 > San Giusto a Rentennano

	更新履歴 2013/03/09 販売価格 6,980円(税込) 在庫数 SOLD OUT
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キャンティ・クラッシコ・リゼルヴァ 1997 サン・ジュスト・ア・レンテンナーノ
《イタリア／トスカーナ／サンジョベーゼ97%、カナイオーロ3%／赤／フルボディ》


さて‥状態は、ＣＣＲ時代お馴染みのラベル。一部擦れなどのあるボトルもありますが気にしない、気にしない。ラベルに記載の生産本数は10,660本で1996年よりも1139本ですから約バリック4樽分ほど多め、表記のアルコール度数も1996年の13.5度に対し、この1997年は14度ですからまぁさすがの優良年ということですね。キャップシールの状態は良く、その裾に巻かれたDOCGの帯封も同様ですが、裾巻がゆえにくるくると回らないボトルもありますが、液面はやや低めに感じますが西野嘉高が開けた低めのボトルに液漏れはありませんでしたのでたぶん大丈夫。

コルクはまぁまぁの質の5cm。グラスはヴィノムのキャンティ型です。1996年同様にまだまだ深みある色合い、エッジにオレンジは見えますが透明度ある健全なルビー色がいいですね。1996年ほど樽のヴァニラ香は前面ではなく、ブドウの皮、枯れた葉、熟成も感じますが、果実香もしっかりと出ています。ああ、1996年と共通は梅酒的な甘味あるプラムの香り、スミレはほどよく溶け込んでいますよ。度数は14度‥なるほど‥とも思えますが過剰なものではありません。

口に含みますと1996年とは違いとてもストイックなタンニンの集中力を感じますね。酸味もまだまだ豊富、まだ香味に開きを完全に感じるわけではありませんが、口の中での伸びやかさがいいですね。まだ一杯目ですが、グラスの中で徐々にじんわりと旨味と甘味が増してきます。

今宵のワインの肴は、お客様に頂いたイノシシ肉で作ったラグーを使ったパスタ。ラグーソースは西野嘉高ですが、パスタに仕上げたのはモトカノ‥何度言い聞かせても乳化が甘いんだよなぁ‥だなんて目の前では言えませんのでメルマガで憂さを晴らすのである。

こんなトマトベースの味付けのラグーソースを口に含んで飲むＣＣＲは格別ですね。相乗効果とはこのことで、このワインを二倍にも、三倍にも美味しく感じさせます。含み香には熟成したニュアンスを感じますが、バランスがいいですね。進み過ぎているという感じではありません。ただ先日飲んだ1996年があまりにも若々しかったのもあり、やはり古酒ともなれば、ボトルによる熟成進度（深度）の差を感じ、それがボトルバリエーションとなるわけですが、状態は素晴らしいし前述の通り1997年を考えるとこれが適正な熟成進度とも思えます。

二杯目…うんやっぱりストイックな感じ。スーパートスカーナとしてのサンジョヴェーゼではなく、あくまでもＣＣＲとしてのサンジョヴェーゼなスタイル。香りは一杯目よりも開いて感じ、より果実といい意味での野菜香、少しインキィーニュアンス。口にふと‥舌先に当たった瞬間から旨味と甘味を感じる二杯目。いやぁ旨いね‥ほんとに旨い。やはり二杯目からだよねぇ‥うんうん。甘味ある密度が深い深い‥余韻も長いのよなぁ。

二日目もヴィノムのキャンティ型。香りが華やかに開いていますね。初日一杯目よりも若々しいと感じるのは、やはり一杯目ってそうなんだろうな‥と思う（どうなんだよ）。とても健全な熟成で状態もいいね。スミレ、石灰、ベリーの果実香もとてもいい。口に含みますと構成感を感じますね。タンニンがキメ細かいだけではなく、酸味とともに隅々まで行き渡り、張りすら感じさせます。でもしっとりとして、やわらかい。

旨味な甘味があって果実味と酸味がジューシーなんだなぁ。みっちりとしながらもしなやかに高い密度ある果実感。舌に残る味わいも長く続きますが、鼻に抜ける香りの余韻の長さも素晴らしいですね。グラスもピッタリですね。キャンティ型らしくすーっと一直線に入ってくる感じがいい。グラスの中で終盤の果実の香味に甘味とエキスィでちょいアルコールの甘味も感じるね。

三日目でも落ちることがないのもさ・す・がですな。持続する旨味、崩れない構成‥今飲むなら二日目あたりまで引っ張るか初日はもっとゆっくり飲んで頂きたい。もちろんHOLDも可能‥いやぁレンテンやっぱ好きやわ。