Chianti Classico 2001 Querciabella

トスカーナ州の赤 > Querciabella

更新履歴 2012/09/05
販売価格

3,980円(税込)

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キャンティ・クラッシコ 2001 クエルチャベッラ
《イタリア/トスカーナ/赤/サンジョベーゼ95%、カベルネソーヴィニョン5%/ミディアム》


1972年、アメリカのイタリア系移民だったジュゼッペ・カスティリオーニ氏がグレーヴェ・イン・キャンティに150haの土地を購入。当初は葡萄畑は2ha程度だったようですが、現在は約75haの葡萄園を所有します。いつの日か故郷のイタリアに戻り、その象徴でもあるワイン造りを‥は、イタリアをルーツに持つ移民の子孫や、イタリア内外で事業を成功させた者達は一様に考えるものなのかもしれません。

1332本のみ生産された初めてのキャンティ・クラッシコは1974年ビンテージのこと。本格的に稼働したのが1997年からだそうです。1981年には当時VdTのカマルティーナを発表し、ジャコモ・タキスがエノロゴを勤めていました。現在はタキスからグイド・デ・サンティ氏が引き継いでいます。1988年からオーガニックでの栽培を始め、2000年からビオデナミでの栽培となっており、最近のクエルチャベッラはビオデナミ推しとなりますが、西野嘉高が毛嫌いするような不潔さは皆無ですのでご安心下さい。

海抜350m〜480mに位置する畑はガレストロの土壌。そこで収穫された葡萄は、手詰みの後、粒を潰さないように除茎され温度管理されたステンレススチールのヴァットでアルコール発酵とマロラクティック発酵が施されます。醸し期間はサンジョヴェーゼは12日間。カベルネソーヴィニョンは20日間。マロラクティック発酵が完了した後、サンジョヴェーゼは、新樽比率10%のフレンチオークのバリックで、カベルネソーヴィニョンは新樽比率80%のフレンチオークで約14ヶ月の熟成後ポジティブに樽が選別されブレンドされ瓶詰めされます。


2004年同様に、2006年、2009年とは約2cmほど背が高く、底の凹みもボコっているヘヴィボトルとなりますね。バックラベルに記載されるアルコール度数は他の年号同様に13.5度。確か前後0.5度まではブレても良かったような規定だったような気がします。いずれも素晴らしい年号ながら、まったく同じ13.5度ではないでしょうに‥と思いますが、ブレ幅が狭いんでしょうね。2004年よりもやや多く見える澱ですが、底の凹みを一周するほど積もっているわけではなく、比較的ゴロっと結晶的なものが固まっておりますので濁りはありません。コルクは2009年の4.5cm、2006年の5cm、2004年の5.5cmと来ればまさか6cm‥なワケはなく5.5cmとなります。コルクの質は年々(古くなるほど)良くなるのが玉にキズですし、液面、染まっている部分をみればいかに状態のよい熟成を経たのかが一目瞭然です。

2004年には感じなかったエッジの色あい‥ほんのりとオレンジがかったよに見えます。スミレやベリーの果実香は健在ながら、柑橘系の香りが出て来ましたね‥うふうふ。2004年よりもある意味で若く感じるのは、熟成香かな‥。2004年に感じた絆創膏的な香りはありません。柑橘の酸味を連想させる香り、小さなベリー達の酸味も‥スミレのヴェールがうまく包み込む。

口に含みますと‥とても落ち着いた酒質。穏やかで外向的ではない‥舌や口内に触れるとその体温で香りがふわりと上がってくる。そんな柑橘やベリー系の酸味に旨味の密度が高い。渋味や酸味の角は取れ、優しさを感じる。石灰、ミネラルはまだ健在で、旨味が旨くて旨くて‥そして酸味はジューシーでつゆだくだく。2004年ほど甘味が出ているわけではない旨味と酸味の素晴らしいバランスに脱帽。どこかナッティーな香り、栗や芋。穏やかだが、閉じているわけではない。アルコールももはや馴染んでおり、真に一体感のある状態。

今宵もハモンイベリコの生ハムを指でつまみながら‥ギトギトながらあっさりと旨味の濃い脂身がワインを引き立てる。二杯目に入ると、あの2004年の甘味が出て来ますね。2004年と比べると甘味はあっさりとしてきましたが、まさか残糖などしない良質の甘味は飲み飽きしない‥スルスルと二杯目まだ飲み干してしまうスムーズさに脱帽。

あああ、とても‥とても旨いよ。

これを思うとビステッカもしっかりと熟成した肉が欲しくなるな。不思議と栗っぽいナッティーさある熟成香は、それに合うはずだ。三杯目‥なるほど‥熟成の過程にある中で、2004年を比較するとある意味、瑞々しさが出て来た段階か。特に果実味にそれを顕著に感じ‥しっとりとしたミディアムはさらにいい意味で「薄く」なる。薄く感じるのは水分濃度が高く感じるからであって瑞々しいと感じる。しかし、その瑞々しさからは、どんどんとフルーツの香りが上がるんだなぁ。余韻は軽やかに長く香りがほんのりと持続する。あああ、ほろほろと微粉のタンニンがさわさわさわーって‥楽しいワインだな‥。

おもむろに‥隣のグラスに2004年の三日目を注いでみる。ユルまない脱力感‥だが、初日から感じる絆創膏系の香りもまだ感じるし、甘味もなお。2001年の初日よりも、一回りほど厚みがあるが、2004年の初日を比較すると穏やかにまとまりさらに馴染んできている。もちろん、似ている‥2004年の三年後はきっとこの2001年なんだろう。そう思うと適正に熟成させれば、三年の差はこの程度だ。2001年はまだまだ熟成が可能だ。もちろん、今飲んで無性に旨い。2006年を基準に考えてみるのも面白い。2006年と2001年‥5年の差は確実に熟成を感じる。

二日目、めっちゃ開いとるな(うしし)。軽くブランデー系の香りが溶け込む。セミドライのスミレとイチジク、柑橘っぽさもある酸味の輪郭はクッキリとしている。まだ温度が低め。ゆっくり飲もう。

適正温度の二日目はあまり甘味は感じませんよ。ブランデーっぽさもすでに抜けました。しっかりとドライな熟成感。でも老ねたニュアンスはなんだなぁ。紹興酒的酸化も感じられずにまだまだ熟成可能。白い石灰と、乾燥したスミレの戻り香の余韻が長いですね。

2004年とは確かに違うし熟成が進んでいることを実感しますが、まぁ状態の良い事ったら!!

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