Etna Rosso Santo Spirito 2008 Terre Nere

シチリア州の赤 > Terre Nere(Marc de Grazia)

更新履歴 2011/07/13
販売価格

5,180円(税込)

在庫数 SOLD OUT


エトナ・ロッソ ヴィーニャ・サント・スピリット 2008 テッレ・ネレ
《イタリア/シチリア/赤/ネレッロ・マスカレーゼ98%、ネレッロ・カプッチョ2%/フルボディ》



最後の聖地か?このことろ‥エトナのワインの勢いは止まりません。その立役者はやはり‥このテッレ・ネレを生んだマルク・デ・グラツィアと、パッソピッシャーロを生んだアンドレア・フランケッティと言えるでしょう。奇しくも、いずれもエトナどころか、シチリアに所縁を持たなかったのに‥。その標高の高さ‥樹齢の古さ‥素晴らしい酸を持つネレッロ・マスカレーゼが優れた醸造家の手にかかれば‥見事に復活したと言えます。

先に来日されたアンドレア・フランケッティ氏と、その2003年までのスタイルとそれ以降の違いに関しての話まではできませんでしたが‥本来色味は薄く、高い酸を持つその品種特性を忠実に、そして素直に表現すれば、それは‥まるでピノ・ノワールのような綺麗な酸味と、チャーミングな香り、そして気品ある酒質を持つネレッロマスカレーゼ‥今や、シチリアを代表する赤葡萄品種はネロ・ダヴォラではなくなった感さえしますね。

エトナにおけるネレッロ・マスカレーゼからなるワインがピノ・ノワールに比喩されるのは、何もそのエレガントな酒質だけではない。その畑はブルゴーニュのように等級分けこそされてはいませんが、かつてから、エトナ火山の北側斜面、SolicchiataとRandazzoの町の間の海抜650m〜900mのエリアのクリュからの葡萄は常に素晴らしい葡萄が育ち、高値で取引されてきました。微小気候もあり、そのクリュの特性も顕著でもあるようです。自社畑、もしくは栽培農家から買い付けられる葡萄もあるかと思いますが、古い樹齢を考えても、やはり最後の聖地‥なのかもしれませんね。

昨年の10月に、同じくテッレ・ネレのクリュ‥グアルディオーラ2007年を同価格で販売させて頂きました。今回は、2007年からクリュとして瓶詰めされたサント・スピリット‥2008年のご紹介です。実は、2008年のエトナ‥素晴らしい作柄になりました。

実は最近‥ワイン・アドヴォケイト誌の主筆であるロバート・M・パーカー氏が自らイタリア中南部のワインをテイスティグし評価しています。その95点以上の銘柄は‥


【97点】プレフィロキセラ・レ・ヴィーニェ・ディ・ドン・ペッピーノ2008テッレ・ネレ
【96点】フランケッティ 2009 パッソピッシャーロ
【95点】エトナ・ロッソ グアルディオーラ 2008 テッレ・ネレ
【95点】エトナ・ロッソ サント・スピリット 2008 テッレ・ネレ ←ここ
【95点】タウラジ・ラディーチ 2006 マストロベラルディーノ
【95点】アリアニコ・デル・ヴルトゥレ イル・シリッロ 2007 ノータイオ


と、ご覧の通り。上位4銘柄はいずれもエトナの赤。しかも西野嘉高が注力させていただいているパッソピッシャーロと、このテッレ・ネレなんですね。占いと同様に‥良い結果が出た占いはとことんポジティブに使います(笑)。一位の97点を獲得したテッレネレのドン・ペッピーノは、確か2007年が初ビンテージで、プレフィロキセラの樹からの特別なキュベ‥日本にも入荷しておりますが、僅かな数で‥西野嘉高はその2008年を1本だけ所有しております(いつかワイン会で開けましょう←たぶん)。そして二位の96点は、その名もフランケッティの2009年‥こちらはチェザネーゼ・ダフィーレ80%、プチヴェルド20%だそうで(あんまり信じてません)ちょっとチンチナート好きには期待のビンテージですね。そして95点で三位が続くのは、テッレ・ネレのエトナ・ロッソのクリュ達‥。さすがに標高の高いグアルディオーラは95点‥テッレ・ネレは他にカルデラーラや、フェウド・ディ・メッツォのクリュも醸していますが、2007年に取得したこのサント・スピリットのクリュがグラルディオーラと同得点の95点と評価されました!!

実は、他のクリュは2004年から瓶詰めされておりましたが、このサント・スピリットは2007年から‥正規輸入元のカタログにも掲載されていないクリュとなるのですが‥ありましたよっ!!

しかも‥今回のみの特別価格っ!!

しかも‥ガンベロロッソ誌2011年度版‥トレビッキエリ獲得ですっ!!

これは逃せませんよっ!!


なお、すぐに買わないと本数が‥という感じではありませんが‥

二桁台となりますので、突然なくなる時はなくなりますのでよろしく。


シチリア島はカターニャ県に属するエトナ火山の北側、ロンダッツォ地区の居を構えるのが、このテッレ・ネレ。バローロ・ボーイズを率いたことで一躍イタリアワイン業界で名の知れたマルク・デ・グラツィア氏と弟のセバスティアン・デ・グラツィア氏が2002年に初ビンテージをリリースしました。

近年注目されている、このエトナ近辺は、フィレキセラに侵されていない、非常に高樹齢の樹が残っていることや、標高の高さ、複雑な土壌‥まだまだ、様々な可能性を持つ未開拓な地がイタリアにはあるんですね。そしてこの地の土着品種であるネレッロ・マスカレーゼ種は、もう日本のイタリアワイン好きならご存知。シチリアの赤‥ネロ・ダヴォラ同様に、知名度も上がりました。

さて、テッレ・ネレとは「黒い土壌」という意味だそうです。岩石がゴロゴロとした火山灰土壌が黒いことから命名されたようですが、この土壌はエトナ火山の50万年以上に渡る噴火活動の結果、非常に多様で特殊な土壌が広がり、単一畑=クリュを名乗ることもしばしばなどほ、その畑の条件は様々だそうです。

アジェンダとしての初ビンテージは2002年となりますが、その二年後にはすでにクリュワインの生産を始めます。まずは「グラルディオーラ」「フェウド・ディ・メッツォ」「カルデラーラ」のクリュを‥そして2007年からは、この「サント・スピリット」のクリュを‥で合計4種類ですが、それとは別に「プレフィロキセラ・ヴィニェート・ディ・ドン・ペッピーノ」というプレフィロキセラな樹からの特別なワインも醸しています。

2007年からクリュのワインに加わったこの「サント・スピリット」は、元々はその畑からの葡萄を購入していたようですが、サント・スピリットの畑の一部区画は購入したようです。また2008年には、グアルディオーラに隣接した、クリュを、さらに7ha買い足したそうです。また、カルデラーラのクリュに属する4.5ha分は、樹を抜き、畑を休ませた後、2007年に新たに植樹したとのことです。

なお、ヴェロネッリ誌で確認しますと、グアルディオーラは2.5ha、カルデラーラは11ha、フェウド・ディ・メッツォは1.6ha、ドン/ペッピーノは0.7ha、このサント・スピリットは7haとのこと。ちなみにエノロゴには、カルデロ・スタテッラの名前が記載されています。標高的にはグアルディオーラに次ぐ高さを誇るサント・スピリット。パッソピッシャーロも同じ地区に畑を持っているようです。

エトナ火山の北側の斜面、海抜700m〜780mに位置しますが、700m〜730mにかけては火山灰や火山砂の混じった深い土壌、730m〜780mの土壌は浅めで石が多く痩せた土壌だそうです。そんなサント・スピリット地区の中でもふたつに分かれる葡萄畑を持ち、その合計は8haとのこと。平均樹齢は40年で、その樹齢60〜80年の畑はテラス式で完全に栽培は手作業。もうひとつは25〜30年のの樹齢でトラクター作業も可能とのこと。収穫された葡萄は醸しと発酵が約8〜10日間。新樽比率25%のフランス産のオーク樽でマロラクティック発酵と、18ヶ月の樽熟成の後、ノンフィルターで瓶詰め。

ガンベロロッソ誌2011年度版では、数あるクリュの中でもこのサント・スピリットが唯一トレ・ビッキエリを獲得。ロバート・パーカー氏はグアルディオーラと同じく95点を献上‥そんなサント・スピリットのクリュが特別価格ですよっ!!



独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味



お馴染みの北斗七星(あたたたたた)がエトナ火山の上に‥な紋章もあるラベル。サント・スピリットは西野嘉高も初めてで楽しみな、やっぱりブルゴーニュ型ボトルが似合いますね。コルクは良質の4.5cm、表記のアルコール度数は14度、グラスはブルゴーニュ型一択ですね。輝きが綺麗な、濃い目のルビーながら底は透ける感じ。決して樽だけではない甘味のある香りが印象的‥十分に熟したネレッロ・マスカレーゼを感じます。完熟のアメリカンチェリー、紫がかった濃い色のイチゴ、紫と白い花、とてもなめらかな香りながら、ネレッロ・マスカレーゼらしい酸味を感じさせる香りが引き締めます。

口に含みますと、さすがに完熟感がありますね。これだけの標高の高さ‥ゆっくりと完熟したが故かもしれない酸味の不足感もありません。味わいにも樽からのニュアンスもあるが、非常に密度が高く、甘味もあるが質が高い。どこかミネラルもキッチリと溶け込んでいて、構成感をヒシヒシと感じ、めさくさ美味しい。

とてもまろやかなながら、渋味と酸味の質の高さが伺える。果実の完熟感がありながらも過熟感はない。グラス内壁を垂れる脚もエロく、旨味、密度‥エキス感があるね。赤いブルーベリー、酸の質の高いフランボワーズ、では、濃いだけのワインか?違う。とてもエレガントに感じさせるのは‥やはり良質な酸味だ。これだけエキス感、樽‥旨味を感じながらも、スイっと飲めるのはバランスの良さ。アルコールは14度と高めですが、アルコールの暑さはない。

うーん完璧やん。

二杯目です。甘味な香りはチェリータルト的、ただのチェリーのコンポートではなく、どこかタルト生地と、その中の(カスタード的な)クリームの甘味も感じる。とてもなめらか‥イタリアの赤葡萄にスミレのニュアンスを感じることは多いが、このサント・スピリットも例外ではない。ある意味、グアルディオーラよりも標高が低めであるのを良く感じる。グアルディオーラはもう少し冷涼な雰囲気。ながら、このサント・スピリトは、標高が高いながらも、一番日当りが良さそうな葡萄の熟度を感じる。どんどん‥グラスの中で甘味もこなれ‥旨味が増すなぁ‥。

ああああ旨い。

二日目です。グラスはブルゴーニュ型一択。初日のやや甘味を帯びた樽香はすっかり馴染み、杉‥ではないが、爽やかな木質の香りが混じる。甘味な香りは、よく熟した赤、紫のベリー系果実から、十分ながらエレガントに感じることができる。その甘味な香りの中には、ちょっと香ばしいチェルシーのバタースカッチ系の香りも見え隠れ。

口に含みますと、まだ含み香りには新樽系の樽香‥あっさりとした乳脂肪分で残糖感のない甘味も感じるが、しっかりとベリーやチェリーの果実味。エレガントに終息しながらもスパイス感がふんわりと上がる。飲み口は、まとまってきた≒エレガントだなぁ。密度もしっかりだし、フルボディと言えるし、度数も14度以上だが、飲みやすい。

やはり、夏場の温度調節って大事だと思う。セラーの16度はちと低い。でも、いきなり18度だと生温いかもしれない。個人的には、これがぐらいの温度で徐々に上がって開いてゆくのを感じるのがいいかな。

酸味がしっかりしてるねぇ。そして酸味が旨い。

イタリアワインはグラスに入れてからが勝負‥それを地て行くワインでもある。グラスの中で、どんどんと旨味が増し、うーん、美味しい!

三日目です。グラスはオヴァチュア一択。グラスから放たれる香りの(強さ≒開き)レベルは終始一貫している。二日目同様、樽のニュアンスは控えめで、酸味ある赤いチェリー、イチゴの香り‥だけではなくベリー類の香りもしっかり感じ取れますね。口に含みますと、含み香の樽もさらにまとまる‥果実香が包括。とてもなめらかで‥

とっても美味ちぃーー!!

まとまると‥複雑味を感じ難くなるものだが‥これは違うなぁ。最初のタッチはまとまって感じるが、そこから放たれる要素は複雑に感じる。こういうワインって‥ギレン・ザビ的に言うと‥

「圧倒的じゃないか!」

となるんだな。

これは間違いない。買ってくれ。

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