Manna Vigneti delle Dolomiti 2009 Franz Haas

イタリアの白ワイン

更新履歴 2011/04/26
販売価格

3,780円(税込)

在庫数 SOLD OUT

マンナ ヴィニェーティ・デッレ・ドロミティ 2009 フランツ・ハース
《イタリア/アルト・アディジェ/白/リースリング50%、シャルドネ20%、トラミネール20%、ソーヴィニョン10%/辛口》



アルト・アディジェ地方におけるワイン生産と言えば、比較的組合組織からなる生産者の銘柄が多いのですが、このフランツ・ハースは、1880年にモンターニャ・モンタン村で創業したという老舗の生産者。代々その名である「フランツ・ハース」を襲名するという‥まるで歌舞伎な一家で、現在の当主は1986年から‥8代目のフランツ・ハースさん。海老蔵ではない。

アルト・アディジェらしく海抜240m〜800mにも及ぶ高地な斜面に約30haの葡萄園を所有しており、その土壌は大きく二種類の異なる地質が複雑に入り組んだドロミテ峡谷独特の地質だそうです。自社畑は9haのみで、借畑(つまり所有権がないだけで、畑の面倒はハーツ家が行っている)が30ha、そして契約栽培の畑が10haとなります。

他のアルト・アディジェの生産者同様に、赤であれば土着品種のラグレインのみならず国際品種であるカベルネやメルロ、そして絶品のピノネロを‥。白は、トラミネールや、ミュラートゥルガウ、リースリングなど、やはりドイツ圏の影響を色濃く受ける品種や、シャルドネなどを栽培しています。ボルツァーノは盆地‥昼と夜の寒暖差は大きく、しかも標高の差が激しいのでアルト・アディジェは栽培されている品種も多様になるんですね。

そんな、フランツ・ハースの白の最上級キュベが、奥様の名前を冠した、このマンナなんですね。リースリングをベースに、遅摘みのゲヴェルツトラミネール、小樽での発酵が施されたシャルドネ、少量のソーヴィニョンブランの混醸となります。初ビンテージは1995年‥フランツ・ハースのフラッグシップですね。品種ごとの発酵と熟成が施されますが、シャルドネの一部のみ樽発酵が施されます。ブレンドの後、約8ヶ月間熟成され瓶詰めされます。ガンベロロッソ誌のトレビッキエリ常連銘柄でもあり‥さすが!!と思わせる混醸ならではの奥深い酒質ですよっ!!今年から価格もちょっと下がりまして‥ようやくご紹介できることになりましたっ!!




独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味




ブルゴーニュ型ボトル。ラベルは、そのピノ・ネロと同じ「H」と「S」の部分が輪郭になったような芸術は爆発だ系のデザイン。ラベル地がグレーなのがちょっと陰気ですが、気にしない気にしない。2007年同様13度のアルコール度数の表記となります。そんな地味なラベル地と同色のキャップシールを剥がしますと、コルクはまぁまぁの質の4.5cm。冷蔵庫キンキン温度、グラスは迷ってブルゴーニュ型でスタートです。

透明度のあるなかなかの16金的色合い。リースリング、ゲヴェルツ、ソーヴィニョンにシャルドネ‥なるほど、その通りの香りだ。純粋に4種類となると、4倍の複雑さも感じ取れる。さすがにゲヴェルツというのは、香りの個性が強いので、それが一番目立つようにも感じるが、その奥底に、黄桃とスモモの甘味、汁なパイン、完熟のいよかん的完熟は‥爽快で揮発する要素は、ほろほろとしたハーブ香、スパイス、レモンの皮からほとばしる系も。黄色と白の花びら、白胡椒なスパイスが鼻孔をコチョコチョ。うん、スワリングする度に、色んな要素が顔を出す‥混醸ならではの楽しさ。

口に含みますと、素晴らしいボリュームがありながらも、輪郭にフレッシュな酸味を感じる。発泡はしていないが、イメージとしてはサワー的な酸味。実は、昨年の2007年は、毒味で華麗にスルーとなった。それは4000円を越えてしまう価格がネックでもありましたが、その密度‥でもある。こんなボリュームも感じたなかったのだが…。

シャルドネのみ一部樽発酵‥なるほど、基本ステン仕立てにも関わらず‥を思うと、相当良い葡萄、キチンと熟した葡萄でないと、この味の濃さ(酒質が濃いわけではない)にはならんだろうな。でも、クドくないのは、その酸味の恩恵。ミネラルも良く溶け込んでいますね。ミネラルがリースリングと交差する。

二日目です。グラスは‥とりあえずブルゴーニュ型。冷蔵庫キンキン温度。香り高い‥それはゲヴェルツを主体にソーヴィニョンブランが後押し…ながら、シャルドネの果実香がやわらかさを与える。口に含みますと、なんとも表現し難いのが、混醸の楽しみであり面白さを実感。幅が広いんですね‥香味の幅が‥品種同士が引き立て合い‥補い合う‥そんな感じが嬉しい。余韻も長いですよ。リースリング、シャルドネが‥風に揺らぐ白い絹のような余韻が続きます。

やはり、時間と温度で色んな表情を見せるな‥。今は、旨酸っぱさもあるんだ。と、思ったら、やわらかくなったりもする‥。混醸は、お家でゆっくりと飲むのがオススメかもしれませんね、断片的な表情で混醸白ワインの酒質‥顔が見えるわけでもないので‥って、まぁその断片的な表情が美味しければいいんだけどね。

グラスをオヴァチュアに変えてみます。さらに密度が高まる感じ。ゲヴェルツ70%と、シャルドネ30%の密度。うーん、ブルゴーニュ型よりも濃く感じますが‥これまた、時間と温度で変わるかもしれないな‥^^;

全体的には、樽発酵・熟成されているのはシャルドネの一部ですし、基本的にはステン仕上げのワインとなりますが、各品種の圧倒的な質の高さを感じますね。それぞれの品種が喧嘩せずに主張しあい、調和する‥そんな酒質も、あまりないかもしれません。

三日目です。冷蔵庫キンキン、グラスはブルゴーニュ型。なる‥初日から一環としてグラスから放たれるファーストアタックは、ゲヴェルツですね。確かに芳香な品種ですから、当然ですが‥。しかし、口に含みますと、まろやかさ‥が出てきます。そのまろやかさはシャルドネなんだな。香り系はゲヴェルツとソーヴィニョンブラン‥味わいはシャルドネ‥ちょっとまて、主体はリースリングですが、これは全体的な繋ぎとして有効に作用している印象。シャルドネ的な酒質が好きであれば、この三日目からかな…となるとブルゴーニュ型グラスが似合う。個人的にとても好きな状態‥時間、温度‥混醸の面白さ‥全開だね。


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