Dolee 2009 Vie di Romans

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ヴィエ・ディ・ロマンス

更新履歴 2011/04/03
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ドレエ 2009 ヴィエ・ディ・ロマンス
《イタリア/フリウリ/白/フリウラーノ/辛口》


フリウリ州‥スロヴェニアとの国境沿いの街、ゴリツィアの西に位置するイソンツォDOCに所属するマリアーノ・デル・フリウリのカンティーナ。祖父の代から100年もの間、ガッロファミリーの手によって守られたその土地は、水はけのよい、平らな土地で、海と山の両方から吹く風に恵まれるミクロクリマを持つテロワール‥17歳で家業を継いだ現オーナーのジャンフランコ・ガッロ氏は、同地区のみならず、イタリアの生産者が一目置き、イタリア最高の白ワインの生産者として最も尊敬され信頼される‥北の巨人」と形容される人物です。

なんでも‥創立以来「ガッロ」と名乗っていたものの‥かのカリフォルニアの大規模な生産者である「(EJ)ガッロ」との商標権云々で1986年に名称の変更を余儀なくされたとか‥。そして、現在の「ローマ人の道」という意味のヴィエ・ディ・ロマンスになったそうです。

彼の考えるテロワールとは「人間、土地、気候、葡萄品種」であり、その中でも最も重要なのは「人間」であるとのこと‥。また「テロワールに最も適した葡萄を栽培すること」「凝縮した葡萄を作ること」「完熟期を迎えた葡萄を最高のタイミングで収穫すること」など‥当たり前っちゃー当たり前‥理想と言えば理想‥でも、その理想を具現化できている生産者が少ない中‥こんな当たり前の事を目標に信念に掲げるのが彼‥流行の醸造法や、市場に流されることなく、彼がその地で得た知識、経験を元に作る‥ある意味、エゴイスティックなワイン達は、確かに、彼のヘンコな一面を垣間みれますし、彼の話‥を聞けば聞く程‥神経質そうな‥几帳面な性格を伺えます‥しかし、彼の作品を飲めば‥ただの趣味、わがまま‥では済まられない素晴らしい作品であることに間違いありません。


 ■ビンテージ情報

2007年と2009年は気候的に似ている年。比較的に雨の多い年だったが、成熟期の天気はさほど悪くない。よって、ブドウはきれいに成熟し収穫された。2004、2006、2008年のような非常に良い収穫年ではないが、バランスの取れたヴィンテージ。フルなワインでは無い分、それぞれのワインの個性が早い段階から感じられる。ミネラル感、酸味、繊細な果実味が特徴。

ジャンフランコ氏の2009年ヴィンテージの印象は、出来上がり自体は自身なりに満足の出来るレベル。豊かな果実味を出すよりも、フレッシュな果実味を考えていたので考えていた通りの味わいになった。


 ■テクニカル情報

『ドレエ』とは、『油』という意味だそうです。トカイ・フリウラーノが栽培されている(たった)1.46haの畑は、元々、菜の花が栽培されていた歴史があり、そこから菜種油とか‥搾ってたんでしょうね‥だから、畑の名前は‥まんま『ドレエ』となったそうです。生産本数は2006年が11860本、2007年が9154本、2008年が11704本となりこの2009年は不明。

そんな1.46haの極小さい畑は、海抜31mで、砂利や小石を含む、赤みがかった砂質のシルト土質な土壌。2001年に植樹された、樹齢9年、haあたり6000本の植樹率でフリウラーノが栽培されています。

手摘みでの収穫後、タンクでの8度での醸しの後、一旦澱を沈め、15度〜19度に温度管理された三年落ちのバリック(2/3ミディアムトースト、1/3ハードトースト)で約18日〜25日間(2008年は15日と記載)の発酵と、一部マロラクティック発酵が施されます。(醸しから計算すると別の数字になりそうです)そして、そのままバリックで澱と接触させたまま約7ヶ月の樽熟成を経ます。瓶詰前にも、一旦タンクで澱を沈め瓶詰め‥9ヶ月以上の瓶熟が施されてのリリースとなります。2008年のアルコール度数は14.3度、この2009年は詳細な情報がございません。



独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味



すっかりお馴染みのデザイン。バックラベルに記載のアルコール度数は2006年から同様の14度となります。相変わらず、ヴィエ・ディ・ロマンスのワインはバックラベルに注意書きがあるのですが、今年は液面に関する情報となり、昨年までの澱や酒石に関する情報は省かれております。


「生産者の意向により瓶内の空気を極力減らす為、通常に比べコルク下いっぱいまでワインが充填されております。その為、通常よりも温度変化に敏感で、わずかな温度変化によってもワインが液漏れする恐れがありますので、取扱にはご注意下さい。冷暗所での保存をお薦めしております。」


コルクはなかなかの質の5cm。グラスはブルゴーニュ型一択。冷蔵庫キンキン温度からのスタートです。2008年と同程度の色調。軽く黄緑のフィルターがかかった14金。透明度も高く美味しそう。例えばソーヴィニョンブランにも似たハーブ系のスパイス混じりの香りが鼻孔をくすぐります。香りは低めの温度ながらよく開いており、ライムの皮、ナッツのオイルからできる石鹸、ミネラル香は湿ったチョーク。白と黄色の小さな花びら。2008年同様に、ハッキリとした樽香的な何か‥を感じさせません。果実香はとても密度が高く、香りからもフルボディな様相。

口に含みますと、すでに唇にあたる部分からとてもオイリー。ウネるように口内にドヨドヨと流れこみ、非常の透明部分が厚みのあるボヨンとしたジェルの様。その樽熟されたシャルドネと比較しても160%もの厚み、ボディが口の中を満たします。

熟れたバナナと未熟なバナナの皮、黄色い熟れたフルーツ、酸味はとてもキメ細やかに溶け込み、ミネラルと共に、ドレエの「体」を成す。まだ他のワインであれば、冷ややかに感じる時間帯ながら、この厚みが、そうヒエヒエに感じさせないから不思議。香味は十分に開いており、とても満足感の高いワイン。

アルコールも高いと感じさせなず、この数年‥ヴィエ・ディ・ロマンスの「そういうところ」は評価したい。余韻もとても長く、最後に爽やかなハーブ香で締めくくられ、嫌にならない重さ。白としては、非常に旨味を感じる。ヨード香という意味ではないが、良いワカメを食べた時のミネラルや本来の塩気を含む旨味。良い塩と、良くない塩の違い。もちろん前者。舌に残る味も強く、いつまでもチュパチュパしたくなる終盤。厚ぼったく感じさせないのは酸味。これまでと比べてハーブ的なスパイスっぽさがとても印象的で美味しい。終盤に軽い苦味とそれを連想させる香りがあるが、苦味というのは、形状的にその表面は滑らかではないが、このドレエのオイリーさが上手く、その凸凹とした苦味の要素を埋めているのかもしれない。

鶏肉、甲殻類の香草焼きとか‥まさか出て来ませんよね‥あーそうですかそうですか。

放置プレイで温度を上げた二杯目。ジーンと音がなりそうなハーブ系の香り。ほんと、この2009年はそんな香りの力強さに圧倒されます。グラス内壁を垂れる脚もゆっくりで、さらに厚みを感じさせる飲み口ながら、輪郭部分はブルルンとしており、ブルンと流れ込みます。まぁ巨乳のやわらかさですね。ハーブ香的な何か‥は、緑色だけではない、麦藁的‥枯れ草っぽい香りもある。温度が上がってきてからは、まとまり感、一体感があり、一筋に旨い。

二日目です。冷蔵庫キンキン温度、グラスはブルゴーニュ型。緑色のハーブ香に柑橘の黄色が混じる。初日から終始開きっぱなしの香りがとても良い。マンゴー、新鮮なバナナ、緑黄色野菜がふんだん。

口に含みますと、初日よりも軽やかさが出て来ました‥ほぉぅデッシミスにも感じましたが、2009年のこの二つは、若返るんだな。ただ、それでも厚み、ボディ感は随一。ミネラルは溶け込んだままで、カキンとした冷たさは、膨大な厚みで感じさせない。2008年の毒味を読み返しても、やはり二日目は初日ほど重さを感じなかったようです。樽の使い方がとてもエレガントになってきましたね。2009年という綺麗な酸と相まってとてもエレガントになってきた‥かも。

二杯目です。温度が上がってきました。やはり、温度が上がってからが本領発揮でしょうか。二日目一杯は、軽やかに感じましたが、まさに密。いいねぇ。

三日目です。セラー放置な温度=冷やしてません。グラスはブルゴーニュ型。初日から一貫したハーブ香が磁力的にジーンと放たれ続けています。昨年はもうすこしパイン的なトロピカルフルーツ系の香りも感じましたが、今年は違う。口に含むと、やはり密度が重い‥片栗粉が入って‥ませんけどね。余韻も素敵に長くとても満足度が高い。それほど苦味はなく、ムニエルにヴァジルを添えたい。

素晴らしい個性。ドレエでしか成し得ないフリウラーノの個性。2009年のドレエ‥やっぱり旨いですね。

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