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Chardonnay Vie di Romans 2009 Vie di Romans

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→ ヴィエ・ディ・ロマンス

	更新履歴 2011/03/25 販売価格 3,980円(税込) 在庫数 SOLD OUT
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ヴィエ・ディ・ロマンス・シャルドネ 2009 ヴィエ・ディ・ロマンス
《イタリア／フリウリ／白／シャルドネ／辛口》


フリウリ州‥スロヴェニアとの国境沿いの街、ゴリツィアの西に位置するイソンツォDOCに所属するマリアーノ・デル・フリウリのカンティーナ。祖父の代から100年もの間、ガッロファミリーの手によって守られたその土地は、水はけのよい、平らな土地で、海と山の両方から吹く風に恵まれるミクロクリマを持つテロワール‥17歳で家業を継いだ現オーナーのジャンフランコ・ガッロ氏は、同地区のみならず、イタリアの生産者が一目置き、イタリア最高の白ワインの生産者として最も尊敬され信頼される‥「北の巨人」と形容される人物です。

なんでも‥創立以来「ガッロ」と名乗っていたものの‥かのカリフォルニアの大規模な生産者である「(EJ)ガッロ」との商標権云々で1986年に名称の変更を余儀なくされたとか‥。そして、現在の「ローマ人の道」という意味のヴィエ・ディ・ロマンスになったそうです。

彼の考えるテロワールとは「人間、土地、気候、葡萄品種」であり、その中でも最も重要なのは「人間」であるとのこと‥。また「テロワールに最も適した葡萄を栽培すること」「凝縮した葡萄を作ること」「完熟期を迎えた葡萄を最高のタイミングで収穫すること」など‥当たり前っちゃー当たり前‥理想と言えば理想‥でも、その理想を具現化できている生産者が少ない中‥こんな当たり前の事を目標に信念に掲げるのが彼‥流行の醸造法や、市場に流されることなく、彼がその地で得た知識、経験を元に作る‥ある意味、エゴイスティックなワイン達は、確かに、彼のヘンコな一面を垣間みれますし、彼の話‥を聞けば聞く程‥神経質そうな‥几帳面な性格を伺えます‥しかし、彼の作品を飲めば‥ただの趣味、わがまま‥では済まられない素晴らしい作
品であることに間違いありません。


■ビンテージ情報

2007年と2009年は気候的に似ている年。比較的に雨の多い年だったが、成熟期の天気はさほど悪くない。よって、ブドウはきれいに成熟し収穫された。2004、2006、2008年のような非常に良い収穫年ではないが、バランスの取れたヴィンテージ。フルなワインでは無い分、それぞれのワインの個性が早い段階から感じられる。ミネラル感、酸味、繊細な果実味が特徴。

ジャンフランコ氏の2009年ヴィンテージの印象は、出来上がり自体は自身なりに満足の出来るレベル。豊かな果実味を出すよりも、フレッシュな果実味を考えていたので考えていた通りの味わいになった。


■テクニカル情報

1990年から始まった単一畑別のワインの中でも、ヴィエ・ディ・ロマンスの名を冠した海抜31mの畑に、haあたり6000本の株密度で植樹されるシャルドネは、1986年、2000年、2001年の植樹の樹がグイヨーで仕立てられており、平均樹齢は1年。比較的浅めの土壌に砂利や小石を含む赤みがかった粘土質の畑こそが、その名もヴィエ・ディ・ロマンスと呼ばれる8.6haの単一畑となります。

そんな土壌で栽培されたシャルドネは、haあたり6,77kgで丁寧に収穫され、ステンレスタンクで20日間の発酵（2008年はバリック内にて25日間の発酵と記載）後、マロラクティック発酵が施されます。樽熟成は織と接触させたまま7ヶ月（2008年は8ヶ月と記載）され、瓶熟成は11ヶ月（2008年は10ヶ月）以上費やされます。2008年のアルコール度数は14.6度で52046本瓶詰めされました。この2009年のは14.5度の表記ですが、正確な度数は15.15度。2008年よりも結構上がってますね。



独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味



すっかりお馴染みのデザイン。バックラベルに記載のアルコール度数は2008年同様の14.5度となります。ちなみに2007年は14度表記。相変わらず、ヴィエ・ディ・ロマンスのワインはバックラベルに注意書きがあるのですが、今年は液面に関する情報となり、昨年までの澱や酒石に関する情報は省かれております。

「生産者の意向により瓶内の空気を極力減らす為、通常に比べコルク下いっぱいまでワインが充填されております。その為、通常よりも温度変化に敏感で、わずかな温度変化によってもワインが液漏れする恐れがありますので、取扱にはご注意下さい。冷暗所での保存をお薦めしております。」

なかなかの質の5cmのコルク、冷蔵庫キンキン温度、グラスはブルゴーニュ型でスタートです。軽く黄緑がかって見える色合いはオレンジ色は射さない真っ当な黄色。それほど濃く感じる色合いではありませんが、薄くも思いませんね。冷蔵庫キンキン温度ですが、この香りを嗅ぐと、あああぁ‥ヴィエ・ディ・ロマンスの樽熟シャルドネだなぁ‥を、思い出します。完熟のパイナップルに生クリーム、オレンジ色ではなく真っ黄色の果肉なマンゴー、黄桃のゼリー果汁50%以上、キレイにミネラル香が過る。

奥底から芽を出すハーブの香り、シャルドネらしい熟れた黄色のフルーツ香も満載ながら、色んなアクセント、ヒントがある。キンキン温度なもので、ガリガリ君パイン味的な冷ややかな部分も楽しい。2008年のような、ご飯咀嚼100回な飯香はく、全体的に綺麗に樽のかかったシャルドネの香り‥ながら、ヴィエ・ディ・ロマンスらしさも全開。

口に含みますと、キンキン温度が故の、薄はりガラスの冷ややかなタッチ‥ながら、それは口の中の温度ですぐにやわらかな輪郭に感じますが、非常に膨らんだ果実味が口の中を満たす‥素晴らしいボリューム感は相変わらず。果実味の中に綺麗にミネラルも溶け込んでいて美味。2008年ほど樽の風味は前面ではなく、とても果実の香味が活き活きとしている。14.5度というアルコールが浮くことはなく、このキンキンの状態は、一瞬のシャープさと、その後のやわらかさ‥が面白い。2009年の特徴‥酸味がとても繊細でキレイに感じます。

温度がほんのりと上がってくると、いい旨味が出て来ます。それに応じて余韻まで長くなるし、温度が上がると、樽のニュアンスもよく感じ取れる。ただ、バカっぽいヴァニラ満載な樽ではないのが‥好きですね♪そして、ちょっとオイリーになるのだな。とても、まろやかになってきました。まぁこれをブラインドで出されてもすぐにシャルドネって答えれるよ‥（俺でも‥^^;）。現時点で2008年ほど濃厚に感じないのは、隅々まで繊細に‥毛細管現象のように伝わる酸味かもしれませんね。大っぴらな開放的なシャルドネでも、南国の熟れた感じでもありませんが、タイト‥というわけでもない。線は細くはないが各要素がとても繊細な部分を持っておりまとまり感がいい。

二杯目です。ちょい温度を上げましたが、半端な温度かもしれませんが‥熟れた南国系フルーツに柑橘のヒント‥ながら、バナナなどの要素も仲間入り。あっさりとした‥乳脂肪分低めのクリーミーなホイップのような何か‥が良いですね。

二日目です。冷蔵庫から出して約30分‥グラスはブルゴーニュ型。初日同様の色調。柑橘が顔を出してきた。パインの風味にフレッシュさ。樽が邪魔をしないな‥2009年の特徴かも。口に含むと素晴らしいまとまり。旨味が深くなってきてますね。低い重心‥濃い‥という重さではなく落ち着いた大人のシャルドネ。輪郭はすでにやわらかく、なめらか。酸味の溶け込み具合がハンパなく、じゅんわりと‥ジューシーな酸味をシャルドネで感じれるとは‥。軽く‥ほんの軽くスモーキーさもある。

ぜひ、クリュ・シャーレの2009年と飲み比べて頂きたい。共通項あるんです。もちろんヴィエ・ディ・ロマンスらしさは全開ながら、2009年のキレイな酒質‥西野嘉高は大好きです。

温度が上がってくると、本領発揮的な濃密さ。低温のハチミツの甘味のある香りをまとい、トロみが出てくるんですな。に、応じてゆっくりとした酒質になる。この二日目‥断然‥は、温度帯か？それとも時間か？めっさ旨い。

三日目です。グラスはブルゴーニュ型。温度は、風呂に入る前に冷蔵庫に入れましたので、冷蔵庫で約25分程。うぉぉぉ三日目にして、一番グラスから放たれる香りは濃密に感じる。熟れた南国のフルーツと柑橘をゴニョゴニョしたまとまりのある果実香にうっとり♪今宵は、イタリアで買ったペコリーノ（スタジオナート）をつまみながら（まだ温存しております）ですが、樽シャルドネとペコリーノ‥悪くないよ。ペコリーノの旨味が引き立ちます。

2009年‥とてもバランスがいいですね。濃厚ではないが、濃密さは十分‥タイトではないが派手でもない。ちゃんとヴィエ・ディ・ロマンスらしさもあり、とても美味♪