Chianti Classico Riserva 1998 San Giusto a Rentennano

トスカーナ州の赤 > San Giusto a Rentennano

更新履歴 2011/04/02
販売価格

3,980円(税込)

在庫数 SOLD OUT

キャンティ・クラッシコ・リゼルヴァ 1998 サン・ジュスト・ア・レンテンナーノ
《イタリア/トスカーナ/サンジョベーゼ97%、カナイオーロ3%/赤/フルボディ》



キャンティ・クラッシコ・リゼルヴァ1998年にも思い入れがあります。昨年の11月、イタリアン・ワイン・マスターズで上京した際に、ヴィーノ・デッラ・パーチェで最後にサービスされたワインでもあり、そのエレガントなスタイルにネッビオーロと間違える大失態をしたことは記憶に新しい(キャー恥ずかしい)。2000年が初ビンテージとなり、2000年と2001年はリゼルヴァとは表記されていないレ・バロンコーレ。この2000年は、ペルカルロとして瓶詰めされるはずであったキュベもブレンドされている特別なビンテージなのはご存知の通りです。その分、当時のレ・バロンコーレまたは、リゼルヴァの平均生産本数よりも若干多めとなっており、再三の再入荷であるのもご存知の通りですが、これが旨いんだなぁ。

1998年は現行2007年‥今年は2008年がリリースされますので、約10年を経ておりますが、新春セールとしてのご案内。1998年のリゼルヴァが、真っ当な価格で今ここに‥を思うと、余りあるコスパを誇ります。完全にキャンティ・クラッシコ・リゼルヴァDOCGのスタイルを固持しており、そのストラクチャーには感動さえ覚えます。

2000年の特別なレ・バロンコーレは前回同様の5980円でのご案内となります。まさか中味はペルカルロ‥だなんて申しませんが、確かに2000年のレ・バロンコーレは旨いのです。確かに、一時期は閉じの美学を貫いていた時期もありましたが、前回のロットは香味が開いていましたね‥馴染んだ旨味も絶妙で、ようやく飲み始めてよい時期になったとも言えます。キャンティ・クラッシコDOCGと、トスカーナIGT両方のらしさ‥を持つ両性具有‥はたまたバイセクシャルという稀なビンテージですね。

2000年は前述の通り、ペルカルロになるべくして醸造されたキュベもブレンドされておりますので、イレギュラーなビンテージとなりますが、2001年以降と、1999年以前‥つまり、レ・バロンコーレと名乗る時代とその前では幾分がスタイルの変遷があったように感じます。それは、再三、話題となるアルコール度数もレ・バロンコーレになってから高くなってきたのも事実。1998年のリゼルヴァのアルコール度数の表記は、13.5度、2007年のリゼルヴァ レ・バロンコーレのアルコール度数は表記は14.5度となります。キッチリ1度上昇というわけではありませんが、やはりアベレージとしてのアルコール度数の上昇は認めざるを得ません。なお、この2000年は、またしても間をとっての14度表記。

生産者達は、畑仕事のなかでより良い葡萄‥つまり健全に完熟した葡萄を収穫するために、仕立てや、株密度その他‥様々な努力をしてきました。もちろん、樹齢が上がってくるのも影響するかもしれませんが、アルコール度数が上がることや、甘味を感じるのは、糖度の高い良い葡萄が収穫されるようになったから‥かもしれませんね。

どちらが好みか?は別の話ですし、いずれもやはりレンテンナーノらしさは持ちますので、TPOに応じて飲み分けて頂ければ幸い。もちろん、西野嘉高はどちらも好きです。

なお、書き添えるまでもなく、古酒となりますが、状態はバッチリ◎。1999年以前のリゼルヴァの古酒が出て来たのは久しぶりですので、1998年はセールでもありますし確実に確保下さい。2000年は再三の再入荷となります。まだ出てくるのかどうか?は、西野嘉高にもわかりませんが、飲み始めても良い、いや、確実に旨いはずです。ぜひ、お客様には両方飲んでみて欲しいですね。スタイルの違いを感じて頂けるはずです。



独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味



2002年だったか以降はレ・バロンコーレも、このカラシ色地のラベルに戻りましたが、レ・バロコーレ表記のなりリゼルヴァのみなラベルはちょっと懐かしさも覚えます。向って左に記載されている生産本数は13,506本。右側に記載されているアルコール度数は13.5度となります。コルクは5cm、お尻が真っ紫に染まっており、開けたてから、スミレと密なベリー系の香りが漂います。昨年11月に当日昼12時抜栓だった内藤ソムリエのサービスでは、シュピゲラウ(確か‥内藤グラスだったか失念)のブルゴーニュ型グラス(これは間違いない)でしたが、ここはリーデルのキャンティグラスといたします。まだエッジにはっきりとしたオレンジは見えず、かろうじて底が見渡せる深いルビーが綺麗です。良い木質な樽香は近年のそれほど甘味はなく、ドライな樽香。さすがに軽く熟成香も入ってきておりますね。スミレもドライフラワーながら、ブラックベリーや、カシスなどの黒紫の果実香に甘味をほどよく感じますね。

口に含みますと、ミネラルの風味をまとった輪郭、渋味と酸味は、角が取れつつあり、舌に触る感触にはやわらかさもある。しかしながら、その内側には、ビッシリと詰まった酸味が、乾いたタンニンはまだまだ膨大な量で、角は取れつつあるが、まだまだ先がありますね。含み香や、構成に熟成はほとんど感じられず、味わいも甘味が先走ることはありません。あくまでもドライな酒質ながら、密度の高さがふくよかなやわらかさを演出し、喉を通る液体にイガつくことはありません。軽くヨードっぽい香り、やはりミネラル香も膨大ですね‥こういうのを飲むと、ガレストロ土壌‥という言葉が頭に浮かびます。果実味はピュア‥香りは複雑な軽いスパイスもありますね。そう、この頃って、トラディショナルなスタイルでもあったんだな。

終盤に、酸味に旨味が乗る感じ。もう少しの時間で、もっと旨味が出てくると思いますよ。この段階になると二日目までにピークを迎えそうな予感。乾いた軽めのシガーのような葉の香り、ミディアム以上のボディですが、含んだ香味の複雑さという内容盛り沢山な様が舌だけではなく鼻にも構成要素の多さ≒密度を感じさせます。

二杯半目。注ぎたてのスワリングでは、ほんのりとヒガシマルな熟成香が先に漂いますが、すぐに果実香が先へと入れ替わる状態。ゆっくりと飲むと、喉を唸らせる旨味がジワジワと出てくる。旨味が出てくると、旨味という密度が甘味をも感じさせるようになる。思ったよりもまだ若々しくもあり、その先が期待できます。1997年のリゼルヴァは経験がありませんが、1999年と大差ないのでは?という印象。ヤバイヤバイ、ついつい注いでしまって、半分斬ってるし‥。でも、こういうストレスのないワインって、やっぱり良いワイン‥素直に美味しい。

二日目です。グラスは、キャンティ型。グラスから放たれる、軽い熟成香が甘味を帯びてきました。初日よりもまとまりを感じ、ミネラルも穏やかです。乾いたスミレと、しっとりとしたベリー香。口に含みますと、初日よりも密度の高さを感じますね。エキス的な濃さも出て来ました。甘味は昨今のそれと比較すると控えめですが、ちゃんと旨味が甘味を持っています。(甘味は除いて)ドライフルーツの皮の部分、スパイスの風味がとても複雑ですね。ヌケや継ぎ目はまったく感じず、バランスよくまとまっています。酸味は、つゆだくでジューシー。何も文句はありません。この二日目‥最高の状態です。確固たる構成の中で、しっとりと複雑な香味が素晴らしい。端正‥整ったエレガントな酒質で、エレガント≒弱いという意味ではない。

二日目半(昼酒)です。グラスはキャンティ型。グラスからの香りは、酸化したような香りは感じられず、二日目と変わらない。果実香の甘味が良いですねぇ‥決して、アルコール感ではなく、果実の甘味。口に含みますと、昨晩以上に‥馴染んでまとまっており渾然一体(婚前一体ではないぞ)。舌に触る部分はクリアで、ふかふかな張りを感じます。タンニンもビシーッとしてるし、酸味が伸びる。長い余韻。抜栓後、三日目ぐらいではヘタりもしない。どこかのポイントで抜けて醤油香に支配されるのであろうが、まだまだ先のようである。三日かけて、ゆっくりと一本のワインを飲む(向き合うとまでは言わない)のはいいですね。もちろん、グラス一杯のワインでも美味しいと感じてもらえると思うが、一本のワインを飲む間に、ストーリがあるのだなぁ。一杯のワインが断片的だとは言わないが。三日間を通して、素晴らしい状態、美味しさ。高い次元でのトラディショナルなスタイルにうっとり。満点のキャンティ・クラッシコ・リゼルヴァです。

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