Percarlo 1998 San Giusto a Rentennano

トスカーナ州の赤 > San Giusto a Rentennano

更新履歴 2013/04/23
販売価格

8,980円(税込)

在庫数 SOLD OUT

ペルカルロ 1998 サン・ジュスト・ア・レンテンナーノ
《イタリア/トスカーナ/サンジョベーゼ/赤/フルボディ》


前回ご案内したのは2011年の2月26日です。前回は6980円(税込)でのご案内でしたが、今回は2000円値上がりして8980円(税込)でのご案内です。平行輸入なバックビンテージは為替相場が即価格に反映されますね。今後ワインの価格が上がるも下がるももちろん為替相場次第ですが、ワインの場合熟成すればさらに付加価値も付きますのでお客様にとってバックビンテージや古酒の買い時を計るのってなかなか難しいかもしれませんが、こうやって私が仕入れた‥ということは私には仕入れ時だったわけです。まだ上がるとも、また下がるとも言えませんが、1998年のペルカルロ、及びサン・ジュスト・ア・レンテンナーノ、ひいてはトスカーナは実は1997年と1999年の狭間で過小評価されてきた裏の当たり年であるのは再三お伝えしております。

さて‥状態は、ラベル、キャップシールともにキレイな状態で、もちろんすべてのボトルでくるくると回ります。揃って経年相応の液面で液漏れはないはずです。色調もペルカルロらしい色合いで、透明度ある深い赤。底の凹みには経年相応の澱があり、一部は動きますが全体を濁らせるものではありません。状態はとてもいいですよ。


独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味(2011/2/26)


まだ毒味をするつもりはなかったのですが、同じくサン・ジュスト・ア・レンテンナーノの1998年のキャンティ・クラッシコ・リゼルヴァの毒味の後‥やっぱり比較したい‥という欲求。よって同じ1998年ビンテージのペルカルロの毒味となります。向って左側に記載されている生産本数は18,936本‥となると、リゼルヴァよりも約5000本ほど多いようです。実は、そんな動悸でも気軽に開ける気になったのは、入荷本数の内、一本だけ検品でひっかかったボトルがあったから‥となります。リゼルヴァよりも0.5cm長い5.5cmのコルクとなりますが、液漏れ疑いのあるボトルを開けてみました。ブログに画像を掲載しておりますが、コルク側面に縦筋‥コルク頭の端に、ほんの僅かですが濡れた形跡が‥ながら、コルクのお尻には酒石も付いており、熟成状態は決して悪くなさそう。もちろん、コルク側面をつたう液体も乾いており、企業秘密な、西野嘉高の経験からはまったく健全なボトルと大差ないレベルと判断し、このまま毒味を続けます。グラスは、ヴィノムのボルドー型。リゼルヴァ同様、まだ熟成した‥と思わせるようなオレンジ色のエッジは見せず、色調は、リゼルヴァ同様で深いルビー色です。さすがに、ディスクから放たれる香りに違いが‥ペルカルロは、確かに木質な樽香だけではなく、いわゆる新樽な甘味を帯びた香りもまといます。樽香の甘味だけではなく、果実の香りに完熟感をも感じますね。書きそびれましたが、リゼルヴァよりも0.5度高い14度。確かに、リゼルヴァよりはアルコールを感じますし、グラス内壁を垂れる脚にもエキス度の高さも感じます。濃密な黒紫のベリー系の果実香に、煮詰めたヴァルサミコの香りが混じります。この香りだけでも、キャンティ・クラッシコ・リゼルヴァDOCGと、トスカーナIGTのキャラクターの違いは明白。どちらが優れているか?という問題ではなく、ちゃんと「らしさ」があるか?というのが問題なのです。

口に含みますと、ふくよかなボディが口の中を満たします。リゼルヴァよりもタンニンはやわらかで、どちらかと言うとすでに最初のひとくちでわかるジューシーな酸味が特徴。味わいは甘すぎることはありませんが、リゼルヴァほどドライではなく、しっとりとした旨味とほんのりとした甘味がとても美味。しっとりとした風合いは、ややクリーミーにも感じますね。非常に満足度が高いです。ペルカルロを開ける時に懸念される閉じ感はありません。香りはもう一段階開きそうですが、味わいに閉塞感はありません。密度感は半端ではなく、選ばれた畑からの葡萄を、そういう醸造にすることで、ここまでキャラクターに差別化ができるのか‥と感心します。ながら、どちらも、サン・ジュスト・ア・レンテンナーノらしさも持つのも素晴らしい。

二杯目です。終盤に向けて、ほんのりと甘味を持つタンニンがビシっと感じられるようになりました。リゼルヴァと比較すると乾いた要素がないわけではないが、全体はしっとりとした果実で溢れていますね。確かにディスクからは樽香も感じますし、味わいの要素に樽の風味もあるますが、よく溶け込み、それが覆い尽くして果実を隠すということは皆無です。熟成状態も良い証か‥今年2007年がリリースされる段階での1998年とは思えませんね。もちろん、酸味も渋味も角が取れつつありますが、まだまだ果実も力強く先が楽しみです。キャンティ・クラッシコ・コレクション2011で、ルカ様が持ち込んだ2004年のマグナムよりも、よっぽど密で、開いているのにはビックリ。リゼルヴァ同様、1998年が掘出し物ビンテージであるのを実感です。

時間経過につれ、出汁的な旨味がでてきますね。昆布ではなく、甘味ある鰹出汁。ただし、まさかカツオの香りはしませんが‥。樽のニュアンスが鰹節の「節」なイメージと被るのかもしれませんね。ペルカルロを逸脱する要素はない。これぞペルカルロなスタイル。

二日目です。グラスはヴィノムのボルドー型。この二日目は、グラスから放たれる香りが、キャンティ・クラッシコ・リゼルヴァと共通項が出て来ました。新樽香は馴染み、独特の乾いたスミレと、しっとりしたベリー香。まとまった分、香りがやや控えめに感じますね。軽いヴァルサミコにも甘味を感じます。口に含みますと、さすがにキャンティ・クラッシコ・リゼルヴァよりも密度、厚みを感じます。味わいにもヴァルサミコ的なニュアンスを感じ、初日よりも甘味は控えめ、終盤にかけてドライなスミレのフレーヴァー、とてもシルキーよりも重い‥ヴェルヴェット的ですね。確かに舌に乗っかる液体の重さも感じ、フルボディですなぁ。余韻は、さすがに長く、酸味はよりジューシーになってくるのです。旨味もつゆだく具合も、もうひと山ありそうなのがペルカルロのペルカルロたる所以か。酸もタンニンも不足感ないなぁ。骨格に肉付けされた部分にボリュームを感じつつも、引き締まった姿があるのです。それが、ペルカルロ。文句ないわ。

二日目半(昼酒)です。グラスはヴィノムのボルドー型。良くある出来事として、まずは、チョークの香りがふわっとした後、ペルカルロの密な甘味を持つ果実香。ながら、さすがに馴染みまとまってきています。口に含みますと、密度の高さを感じますね。口の中での球体もリゼルヴァを比較すると二回りほど大きい。甘味はドライではないしっとりとした部分から連想させるのみ。タンニン量は膨大ながら、詰まり継ぎ目がないですね‥ビシっとキマっています。それに応じて、酸味の質もレベルも非常に高い。重いですねぇ。フルボディだわ。もっと、じゅんわりとするんだろうなぁ。まだまだ先がある。新樽熟成されたIGTだからといって派手ではなく、シリアス‥とても真面目な酒質。1998年‥ほんとイイですねぇ。

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