Roero DOCG 2007 Matteo Correggia

ピエモンテ州の赤 > Matteo Correggia

マッテオ・コレッジャ

更新履歴 2010/11/26
販売価格

2,380円(税込)

在庫数 SOLD OUT

ロエロ DOCG 2007マッテオ・コレッジャ
《イタリア/ピエモンテ/赤/ネッビオーロ/ミディアム》


ロエロ地方‥アルバから10kmほど北上したカナーレ地区にアジェンダを構えるマッテオ・コレッジアの設立は1935年。当初は様々な果実栽培や畜産業を営んでいましたが、ワインの生産を始めたんですね。当時のロエロ地方は、平地部分で栽培されていたアルネイスからなる白ワインの生産が主で、栽培されていたネッビオーロやバルベーラはランゲ地区の生産者に売られていた歴史を持ちます。

しかしマッテオ氏は、カナーレ地区最西端で、南向きの一枚畑を購入後、ネッビオーロとバルベーラを高密植で植樹し、品質の高い葡萄を生産し始めました。最初は、ロベルト・ヴォエルッツィオや、エリオ・アルターレなどに醸造前の葡萄の段階で売り渡していましたが、1987年‥ロベルト・ヴォエルッツィオのすすめで自社醸造、瓶詰めを始めました。

その後は、エリオ・アルターレなどの助言を得ながらロエロの、マッテオ・コレッジアのスタイルを築き上げてきたのです。

しかし、2001年‥畑での作業中に不慮の事故でマッテオが帰らぬ人となりました。それ以降は婦人であるオルネッラを中心に、マッテオの意思を引き継ぎ、そのスタイルを維持しています。また醸造にはラ・スピネッタのジョルジョ・リヴェッティ氏などの助言を得ているそうです。ちなみに、ヴェロネッリ誌のエノロゴ欄には、ルカ・ロスターニョ、ジャンフランコ・コルデロの名が挙がっています。

ランゲ地方とロエロ地方‥いずれの土壌も豊富な石灰分を保有しますが、ランゲは黄土の比率が高くなり、ロエロは灰色土の比率が多くなります。ロエロは東に行くほど表面の砂質が多くなる傾向にあるそうです。特に、マッテオ・コレッジアが位置するカナーレ地区の西端は、石灰岩と砂質が豊富で、6層にもなる複雑な地層となり、それはマッテオ・コレッジアのワインに個性として表れます。

フラッグシップは、サント・ステファノ・ロエロと接するカナーレの最も端に位置する僅か2haの畑から作られるロエロ・ロッケ・ダンプセイとなり、コレッジアの所有する畑の中では、もっとも黄土が強く出ており、その下層には化石が出土する石灰岩質が豊富なことから、ワインにミネラルをもたらし、ロエロ地区の特徴を醸し出しているのです。また、バルベーラからなるバルベーラ・ダルバ・マルンもコレッジアを代表するワインのひとつですね。

そんなマッテオ・コレッジアのネッビオーロからなる最もスタンダードなキュベが、このロエロ・ロッソなんですね。自社瓶詰めを始めた1987年から作り続けられているワインで、標高300m、南向き。砂質が70%(軟泥25%、粘土5%)のロエロ地方の特徴的な軽い土壌では、haあたり4500〜5000株の密植でグイヨーに仕立てられた平均樹齢25年のネッビオーロが栽培されています。手摘みによる収穫後、25〜28度に温度管理されたステンレスタンクにて、2〜6日間の醸しと、10〜15日間発酵されます。その後、全量マロラクティック発酵も施され、二年以上落ちのバリックにて12ヶ月の樽熟成後、ステンレスタンクに一旦戻され約6ヶ月の熟成‥そして瓶詰めされます。

2005年からはDOCGとなり、ますますロエロのネッビオーロ‥大注目ですね!



独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味




ボルドー型瓶に変わりはありませんが、ラベルデザインがちょっと変更になりました。そのロエロ・アルネイスや、アントス・ブラケットのように、ラベル下部に‥そのワインをイメージするような色目のライン、ROEROの文字も同色に。このロエロ(・ロッソ)は、濃い目のショッキングピンクちっくかな。お馴染みの畑の間から太陽さんのマークは健在。キャップシールにも変更があり、MATTEO CORREGIAの文字が入るようになりました。もちろん、DOCGのピンクの帯封。アルコール度数は2006年の14度から、0.5度上がって14.5度となります。コルクはなかなかの質の4.5cmで、長さは昨年と同じ。グラスは迷って、ブルゴーニュ型でスタートです。

エッジは、オレンジが射すネッビオーロらしいもの。血のようなルビー色は、底が透けて見える濃さ。バリックながら古樽らしく、ヴァニラの香りではない。バラとスミレのドライフラワー、小さな赤い実の果実、香りから密度も感じられ、派手ではなく、落ち着いた開き様ですね。まさにネッビオーロらしい香りです。プラム、ベリー。洗練されているが、モダンに傾倒し過ぎな印象はありません。とても出来の良さを香りからも感じます。

口に含みますと、非常になめらかで、艶やかな輪郭。0.5度高い分のアルコールも感じますが、熱くはない。微粉の白い粉っぽさが黒く濡れる。酸味にトゲトゲしい当たりは皆無‥タンニンとアルコールに由来する穏やかな甘味な旨味が喉と通ります。含み香にも、ドライフラワーを感じ、その乾燥した要素は、紅茶葉っぽさであり、そこにタンニンを感じますね。バランス良好なミディアムボディが旨い。

紅茶の渋味もあるが、緑茶のような緑や、茶色の渋味もあり‥2006年同様に渋味が楽しい。味は苦くはないが、苦味を感じる香りはある。密度に濃さを感じるが、綺麗にミディアムボディという理想的なワインのひとつ。現地現行も2007年なのかなぁ‥とても落ち着いていますね。若さがないわけじゃないが、最初の一杯‥飲み始めから、まろやかさもあって、とても旨い。余韻も中程度で、長くもないが短くもない‥この程々感がまたよいバランスだと思えるのがマッテオ・コレッジャ。

二杯目です。旨いねぇ‥これは旨いねぇ‥やっぱり旨いねぇ。ネッビオーロ・ダルバや、ランゲ・ネッビオーロとは、また違うんだよな。ロエロの親しみやすさ‥は、よりモダンに感じることもあるが、ちゃんとネッビオーロらしさもあるんだな。いいねぇ‥珍しく一杯目と二杯目の差がないな‥。甘味と旨味がとてもいい融合具合だなぁ。

どこか、乾燥した小豆の紫色の粉末な粉っぽさがまた素敵。十分に、今‥使えるワインに‥今年も仕上がってますね。

二日目です。グラスは、まずはブルゴーニュ型。初日と変わらぬ香りの開き具合。やはり、0.5度のアルコールを感じるが、甘味とボディに関与しているのみで、熱さがないので合格。フラボノ、赤いチャーミングな果実香に、やはりバラとスミレのドライフラワーの香りが混じります。口に含みますと、渋味と酸味がじゅんわりとしてきましたね。非常にそれらが豊富に感じ、食べ物が欲しくなります。

グラスの中でスワリングでさらに良くなりますね。グラスをオヴァチュアに変更してみます。特に変わりはありませんが、味わいがキュっと絞まった感じがありますね。味わいも若干、濃く感じるかもしれません。どっちも好きだな。

三日目です。グラスはオヴァチュアで。香りのレベル・質は初日から変わりませんね。口に含みますと、二日目よりも、まとまり感あり‥。とてもしっとりとした口当たりで満足。美味しいですねぇ。アルコール感も落ち着いて、旨味もしっとりと。全体的に落ち着きのある大人のロエロ‥ええ、ロエロですからね。

マッテオのロエロは、ほんとよく出来てますね。初日からずーっと美味しい状態が続きます。いい意味で、三日通してそれほど変化もないのもGood。これは楽しめます!


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