Chianti Classico Riserva Le Baroncole 2007 San Giusto a Rentennano

トスカーナ州の赤 > San Giusto a Rentennano

更新履歴 2010/10/03
販売価格

3,980円(税込)

在庫数 SOLD OUT

キャンティ・クラッシコ・リゼルヴァ レ・バロンコーレ 2007 サン・ジュスト・ア・レンテンナーノ
《イタリア/トスカーナ/サンジョベーゼ97%、カナイオーロ3%/赤/フルボディ》


お馴染みのレ・バロンコーレのラベル。2002年からリゼルヴァの表記が加わりました。ロイヤルブルーのキャップシールは、初ビンテージの2000年は、紋章入りと‥ナシの二種類あり、色々と勘ぐったものです(←え!?)。表記のアルコール度数は14.5度と、スタンダードなCCと同じ。コルクはなかなかの質の5cm。グラスはヴィノムのボルドー型で飲んでみますね。エッジも鮮やかなガーネット。底は透けて見えますが深みのある真紅ですね。スタンダードなCCよりもシリアスな香りは、それほど甘味や、チャーミングな果実香主体ではない‥という意味。香りは大人しめ‥控えめな、レンテンナーノらしい(近年ではそうでもないかな)感じ。石灰なミネラル香が先に感じられ、可憐なスミレの花が後を追う。もの静かで、スタンダードなCCのような開放的な感じではないのが、これまたリゼルヴァらしさでもある。

口に含みますと、流れるように口の中を満たす輪郭はすべらかで、押し付けがましい広がりや膨らみではなく、その輪郭内に舌を這わせれば、その高い密度の液体のボディを感じることができる。体としての大きさは、まだ一杯目ではミディアム的ではあるが、味わいにももの静かな密度が深みを感じさせますね。酸味もタンニンも熟れており、躊躇なく飲めるし、スタンダードなCCほどアルコールを感じさせるわけではない。アフターに渋味と酸味が広がりますね。もの静かに威厳を感じます。厳格な構成は、そのやわらかな輪郭でコーティングされ感じさせませんが、毛細血管のように張り巡らされた酸とタンニンは揺るぎがない。余韻はしんみりと映画のエンディングロールの様。

まだ一杯目が終らない時間ですが、旨味が増してきますね。スタンダードなCCと比較すれば、まったくの別物と考えていいですね。では、ペルカルロに近いのか?と問われれば、それとも違う。レ・バロンコーレはあくまでも、キャンティ・クラッシコなのである‥しかも飛び切り上質の‥。

ルカ様と親交のある内藤ソムリエと、レンテンナーノの話になりました。西野嘉高がレンテンナーノを飲み始めたのは90年代後半ですが、その頃から比べると、0.5度‥もしくは約1度‥アルコール度数が高くなっていますね。そこに、エレガントモダンと想像していたレンテンナーノのスタイルですが、近年は、ややモダンに針が振られてきてのではないか?という感想を述ベました。2008年のCC‥内藤ソムリエのテイスティングでは、表記のアルコール度数14.5度以上‥14.9度ぐらいは出ているのではないか?とのこと。ただ、サン・ジュスト・ア・レンテンナーノは、小手先の醸造テクニックは使わないとのこと。純粋に収穫できる葡萄‥サンジョヴェーゼの糖度が高かったことから、自ずと度数も上がった‥ただ、それだけ‥という説明。その地の気候が変われば、出来上がるワインのスタイルも変わるとのこと。90年代前半までは、レンテンナーノは還元が強めだったそうです。生産者は変わらずとも、その気候条件の変化‥は、いずれ変遷となるのかな。地球温暖化の影響もあるかもしれませんね。

とはいえ、そこはレンテンナーノ。高いアルコールのワインもまとまりバランスを逸することはありません。特に、このレ・バロンコーレは14.5度を感じさせませんね。2008年のスタンダードなCCの方がアルコール感は高いと言えます。

終盤に、ふわっと、プリンのカラメルの香りが過ります。スタンダードなCCは、みんなでワイワイいいながら、ガツガツ食べる際のキャンティとしての開放的な感じですが、このレ・バロンコーレの2007年は、じっくりと飲みたい一本ですね。2006年の方が濃く、パワフルに感じるかもしれません。ただ、2007年が薄いわけではない。

二杯目です。プラム、セミドライのチェリー、果実香が上がってきましたね(さすが二杯目です)。軽くスモーキーなニュアンス、カーボン、紺色のインク、ブルーベリー。グラス内壁を垂れる脚も良い粘度。口の中での液体の体積は120%増。内からグイっと外への圧力も感じますが、噴火ではない。味わいも開いてきました。

旨い。

甘味に逃げない酒質。偉大なるキャンティ・クラッシコですね。余韻も長くなってきて終盤にスパイスの香りも上がり、とても複雑。

これは旨い。

ほんのりカカオ、若さや青さではない木質な香り‥とても複雑。グランヴァンという表現が適切かどうかは‥ですが、確かにグランヴァン。酸味がじゅくじゅくしてきた。

二日目です。グラスはヴィノムのボルドー型。注いでいるだけで香り充満。いい開き様をしています。初日の閉じっぽさは皆無。これぞレンテンのサンジョベ香。バイオレットに、様々な果実達がよくネリネリされてまとまってますね。躊躇することなく、口に流し込みますと‥ボディは123%。

素晴らしい‥完璧なプロポーション。

含み香や味わいは初日同様ですが、確かに味わいにもまとまりがある。余韻も長くなってきましたね。うん、甘過ぎないね。アルコール感もまったく熱く感じさせない。

文句もないし‥これ以上求める要素もない。

終了。

三日目です。グラスはオヴァチュアにしました(唯一のボルドーグラスを割ってしまった‥^^;)。二日目よりも、グラスからの香りはやや軽くなった様に感じますが、口に含みますと味わいはしっかり‥旨味があるね。とても旨くて満足感がある。グラスで開けてくれよ‥頼むから‥どうせ一本飲んじゃうって‥。とはいえ、個人的には二日目の方が好きかな‥まぁ四日目まで十分なポテンシャルは感じるし、落ちた感ではないですが、やっぱりバロンコーレって旨いな。グラスの違い‥というのもあるけどね。

イタリアワインって、開けてからナンポの世界だし、グラスに入れてから華開くんだよなぁ。グラスが小さいから、ちょっと時間がかかるだけで、どんどん良くなってくる。まぁ元がイイんだから、イイんだよな‥あとは飲み手の工夫や試行錯誤も必要…ただ、このクラスになれば‥まぁ旨いこと‥旨いこと‥。

90年代後半あたりは、初日は厳しいタンニンがあったかと思いますが、2000年代に入ってからも、やはり変遷はあるかな。レンテンナーノとしては何も変わっていないようですが、若い内からの飲みやすく感じられますね。現時点では二日目がオススメですよっ!!


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