Piandorino 1997 Pian dell'Orino

トスカーナ州の赤 > Montalcino

更新履歴 2010/07/27
販売価格

2,980円(税込)

在庫数 SOLD OUT

ピアンドリーノ 1997 ピアン・デッロリーノ
《イタリア/トスカーナ/赤/サンジョベーゼグロッソ75%、カベルネソーヴィニョン+メルロ25%/フルボディ》


有名・無名‥

どちらが得か?

有名なワインを開ける喜び‥確かにあります。すでに、旨いとわかってる安心感‥そのワインが旨いか否か‥すでに定評のある生産者、銘柄のワインなら‥結構ポジティブに挑めるものです。

無名なワイン‥ちょっとドキドキしますね。買うのすら勇気‥必要です。同じ価格で同じく絶賛されているのであれば‥有名な方を選んで当然とも言えます。しかし、そんな状況下‥無名なワインを選んでしまった。一種の賭けでもあります。そんな賭けは期待値のスタート地点は、有名なワインよりも下。不味いかもしれない‥イマイチかもしれない‥大した事ないんじゃぁ‥そんな平均値よりも下からのスタートは、有名無名をを越えた素晴らしい状態を見せつけてくれた時‥驚きと感動をもたらしてくれるのです。

そう‥超掘出し物‥

そういう表現は無名のワインにこそ相応しい。騙されたと思って‥それで結構。まずは、この無名なワインを‥西野嘉高に担がれたと思ってでもお試し下さい。このドンピシャの飲み頃…ワインを越えた素晴らしい液体を‥無名ですが1997年がこの価格…は、無名だからこそ‥かもしれません。

不味かったら?

返信保証はしませんが‥罵倒していただいて結構。


1996年の設立された、まだ若い生産者ですが、その2004年のブルネッロ・ディ・モンタルチーノが、ワインアドヴォケイトで94点の高い評価と受けるなど、近年注目されている生産者だそうです。当主はドイツ人のヤン・ヘンドリック・エルバッハ氏との情報がほとんどですが、ヴェロネッリ誌2010年度版では、ヤン・エルバッハ氏はエノロゴとして掲載されており、所有者(Proprietario)の項には、カロリーネ・ポビツェルの名前が記載されております。Caroline‥英語読みならキャロライン(洋子ではない)だとすれば女性でしょうか?Pobitzerという姓の感じからすると、この方もドイツ人で、女性かもしれませんね。夫婦別姓で嫁がオーナー‥という可能性もございますし、パトロンかもしれません(どっちでもええわっ)。

そんなヤン・エルバッハ氏は、モンタルチーノ近郊でワインコンサルタントを行っていたそうで、サリクッティが挙げられており、正規輸入元さんからの情報らしき他店の紹介文に添えられる写真には、サリクッティのオーナーであるフランチェスコ・レアンツァ氏とのツーショット画像が流出(違うだろ)しておりますが、ヴェロネッリ誌2010年度版で確認しますと、サリクッティのエノロゴはパオロ・ヴァガジーニ氏となっております。まぁエノロゴとワインコンサルタントは違うのかもしれませんね。

そんな、実はオーナーでもサリクッティのエノロゴでもないヤン・エルバッハ氏が所有するたった6haの畑は、モンタルチーノ村のすぐ南。かのビオンディ・サンティの西隣に位置します。

いわゆるオーガニック栽培を実践しており、意図的に雑草を生やすことで、土壌の水分量を調節。除草剤や殺虫剤は使用しません。また醸造に関しても培養酵母は使用せずに自然酵母のみ。二酸化硫黄の添加も最低限に抑え、無濾過での瓶詰めとなります。

醸すのは、ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ、ロッソ・ディ・モンタルチーノ‥そしてこのピアンドリーノとなります。ピアンドリーノは近年はサンジョベーゼグロッソが100%で醸されることが多いようですが、基本的にはビンテージにより、カベルネソーヴィニョンやメルロなどが混醸されるIGTとなります。この1997年はサンジョベーゼ75%。残りの25%は、カベルネソーヴィニョンとメルロがブレンドされています。

ピアン・デッロリーノの所有する畑の中でも、天然窒素の含有率の高い畑から収穫されるサンジョベーゼを主としており、より果実味の豊かなスタイルを持ちます。7〜10日間の発酵と、短期の醸しで、葡萄の果実からの香味を引き出し、500Lの古樽でマロラクティック発酵が施されます。年号によって熟成期間はことなり12〜18ヶ月の樽熟成後、アッサンブラージュされ瓶詰めされます。

日本市場では、すでに2008年がリリースされており、それが現地も現行かと思われますが‥今回は、1997年っ!!

なるほど‥なるほどっ!!

これは掘出し物ですよっ!!

まったく無名に近い生産者‥銘柄ですが‥

騙されたと思って飲んでみそっ!!

渋味・酸味の角が取れ‥溶け込み‥果実の甘味を帯びた旨味のある液体がここにある。




独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味




ボルドー型の瓶。現行ビンテージのものとはデザインが違う感じですね。輸出する国によってなレギュレーションを把握してなかったか‥バックラベルがないので後付けなのか?表ラベルの下に13度のアルコール度数の表記と、原産国などの表示。コルクは並質の5cmですが、この熟成期間を考えると、案外、良質ということかも。お尻は濃い紫に染まっており、ベリー系の香りが抜栓しただけでも広がります。グラスはオヴァチュアで飲んでみますね。

エッジはオレンジが射しますが、中心部はまだまだ暗黒な色。熟成香が出ているのですが、その熟成香に甘い香りのヒント。枯れた葉、乾燥ハーブ、柑橘の香りのする酸の香り、ブラックベリー、スミレのドライフラワー。ヴァルサミコがかかったベリーな果実香ですね。

口に含みますと、とてもシルキーに酸と渋味の角が取れててますねっ!!しかも、口の中の香味が開いてます。シルキーでなめらかな厚み。果実にも、そしてタンニンからの甘味も感じられますね。樽のニュアンスは木質な感じと、微々たるビターなカカオっぽさか。終盤に向けて酸味ははかなく終息‥余韻はまるで線香花火のように切ない。

しみじみ。

エキスちっくに感じる部分もあり果実の香味は十分。酸味は角が取れ、溶け込み‥こなれています。角の取れた渋味に甘味な旨味。飲み応えがありながらも、まったくストレスを感じさせない酒質。確実にカベルネの要素は感じるが、青さなど皆無。

ドンピシャの飲み頃だなぁ。

ほろほろとしたスパイスにもせつなさ‥。優しく、しっとりした液体がここにある。時間‥なんだよな。ワインというものには時間軸というベクトルも存在するのである。若い内は、若いパワフルさを楽しめばいいが、若い内から、無理くり優しさをボケとして表現する必要などないな。こうやって、時間が経過することで‥優しさが醸し出されるのだから‥。

旨味に柑橘のニュアンス。こういうの‥いいよねぇ。

二日目です。注ぎ立ての香りは、初日よりも開いてるかも?もちろん、バキュバンなどの窒息装置は使いませんことよ。口に含みますと、よりまとまり‥よりなめらか‥とてもシルキーなタッチ。熟成香すら溶け込んで感じるのが素晴らしい。相変わらず甘味な旨味も感じられます。ヴァルサミコも溶け込んでますね。

旨いね‥

終始旨い。

完璧なる掘出し物。

カベルネの甘味を感じるなぁ。各品種のまとまり感も素晴らしい。あくまでも熟成したワインのニュアンスとしての、良い抜けがある。その抜けは優しさでもあり、まとまりの一環でもある。そこにストレスを感じない‥とも言えますね。ミルミルじゃないマロな感じ。上品にまとまってます。熟れた酸味と渋味‥果実の香味のバランスもこの二日目ぐっと良くなっていますね。

もう、この状態だと‥スワリングなど必要ない。

三日目です。最後の二杯の一杯目です。注いだ後に、底を見ますと、しっとりと濡れた澱が底に。瓶をゆらゆらとすると、液体に混じってしまいますので、そっと‥ね。香りは二日目と同じ感じ。一口‥口に含みますと‥二日目同様‥いや、それ以上に旨
味な甘味が増しています。まとまり感は二日目と同じ感じ。綺麗に熟したワインという液体‥素晴らしいですね。三日目でも十分楽しんでいただけるはずです。

つまり、西野嘉高的には、飲食店さんで、このワインをグラスで使って欲しい‥そういうことでもありますね。

ワインには時間軸があるのです。時間が経過して初めて和らぐ要素‥初めて上がってくる香り。角が取れる‥元々、やさしく飲めるように醸したワインでは表現しようのない‥この角の取れた感じ。いい意味の抜け‥いい意味の弱さは‥優しさでもある。

完璧に今がピークです。

きっと何度があるピーク‥最後ではないが、味も香りも開き‥酸味・渋味の角が取れ、溶け込み。甘味を帯びた果実香と旨味‥。素晴らしい液体がここにある。

参った!

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