Flors di Uis 2008 Vie di Romans

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ヴィエ・ディ・ロマンス

更新履歴 2010/04/09
販売価格

3,680円(税込)

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フロールス・ディ・ウィス 2008 ヴィエ・ディ・ロマンス
《イタリア/フリウリ/白/マルヴァジア・イストリアーナ48%、フリウラーノ31%、リースリング21%/辛口》


フリウリ州‥スロヴェニアとの国境沿いの街、ゴリツィアの西に位置するイソンツォDOCに所属するマリアーノ・デル・フリウリのカンティーナ。祖父の代から100年もの間、ガッロファミリーの手によって守られたその土地は、水はけのよい、平らな土地で、海と山の両方から吹く風に恵まれるミクロクリマを持つテロワール‥17歳で家業を継いだ現オーナーのジャンフランコ・ガッロ氏は、同地区のみならず、イタリアの生産者が一目置き、イタリア最高の白ワインの生産者として最も尊敬され信頼される‥「北の巨人」と形容される人物です。

なんでも‥創立以来「ガッロ」と名乗っていたものの‥かのカリフォルニアの大規模な生産者である「(EJ)ガッロ」との商標権云々で1986年に名称の変更を余儀なくされたとか‥。そして、現在の「ローマ人の道」という意味のヴィエ・ディ・ロマンスになったそうです。

彼の考えるテロワールとは「人間、土地、気候、葡萄品種」であり、その中でも最も重要なのは「人間」であるとのこと‥。また「テロワールに最も適した葡萄を栽培すること」「凝縮した葡萄を作ること」「完熟期を迎えた葡萄を最高のタイミングで収穫すること」など‥当たり前っちゃー当たり前‥理想と言えば理想‥でも、その理想を具現化できている生産者が少ない中‥こんな当たり前の事を目標に信念に掲げるのが彼‥流行の醸造法や、市場に流されることなく、彼がその地で得た知識、経験を元に作る‥ある意味、エゴイスティックなワイン達は、確かに、彼のヘンコな一面を垣間みれますし、彼の話‥を聞けば聞く程‥神経質そうな‥几帳面な性格を伺えます‥しかし、彼の作品を飲めば‥ただの趣味、わがまま‥では済まられない素晴らしい作品であることに間違いありません。


■ビンテージ情報

2007年〜2008年の冬は雨が多く、土壌には、その後に必要となる十分な水分が保たれることになりました。春先まで雨が断続的に降り続いた結果、発芽が遅めで、4月中旬から始まったことは、例年よりも二週間遅い進行となりました。

春は雨の影響もあり、気温は上がらず、開花は6月上旬となりまし。雨の影響は葡萄の結実自体も少なくなり、ピノ・グリージョ、シャルドネ、メルロは特に影響を受けました。

初夏は、雨混じりの涼しい気候で、ベト病が多く発生。その対策として、葡萄の葉数をコントロールしました。その後は、気候は完全に回復し、非常に良い状態になりました。収穫の少し前からは、寒暖差が大きくなり、質の向上に繋がりました。収穫期の天候は、ほぼ完璧で、量は少ないながら素晴らしい葡萄が収穫できました。

2008年の特徴は、葡萄房がコンパクトに密集せずに、十分な空間を保つことで、房や粒の間に空気が循環することで、カビ対策に功を奏したことは、葡萄にとって非常に良い状態でした。特に、晩熟型となる、シャルドネ、マルヴァジア、フリウラーノの出来は秀でたものとなりました。

主要葡萄品種の収穫は、ソーヴィニョン・ブランが9月8日、ピノ・グリージョが9月15日、シャルドネは9月の下旬、マルヴァジアは10月の上旬となりました。寒暖差が大きかった影響で、高い香りと十分な酸、結果、糖度もあがることになりました。中でも特に良い収穫だったのは、シャルドネ、ピノ・グリージョ、ソーヴィニョン。

過去のビンテージと比較すると2004年、2006年同様に素晴らしい葡萄が収穫できました。パワフルながらバランスの良いワインができ、熟成を視野に入れてもよい酒質に仕上がりました。


■テクニカル情報

『フロールス・ディ・ウィス』とは『花の香り』という意味だそうです。ヴィエ・ディ・ロマンスといえば‥その単一品種からなる個性と、らしさ溢れる酒質が魅力的ですが、シャルドネとソーヴィニョン・ブランの50&50な、『ドゥトゥン』と、今回ご紹介するこの『フロールス・ディ・ウィス』は混醸(ブレンド)の白なんですね♪

混醸される品種は三種類。

 『ディスクリエミス』に使われるマルヴァジア・イストリアーナ。

 『ドレエ』に使われる(トカイ・)フリウラーノ。

 『プリン・フリート(日本未入荷)』に使われるリースリング・レナーノ。

となります。そのブレンド比率は毎年変化するようですが、今年は2007年と同じセパージュ比率の情報が来ました(あまり信用していません)基本的には、マルヴァジア・イストリアーナ主体のようで、つまり、それらの単一ワインの共通セカンド的な位置づけかもしれまあせん。畑の面積は合計3.88ha(昨年は2.58haと記載)。

1987年、1995年、2001年に植樹された平均樹齢16年の樹は、ボキス(こんな名前の畑は知らなんだ)、チャンパニス、ヴィエ・ディ・ロマンスの畑で栽培されており、砂利や、小石を含む赤味がかった砂質のシルト質土壌だそうです。haあたり6000本の株密度、海抜は29m〜34m(昨年は29m〜31m)の畑で収穫された葡萄で醸されます。

フリウラーノ→リースリング→マルヴァジアの順番に収穫された葡萄は、ステンレスタンクで7ヶ月の醸しと発酵期間は、果皮と共に行われ、ステンレスタンクで11ヶ月の熟成が施されます。アルコール度数は14.4度とのこと。

ちなみに‥昨年は‥「発酵前の約8度の低温での醸しの後、19度〜20度での発酵はステンレスタンクのタンクで合計約15日間〜27日間の期間中にはマロラクティック発酵も施されます。」と書きました。

2006年のブレンド比率は、マルヴァジア・イストリアーナが50%、フリウラーノが35%、リースリングが15%でしたが、この2008年は、2007年同様にマルヴァジア・イストリアーナが48%、フリウラーノが31%、リースリングが21%となっております。

セカンド的な存在?そんな混醸のステン仕上げが、昨年の2007年は、ガンベロロッソでトレ・ビッキエリを獲得しちゃったもんだから…

実は、昨年はめさくさ熟れました…^^;

とにかく綺麗な酒質なんですよね。ヴィエ・ディ・ロマンスのワイン達は、ステン仕上げのピエーレ(ソーヴィニョンブラン)や、チャンパニス・ヴィエリス(シャルドネ)でも、結構な厚みや濃さを持ちますが、一番、綺麗でクリアなのが、このフロールス・ディ・ウィスなんです。

ヴェロネッリ誌2010年度版を見返しますと、まだ2007年のワイン達が評価されていますが、唯一の青★★★で93点の最高得点なのが、このフロールス・ディ・ウィスの2007年なんですね。ちなみに‥2.58ha、16000本の生産本数と記載されています。

今年は、西野嘉高も単一はもちろんですが、混醸を見直したいな‥と考えています。単純に混醸って複雑なんですよね。もちろん、単一で複雑な風味と品種特性を醸すことに素晴らしさも感じますが‥。混醸、面白いです♪




独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味




お馴染みのデザインのラベル。バックラベルに記載のアルコール度数は14度と、2007年と同じです。コルクも相変わらず良質の5cmで、冷蔵庫キンキン温度、昨年同様、ブルゴーニュ型からスタートしますが、基本的にステン仕上げで、ブルゴーニュ型グラスは異例でもあります。

2007年ど同様の12金な、透明度のあるレモンイエロー的。光の加減で黄緑な緑茶色が混じるのも昨年同様。

はぁ〜。

相変わらず綺麗なマルヴァジアの白い花束系の香りですが、黄色い花束も混じるところが、フロールス・ディ・ウィス。うーん、新鮮なだぁ、フレッシュだなぁ。でも、果実の香りは凄く濃いんですよね。トロピカル(過ぎない)濃い果実は、ビワのようで、柑橘はネーブルとパインを混ぜて、トニックウォーターでカクテルつくった感じね‥(分かり難いわ‥)。でも、そこにアクアフレッシュな清々しいミント香りが混じるのがフロールスなんだなぁ。無理のない、甘味を帯びた香りにうっとりします。

マルヴァジア的な花束系の香り。その濃さ‥を感じるのはフリウラーノ的かもしれません。口に含みますと、ボディ‥あるねぇ。フルボディですねぇ。これはフリウラーノ的ですね。含み香に、リースリング的な石油香をふんわりと混じるのも印象的です。

しっかりとした味。でも、とても優しい飲み口で、フリウラーノとトロっとしたニュアンスもあるんですね。昨年ほど、苦味を感じませんね。でも、渋味が緑茶系であるのは同様‥その緑茶系なのに、どこかミントや清々しいハーブなもんですから、ちょこっとフラボノイドなニュアンスを感じるわけです。

ステン仕上げでも厚みを感じるのがヴィエ・ディ・ロマンスですな‥。単体でも楽しめるし、料理とも合う‥うーん秀逸。

様々な品種特性が入り交じる‥今年は、白は混醸を実はフューチャーしてたりしますが、ヴィエ・ディ・ロマンスとしては、ドゥトゥンとこのフロールス・ディ・ウィスということになりますね。

温度、グラス、時間で‥様々な品種特性を感じれる‥混醸の面白さです。

ちょっと温度が上がってきました。香りも味わいも抜栓直後から開いておりますが、温度が高くなると、これまた旨いですね。ステン仕上げとなると、キンとヒエヒエな感じが似合いそうですが、やはり収穫される葡萄がちゃんと熟してる感じをヒシヒシなのが、フロールス・ディ・ウィスなのかも?

終始、ブルゴーニュ型で飲んでますが、問題ないですね。ステン仕上げでブルゴーニュ型で通せるワインはなかなかないですよ。ということでオヴァチュアでも念のため。

あ‥オヴァチュアでもイケてますね。よりミネラル感‥感じるかもしれません。今宵のワインの肴は、昼飯の天ぷらの残り物‥そう、程良く脂が回った‥(あかんやん)天ぷらですが、こうミネラル感を感じる時は、ひと振り‥お塩効かせ気味がいいかもしれません。

フリウラーノと、リースリングなオイリーな要素と、脂の回った(せやからあかんやん)天ぷらの残り物は‥

案外イケてる♪から不思議。

天ぷらにレモン搾らなくても、フロールス・ディ・ウィスがその補助な役目。

オヴァチュアの方が酸味が溌剌と感じるかもしれません。舌に当たる酸味が相原コージの漫画‥コージ苑に出て来た‥フレッシュマンのようです。

竹輪の天ぷら‥合うわぁ。(←なんて庶民派‥)

もちろん塩やで‥。

ヴィエ・ディ・ロマンスの市場お手頃価格なワインとなりますが、実は、日本食に一番合うかもしれませんね。しかも、(2007年ビンテージの話ですが)ヴェロネッリでも、ガンベロロッソでも一番評価が高かったのが、このフロールス・ディ・ウィスだと思うと、やっぱり日本人な食文化の感覚とイタリア人の感覚は似てるのかもな‥と、思います。

二日目です♪冷蔵庫キンキン温度ですが、まずはオヴァチュアで飲んでみます。香りがよく出てますね。しかも、ゲヴェルツにも似た、ハチミツ、黄色と白色の花のスパイス香はキンモクセイにも似ています。アプリコットジュース、口に含みますと、うん、オヴァチュアでも旨いですね。

ふくよかな輪郭はクリーミーにも感じるなめらかな曲線を描きます。酒質もそうですが、「味が濃い」ですね。ほんと、旨味がたっぷりあるのです。クリアなアクリル板の厚みが違うんだな‥ペラペラのプラ板じゃないのです。

グラス内壁を垂れる脚も、トロっとしてますね。今宵のワインの肴は、ワラビの炊いたんと、焼いたタラコ。ワラビは、油揚げと一緒に鰹&昆布な関西風出汁‥なんですが、ありますねぇ‥。タラコ‥魚卵とワインの相性は賛否両論ですが、私は嫌いじゃないですよ。

単一品種は想像しやすいわけですが、混醸の複雑さ‥楽しいです♪2007年同様の美味しさ‥保証しますよ♪

三日目です♪冷蔵庫キンキン温度、グラスはオヴァチュア一択ですよ。香りは二日目と同様、白と黄色い花、ゲヴェルツっぽく感じる要素があるのも同じ。口に含みますと、二日目を一回り深くした感じですね。もちろん、ぜんぜん落ちる感じもなく‥終始美味。

深みはあるが、疲れるような濃さはない。酸味が良いわ‥それと、温度が上がってきてからも美味しいのがフロールス・ディ・ウィスね♪

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