Dessimis Pinot Grigio 2008 Vie di Romans

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ヴィエ・ディ・ロマンス

更新履歴 2010/03/14
販売価格

3,980円(税込)

在庫数 SOLD OUT

デッシミス ピノ・グリージョ 2008 ヴィエ・ディ・ロマンス
《イタリア/フリウリ/白/ピノ・グリージョ/辛口》



フリウリ州‥スロヴェニアとの国境沿いの街、ゴリツィアの西に位置するイソンツォDOCに所属するマリアーノ・デル・フリウリのカンティーナ。祖父の代から100年もの間、ガッロファミリーの手によって守られたその土地は、水はけのよい、平らな土地で、海と山の両方から吹く風に恵まれるミクロクリマを持つテロワール‥17歳で家業を継いだ現オーナーのジャンフランコ・ガッロ氏は、同地区のみならず、イタリアの生産者が一目置き、イタリア最高の白ワインの生産者として最も尊敬され信頼される‥「北の巨人」と形容される人物です。

なんでも‥創立以来「ガッロ」と名乗っていたものの‥かのカリフォルニアの大規模な生産者である「(EJ)ガッロ」との商標権云々で1986年に名称の変更を余儀なくされたとか‥。そして、現在の「ローマ人の道」という意味のヴィエ・ディ・ロマンスになったそうです。

彼の考えるテロワールとは「人間、土地、気候、葡萄品種」であり、その中でも最も重要なのは「人間」であるとのこと‥。また「テロワールに最も適した葡萄を栽培すること」「凝縮した葡萄を作ること」「完熟期を迎えた葡萄を最高のタイミングで収穫すること」など‥当たり前っちゃー当たり前‥理想と言えば理想‥でも、その理想を具現化できている生産者が少ない中‥こんな当たり前の事を目標に信念に掲げるのが彼‥流行の醸造法や、市場に流されることなく、彼がその地で得た知識、経験を元に作る‥ある意味、エゴイスティックなワイン達は、確かに、彼のヘンコな一面を垣間みれますし、彼の話‥を聞けば聞く程‥神経質そうな‥几帳面な性格を伺えます‥しかし、彼の作品を飲めば‥ただの趣味、わがまま‥では済まられない素晴らしい作品であることに間違いありません。


■ビンテージ情報

2007年〜2008年の冬は雨が多く、土壌には、その後に必要となる十分な水分が保たれることになりました。春先まで雨が断続的に降り続いた結果、発芽が遅めで、4月中旬から始まったことは、例年よりも二週間遅い進行となりました。

春は雨の影響もあり、気温は上がらず、開花は6月上旬となりまし。雨の影響は葡萄の結実自体も少なくなり、ピノ・グリージョ、シャルドネ、メルロは特に影響を受けました。

初夏は、雨混じりの涼しい気候で、ベト病が多く発生。その対策として、葡萄の葉数をコントロールしました。その後は、気候は完全に回復し、非常に良い状態になりました。収穫の少し前からは、寒暖差が大きくなり、質の向上に繋がりました。収穫期の天候は、ほぼ完璧で、量は少ないながら素晴らしい葡萄が収穫できました。

2008年の特徴は、葡萄房がコンパクトに密集せずに、十分な空間を保つことで、房や粒の間に空気が循環することで、カビ対策に功を奏したことは、葡萄にとって非常に良い状態でした。特に、晩熟型となる、シャルドネ、マルヴァジア、フリウラーノの出来は秀でたものとなりました。

主要葡萄品種の収穫は、ソーヴィニョン・ブランが9月8日、ピノ・グリージョが9月15日、シャルドネは9月の下旬、マルヴァジアは10月の上旬となりました。寒暖差が大きかった影響で、高い香りと十分な酸、結果、糖度もあがることになりました。中でも特に良い収穫だったのは、シャルドネ、ピノ・グリージョ、ソーヴィニョン。

過去のビンテージと比較すると2004年、2006年同様に素晴らしい葡萄が収穫できました。パワフルながらバランスの良いワインができ、熟成を視野に入れてもよい酒質に仕上がりました。


■テクニカル情報

『デッシミス』とは『農家の年貢』という意味だそうです‥。いまどき「年貢」なんて単語を聞くのも稀ですね‥^^; その昔‥農家は「出来のいい」農作物を奉納しなければならなかった…。つまり「年貢」となるのは「出来のいい作物」なんですね。よって、ヴィエ・ディ・ロマンスの「出来のいいワイン」として『デッシミス』という名前となったようです‥。

ヴィエ・ディ・ロマンス社では比較的大きな畑となります。2006年は30760本、2007年は40491本、2008年は39428本との情報。昨年までの情報では、畑の面積は5.95haと記載していましたが、今年きた情報では7.50haとなっています。2007年から約1万本の増産となっていますので、そのタイミングで畑が増えたのかもしれませんね。

そんな7.50haの畑には、haあたり6000本の株密度でピノ・グリージョが栽培されています。植樹は1985年、1999年、2002年。平均樹齢は15年の様子。収穫はhaあたり5853kgとなります。海抜は34m。砂利や小石を含む赤みがかった粘土質の「赤み」は、その色に反映されているのかもしれません。

手摘みで収穫されたピノ・グリージョは、タンクでの8度での醸しの後、一旦澱を沈め15度〜19度に温度管理されたバリックでの発酵と、マロラクティック発酵で合計25日間。そして、そのままバリックで澱と接触させたまま約8ヶ月の樽熟成を経ます。瓶詰め前にも、一旦タンクで澱を沈め瓶詰め‥9ヶ月以上の瓶熟が施されてのリリースとなります。

さて、このピノ・グリージョは、フリウリではポピュラーな品種で、フランスではピノ・グリと呼ばれていますね。かのピノ・ノワールの突然変異な亜品種とされておりまして、グリ、グリージョは、灰色の意。灰色というよりは、ちょっと赤色の射す独特の色合いなんですよ。フランスではアルザス地方やロワール、ドイツでも(別名ながら)同品種の栽培が盛んですね。最近は新世界でも結構見かけます。

先日、カリフォルニアワインの試飲展示会では、モンダヴィその他、三社のピノ・グリージョが出ていました。もちろん、その表記も、ピノ・グリではなく、ピノ・グリージョ‥なかなか綺麗で、マスカットのような香味を持つ‥ヴィエ・ディ・ロマンスのデッシミスとは違うもんだなぁ‥を実感しましたが、面白いもんですね。なお、この2008年のアルコール度数は14.8度とのこと。昨年の詳細な度数がわかりませんが、2007年はラベル表記が14度でしたので、やはり、2008年は全体的に度数が高いのかもしれませんね。

初めて、この『デッシミス』を飲まれるお客様は‥ちょっとビックリするほどの赤味を帯びた‥どちらかというと濃いオレンジ色っぽいかな…な感じですが、その色とリンクする香りと味わい‥

個性はあるが癖はない‥

素晴らしいピノ・グリージョですよっ!!





独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味




ラベルは、ヴィエ・ディ・ロマンスお馴染みのデザインですね。バックラベルに表記のアルコール度数は14.5度‥実際には前述の通り、14.8度となります。2007年は14度表記でしたし、先に飲んだ樽熟シャルドネも2007よりもアルコール度数が高かったわけで‥2008年はそういうビンテージなのかもしれません。コルクは良質の5cm‥冷蔵庫キンキン温度、ブルゴーニュ型グラス一択です。

グラスに注ぎますと、綺麗なオレンジ‥若干、赤色が射して薄いレンガ色にも見えますね。透明度もありますが、初めて飲まれる場合は、別に変になってるワインじゃないですからね♪すでに香りが全開‥部屋中にデッシミスが広がります。ピノ・グリージョ=灰色ではありますが、灰色ではありません。ピノ・ノワールの突然変異さ‥を感じる色かも‥。

この2008年もビワや、夕張メロンのピューレ、アプリコットジュース、缶詰のさくらんぼの裏ごしたようなフルーツ香満載♪ながら、グラスに鼻を近付けた感じでは、まだまだ開きが‥温度が低いからかもしれませんね。香りからも、すでにその酒質が重さを感じさせ、その色からか‥銅のような金属的な香りもアクセントになっています。

これは温度が上がるのも超期待♪

まずは、口に含みます。うーん、マロい‥トロい‥。樽熟シャルドネのヴィエ・ディ・ロマンスとの共通した口当たり。この2008年は度数が高いのに、アルコールの熱さを感じさせないですね。含み香に、ホロホロと苦味を伴うネーブルの皮、そんなオレンジ系のオイリーさを軽く。ミネラルも十分とけこみ、密度が重い‥T-1000系の液体金属。

酸味がええなぁ。

酸がちゃんとあるから、厚ぼったさ‥ゆるさ‥ダルさ‥まったく感じさせないフルボ
ディ。時間経過と、ちょっとだけ温度が上がって来たからか‥香りも開いてきました
し‥

なおさら複雑な香味満喫♪

味わいが延々と続き、香りもそれに追随。夕張メロンの濃い色のとこ‥なんですが、瑞々しさがあり、まさに搾り汁。ふと、レ・クレーテの、プチ・アルヴィーヌを彷彿とさせる部分もある。どちらも濃いオレンジの風味がありますからね。

この個性的な美味しさ‥伝えたいなぁ。ぜひ経験して欲しいワイン。毎年、楽しみで仕方ない‥。

あれやこれや‥実験的な食材をイジってましたら‥(ボトルで)温度が上がってきたようです。トクトクトク‥しょっと入れ過ぎの二杯目ですが、一杯目よりも色が濃く見えるのは錯覚か…?

うーん、素晴らしい。樽のまろやかな香りもあるんですが、白くない。すっかり果実の黄色〜オレンジ色に染まっています。

二日目です♪風呂に入っている間、冷蔵庫から出しておきました。グラスはブルゴーニュ型です。銅のような、やはり夕張メロン果汁のような色ですね。香りは、初日よりも密で蜜に感じてきました。うん、やはりガリガリ君夕張メロン味‥。フルーツの盛り合わせを肴に飲むのが贅沢ですね。そうそう、スイカのニュアンスもあるんですよ。やはり、2008年は高いアルコールを感じさせない造りでとても好きですね。

口に含みますと、うん、初日よりもボリュームアップ!ヴィエ・ディ・ロマンスらしい味わい、樽のニュアンス‥うん、わかるでしょ?わかるでしょ?そう、それ‥出てきました。

重いですよぉ。とってもフルボディな白です。

ちょっとグラスを変えてみようかな。オヴァチュアに入れてみます。さすがに香りの開きは控えめで‥飲んでみる…うーん、ブルゴーニュ型の方がイイので戻す。

2008年は、全体的に(まだ3種類しか飲んでませんが‥)酸が豊富‥かつエレガントさも兼ね備えてますね。圧倒的ながら、どこかにキレイな部分を感じます。うん、ブルゴーニュ型グラスの方が、まろやかですね‥やっぱり旨い。

桜色の‥鯛。脂乗り過ぎじゃないサーモンとか‥色で合わしてみたいなぁ。

三日目です♪思い切って‥冷やしてません。非常にアロマティックに香りが出ますね。とても良い香り。口に含みます‥うん、冷やさないでも旨い!より、旨味を感じられ、樽のニュアンス、香りの出方‥まるでシングルモルトを飲んでるような錯覚すらある。

ああああああ、グラスの中に鼻を埋める。

良いなぁ。香り、味わいともに‥冷やしてない‥冷やさない‥というのも一考。しかし、こうなると料理は必要なくなる‥とも言えます。

猛烈な個性ですが、とても美味。

果実がピュアなんですよねぇ。


まとめ‥。グラスはブルゴーニュ型がよろしいかと。大きめのボルドーでもいいかも
ね。こじんまり‥にする必要はありません。温度は軽く冷やすなど‥ちょっと高めの
温度がより香味が引き立つ感じ。

まぁ、一度お試し下さい。

必ず虜になるワインですから。

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