Rosso di Montalcino 2019 Uccelliera
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ロッソ・ディ・モンタルチーノ 2019 ウッチェリエラ
《イタリア/トスカーナ/赤/サンジョヴェーゼ/フルボディ》
モンタルチーノの街の南、カステルヌォーヴォ・デッラヴァーテに1986年に創業したのがこのウッチェリエラ。主に西南西向きのブドウブドウ畑はとてもミニマムなもので、サンジョヴェーゼが約7ha。他に少量の国際品種など合計0.3haを栽培しています。マレンマを臨む斜面に位置し、サンタンティモの丘によって北北西の冷たい風から守られています。
ウッチェリエラはイタリア語で鳥小屋を意味しますが、カステルヌォーヴォ・デッラバーテのアラバスター採石場にある農園の古代の名前で、そこから採掘された最上級の石はサンタンティモの修道院の建造に使用されています。ブドウ栽培も醸造も、担当するのは当主でもあるアンドレア・コルトネージ氏。「地の塩」と表現すべき人物で農家のひとり息子として十代の頃から父親を手伝ってきたそうです。
所有する7haの畑は買い増しを繰り返した結果でいくつかの地域に分かれます。日照量や土壌が様々な環境で育ったブドウを混醸するのは彼のスタイル。昨今はクリュ別に詰める生産者も多いのですが、もっと広い視点からみれば、モンタルチーノを表現するにモンタルチーノで育ち収穫されれば‥ですね。
シエナのピアッツァ・イン・カンポの近くで営むトラットリア(お母様は料理人だそうです)で自分のワインを出すも、国内や輸出分でほとんど残らない状態。2006年から始めたブロジェクト‥モンタルチーノの北側の畑から収穫されるブドウからヴォリエロというブランド名でブルネッロ・ディ・モンタルチーノとロッソ・ディ・モンタルチーノを作り始めましたが、上級ブルネッロであるカサート・ウノもワイン・アドヴォケイトで高く評価され品薄。
ロッソ・ディ・モンタルチーノに使用されるブドウもアンターナと同様で、1975年、2988年、2000年に植樹されたカステルヌォーヴォ・デッラバーテ地区にある約7haの畑から。海抜は150m、250m、350mに分かれます。収穫されたブドウは直ちにドライアイスを使用した除梗作業に取り掛かります。ブドウの温度を下げることと酸化を防ぐのが目的。低温で7日から8日のマセラシオンで天然酵母を活発にさせます。アルコール発酵は12度から27度に上昇する間に自ずと始まり25日から30日間。期間中はポンプオーバーが施され香味を抽出します。澱引きの後ステンレスタンクでマロラクティック発酵。スラヴォニアとフランス産の数種類の樽で数ヶ月の熟成後アッサンブラージュして瓶詰め。熟成までは基本的にアンナータと同様ですね。
独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味
今回はそのBDM2016年と同時毒味となります。ボトル形状や基本的なラネルデザインも同じなのは逆に珍しいかもしれませんね。それなりにボトルもネック部分も長めで瓶厚もしっかりとしたボトルはRDMでも‥と思うと好感が持てます。そんな好感はなかなかの質の5cmのコルクにも感じますね。同時毒味ですので、グラスもヴィノムのブルネッロ型に揃えております。ちなみに表記のアルコール度数は14,5度となります。
色は深みがありますが、透明度のあるルビー色。少し香ばしく、少し木質な気質の樽香をまとう果実香は、しっかりと密度感のあるチェリーや赤いベリーの風味がふんだんで、渋味を連想させる渋い香りもありますね。口に含みますと、輪郭はやわらかさがあり、しっかりと酸味の溶け込んだ旨味もでており一杯目ですが、すでにその上質さを感じます。しなやかな果実味で、タンニンもさらっとキメが細やかでとてもいいですね。もちろん、果実味もたっぷりとあり、決してRDMだからってカジュアルなスタイルではありませんが、今飲むにすんなりとおいしさがわかりやすいのがいい。うまい、うまい。まだ一杯目ですが、グラスのなかでさらにまろやかにもなりますね。初日の一杯目からわかりやすくおいしい。RDMの役割をしっかりと果たしていますが、それ以上のスケールも感じます。
二杯目。RDMの方がブドウの樹齢の若さを感じますね。決してネガティブな風味ではなくRDMらしさとも言えますが、少し茎っぽさ、青さを感じますね。また、樽香にスモーキーさを感じます。飲み口も確かにBDMと比較すれば、ボディは中程度となりますが、このウッチェリエラに関してはミディアムプラスですけどね。こうやって飲み比べるとRDMは、確かにRDMだし、BDMの価格差はどのように許容するかは別ですが、3,980円として十分のコスパだと思いますね。その樹齢の若さの風味にネガティブさを感じる必要はありません、あくまでもBDMと比較した場合であり、単体で考えると3,980円のRDMとしては非常に品質が高いといえますね。いやあ、共通項はバシバシ感じますね。BDMのセカンドとしても直系であることもヒシヒシです。
二日目もヴィノムのブルネッロ型。さすが二日目まとまってるな。果実香に深さも感じます。飲み口も初日の樹齢の低さを感じる要素も溶け込み、たしかにBDMよりもフレッシュに感じる酸味もありますが、3,980円のRDMとして優秀。こうやってBDMと飲み比べをするから感じる差はありますが、これが普段なら、そこらへんのBDMよりも‥と表現してるはずの酒質。14,5度のアルコールもいい感じにコントロールされていますし、余韻も十分長い。飲み口の果実の香味もたっぷり。旨味もありますが、RDMらしいメリハリのある酸味と、少し香ばしさのあるタンニンもあり飲み飽きないですね。うん。十分美味い。
三日目もヴィノムのブルネッロ型。色調もBDMよりも少し明るいですね。三日目はこれまで隠れていたわけではないが、健全なスミレの香りが前に出てきました。もちろん果実香もあるし、少しタンニンはBDMよりも荒めだけれども、価格差を考えても十分だし、全体のバランスも取れてますね。果実味に薄っすらとスモーキーな風味がある。飲み口も非常にバランスがよく三日目でもそう進んだ感じはない。旨味もあるし、よりまとまりは感じるけれども。口先から眩しいほどの果実味があり、じゅわっとジューシーに口の中を満たす。余韻も非常に長く、サン・キュッ・パーは贅沢極まりない。
五日目です(四日目は動かしてません)。スミレとチェリー主体の果実香に少しチャーミングさが出てきました。力むことなく開いていて、五日目でもオチやヌケは感じませんね。だからって初日に強すぎることもありませんし、抜栓後も持続性がありますね。ただ、五日目ともなるとヌケてはないけれども、少し軽やかに感じます。ただ、グラスワインで出てきてもなんら文句もなくおいしい状態が続いています。飲み残しを心配する必要はないですね。これぐらいのクラスになると当然でもありますが、こういうのって大事です。いや、グラスの中でグンとふまみも増してくるな。スモーキーさも戻ってきた。グラスの最後には無濾過的なものが残りますが、そう多くはありません。
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