Carema Riserva 2015 Puroduttori Nebbiolo di Carema

ピエモンテ州の赤

更新履歴 2022/01/28
販売価格

3,680円(税込)

在庫数 SOLD OUT

2021年1月29日更新:初回入荷分36本が少なくなりましたので、24本追加IPしました。
2021年1月29日更新:いやいや、ありがとうございます。12本追加UPしました。
2021年2月5日更新:12本追加UPしました。
2021年3月5日更新:12本追加UPしました。

カレーマ・リゼルヴァ 2015 プロドットーリ・ネッビオーロ・ディ・カレーマ
《イタリア/ピエモンテ/赤/ネッビオーロ/フルボディ》

ピエモンテ州の州都トリノからヴァッレ・ダオスタに続く道。その境にあるのがカレーマ村。人口700人の小さな村にあるのがワイン生産者協同組合である「プロドットーリ・ネッビオーロ・ディ・カレーマ」。1960年に設立され、1965年に現在の場所に移動し醸造や熟成、ボトリングから販売に至るまでを行っているが、1960年から1983年までの間は各協同組合員の家庭で収穫や発酵を行い、マロラクティック発酵を終えてから持ち寄って樽熟成をしていたそうな。

カレーマ村700名の人口のうちの78人が組合員だそうで所有する畑は合計12haと小さなもの。現在はバリック熟成させたカレーマDOCのネッビオーロや、カナヴェーゼDOCのワインも醸しているようですが、日本市場に導入されているのはカレーマ・クラッシコDOCとカーレマ・リゼルヴァDOCの二種類のみ。クラッシコの方はこのリゼルヴァのセカンド的な扱いのようですね。

ネッビオーロが育つ最北の限界地点とも言われている冷涼な気候のカレーマ村。ネッビオーロの畑としては珍しい石垣で組まれた段々畑。石垣と石柱が日中に温められ、アルプスからの冷たい風で一気に冷え込むヤカンに熱を放射することでブドウが死滅せずにすむのだとか。急勾配、南向きの斜面はもちろん機械どころか牛も入れない。選定から収穫まですべては人の手で行われます。以前は段々畑の下部は雪が積もり、ブドウ樹がダメになることも少なからずあったようですが、近年はそのようなこともなく、一部の畑は棚仕立てから、グイヨ仕立てに変更されています。グイヨにすることでブドウの凝縮度もあがり、ワインも強くなってきているそうです。

収穫されたブドウは大型のセメントタンクでの発酵、2009年は木樽熟成が30ヶ月、瓶内熟成12ヶ月以上となっていますが、2010年ビンテージから木樽熟成は6ヶ月伸ばして36ヶ月となりました。かねてからリゼルヴァに関してはさらなる樽熟成の延長を‥と思っていたようですが、スペースの問題と資金繰りでなかなか伸ばせてなかったようですね。近年では日本市場のみならず、カレーマの素晴らしさも注目されるようになり毎ビンテージ、完売するようになったことから、今度は質を高めるために熟成期間を延長したそうです。

バローロやバルバレスコでもなければ、ロエロでもガッティーナーラでもないピエモンテを代表するネッビオーロの産地と断言しましょう。

素晴らしい生産者、素晴らしいネッビオーロですよ。

独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味

お馴染みのブルゴーニュ型瓶。アルバのワインではないのでALBEISAの共通瓶ではありません。このリゼルヴァは白地のキャンパスにクレパスで書いたようなお絵描きがあるのが特徴ですが、2010年からキャップシールは白から黒に変更されています。なぜか、このリゼルヴァの白地にクレヨンの何かの絵はかわいいんですよねえ。コルクはなかなか弾力もある4,5cm、グラスはシュピゲラウのデフィニションのボルドー型、表記のアルコール度数は13,5度となります。

淡い色合いです。これを薄いと感じてはダメですよ。輪郭部分はオレンジでまさにネッビオーロ。フルーティーかつ、華やかな香りがよく開いてますね。どこかバルバレスコを彷彿とするのはなぜでしょうか。すごく爽やかで(揮発するような)ハーブ系の香りもあるのですが、甘い香りも相応にあるフルーツ感。とてもいい香りですね。

口に含みますと、香りの印象同様に、甘味のあるチェリーやイチゴのフルーティーさがありますが、硬すぎないミネラルと、伸びのよい酸味、心地よい渋味があり、味わい全体に甘過ぎるような感覚はありません。13,5度のアルコールもとてもお似合いで、スムースに飲めますね。終盤に茶葉の乾いた香りがあり、渋味とともに長い余韻に繋がります。果実味に透明感がありますね。でもミネラル勝ちはしてないのもいい。少し温度が低めなので、もう少し高いと、もっと果実味も複雑さが増すと思いますね。リゼルヴァらしい、木樽熟成の長さを感じさせる、いい意味での酸化傾向な熟成香にも似た香りが微かにあり、それも複雑さに寄与していますね。いやあ、バローロやバルバレスコでなくても、いいネッビオーロはあるもんですねえ。時間経過とともに味わいは開いてくるし、まとまり、しっとりさも出てきます。余韻も華やかで長い。

二日目もグラスはシュピゲラウのデフィニションのボルドー型。ほんと色は淡いですね。ほんとこれぞネッビオーロらしいネッビオーロですね。色も香りも。いい意味で若いトゲトゲしい要素はなく、しっとりとまとまっています。二日目らしい旨味も増しますし、よりミネラルもやわらかくなってきました。重たいワインではありませんが、密度もあり継ぎ目のないキレイなミディアムボディ。果実の香味が開いているので、なおさら不足感はありません。瓶詰め後の熟成ではなく、樽熟成期間の長さを感じさせる落ち着いた果実味もあり、とてもいい。バローロやバルバレスコあたりのネッビオーロよりも、涼し気ながら、遜色ない‥どころか、知名度にこだわらなければ、こんなにもおいしいネッビオーロはまだまだ衛星地区にもあるのです。

三日目もグラスはシュピゲラウのデフィニションのボルドー型。うん、香りが超絶イイ。ネッビオーロ単一なのにこんなに複雑かなあと感心する。もちろん、味わいも同様。無理なく、艶っぽい果実味、冷涼な旨味があり味わいの余韻もとてもいい。いやあ、ほんと素晴らしいわ。2011年以来の扱いですが、この2015年、ほんとにいいですね。

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