Rosso dei Notri 2019 Tua Rita

トスカーナ州の赤 > Tua Rita

更新履歴 2021/04/13
販売価格

2,180円(税込)

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ロッソ・ディ・ノートリ 2019 トゥア・リタ
《イタリア/トスカーナ/赤/サンジョヴェーゼ30%、カベルネソーヴィニョン30%、メルロ20%、シラー10%/フルボディ》

ヴィルジリオとリータ夫妻がトスカーナ州のスヴェレートの地に畑を購入したのは1984年のこと。1988年に植樹し、1992年に初めて瓶詰めしたワインから僅か6ビンテージ目の1997年のレディガッフィがワインスペクテイター誌で100点を獲得します(後にワイン・アドヴォケイト誌で2000年のレディガッフィが100点を獲得します)。

ヴィルジリオ・ビスティ氏は世界的な評価に驕ることなく、元々は趣味で始めたブドウ栽培を世界レベルのワイン醸造に高めます。1984年、彼が42歳、ヴェルジリオの故郷からほど近いスヴェレートのその地には、少しのブドウとオリーブ、麦が栽培されていた土地でした。ティレニア海沿岸に近く、痩せた土壌は赤い色をしていました。当時は、ワインを醸造する生産者はおろか、野菜農家も手を出さなかったような土地だったようですね。しかし畑には鉄分やマグネシウム、微量必須元素が含まれていることも後々判ることとなり、特別なワインを生む土地となります。

元々はゲーム機器の販売を行っていたヴェルジリオは、その仕事の傍ら週末はスヴェレートでブドウ栽培を始めます。最初に着手したブドウ品種はやはりサンジョヴェーゼとトレッビアーノだったとか。思った以上の成果を実感したヴェルジリオはワインの勉強のためにボルドーを幾度となく訪問、1988年に1,5haの畑にカベルネソーヴィニョンとメルロを植えます。

1989年には当時28歳という若さながらメキメキと頭角を現し始めたルカ・ダッドーマをエノロゴに迎え入れます(1997年まで)。1992年にはトゥア・リタ初めてのワインとなるジュスト・ディ・ノートリ1992年をリリースします。その後、一部出来の良かったメルロを実験的にバリック二つ分のみ単一品種で詰め始めたのがレディガッフィ。1994年ビンテージが実験的に造られました。1998年からはルカ・ダッドーマからステファノ・キオッチョリにエノロゴが変更になりますが、2016年度版からヴェロネッリに掲載されているトゥア・リタの情報では、エノロゴはルカ・ダッドーマとなっています。またルカ・ダッドーマに戻った理由は大人の事情で触れてはイケナイコトのようです。

スヴェレートという新天地で国際品種をモダンな製法(語弊あり)で成功したトゥア・リタですが、実はその秘訣は機械の手を介さずに行われる畑の手入れ。植樹率はhaあたり8,000本から9,000本た高い密植率の畑を、ひとりあたり約2haを徹底的に管理しています(畑の管理は15名から18名で行っているそうです。

また、ティレニア海沿岸部に近いスヴェレートの特異稀なミクロクリマも、トゥア・リタの個性を生みます。ボルゲリよりもさらに南、緯度的にはそのまま内陸(東)に向かえばモンタルチーノあたりでしょうか。マレンマ地区の中では北部となります。

現在は妻、リータ・トゥアが(名義的には)当主となるようですが、娘婿のステファノ・フラスコッラ氏が実質的な当主でエノロゴを兼任しワインを造り続けています。

2000年が初ビンテージとなるトゥア・リタの最もスタンダードな混醸の赤がこのロッソ・ディ・ノートリ。ペルラート・デル・ボスコ・ロッソは2001年までと、2011年からはサンジョヴェーゼ100%で醸されており、途中の9年間は国際品種が混醸されていました。このロッソ・ディ・ノートリは「レディガッフィ」のメルロ「シラー」のシラー、「ジュスト・ディ・ノートリ」のカベルネソーヴニョン、「ペルラート・デル・ボスコ・ロッソ」のサンジョヴェーゼ、それぞれのセカンド・キュベをブレンドして醸される共通セカンドとなります。よって、品種構成はビンテージによって若干の変更があるようですね。

醸造は、ステンレスタンクでのアルコール発酵後、マロラクティック発酵が施され、一部樫樽で6ヶ月熟成させたものと、ステンレスタンクで熟成させたものをブレンドしています。

独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味

ラベルはひと目でトゥア・リタの作品であることがわかりますね。この白地にメタリックな赤ピンクの刺し色はロッソ・デイ・ノートリとなります。前回販売したビンテージのコルクは、まあ、それなりの4,5cmでしたが、この2019年はディアム社製の4,5cmに進化していますね。最近はほんとディアムやノマコルク、増えましたね。いいことです。グラスはザルトのボルドー型、表記のアルコール度数は14,5度となります。なお、近年では一番サンジョヴェーゼの比率が低いかな、国際品種主体で70%を占めることになりますが、にしてはそれほど色が真っ黒というわけではない。エッジに紫も見えますが、暗く深いグラデーションの赤。トゥア・リタらしい樽香もバッチリ効かせたスタイルですが、果実香も負けてませんね。カシスなどのベリー系を中心に赤から黒のチェリー。アルコール度数も高いのでマラスキーノチェリーっぽいかと思ったんですが、それほど過剰さは感じません。甘味ある香りもしっかりしていますが、甘酸っぱいフルーツのコンポート、チラチラとするスパイスはシラーかな。

口に含みますと、ほっくりとした茹で小豆、果実味はしっかりと詰まったような密度がありますね。4種の品種の混醸ですが、継ぎ目なく渾然一体となった一本気な果実味はカジュアルさは感じさせません。密度はありますが、しなやかで膨よか、ギュっとしたタンニンと、全体に行き渡る酸味がボンヤリとさせない構成感。硬質な部分に鉄分を感じるとメルロかなあ、なんて思うのですが、ミネラルかなあ。少しスモーキーな風味があり余韻も長いですね。まだ2019年という若いワインですが、なめらかさがあり、イガイガ、凸凹しないのはさすが。アルコール感はもちろんありますが、14,5度とまでは感じさせないバランスで、暑苦しいアルコールや果実味ではありません。もちろん、いい意味でモダンなスタイルでとてもわかりやすい美味しさ。

甘味はるんですが、補糖や残糖を感じさせるものではありませんね。もちろん濃さを感じさせるスタイルですが、こってり系というわけではありません。しっとりとした密度にヌケ感はなく、香料ちっくな香りもないので疲れない濃さなんですね。

二杯目。注ぎたてが一番樽香を感じますね。とてもわかりやすいボリュームと飲み応えがありますが、酸がキチンと作用してるので、案外飲み疲れません。ワイン単体で十分に楽しめますし、普段は新世界の国際品種好きにも喜ばれるスタイルとも言えますね。

二日目はザルトのユニバーサル型で。うん、ヴァニラな樽香もするんだけども派手じゃないですね。ビンテージによっては、ちょっとイチゴショートか、ベリータルトようなコッテリ甘味香りが強いビンテージもあり、それが度を越すとなかなか厳しくなるのですが、甘味ある樽香はあるもののあくまでもフルーツの甘味が主体で、それがピュア。飲み口はまろやかで、果実の甘味は少しキャンディちっく。同等に角の丸い渋味も十分で、甘味とのバランスが取れてます。暴力的な濃さではありませんが、満足度高いですね。国際品種、ちょっと「濃く感じる系」なんですね。14,5度のアルコールのボリュームもあるので、なおさらです。

三日目もザルトのユニバーサル型。うん、香りがいいですね。甘くて深い果実香ですがクドくないわやっぱり。飲み口に旨味があり、しっかりと渋味と酸味もあるんだけれども、果実味がしっかりしてるので、拮抗しながら力強さにつながってる。三日目はさらにしっとりまろやか‥でも、苦味もある渋味があり甘旨味も嫌味がないね。とてもおいしいです。やっぱりヴァニラや花の香りに香料っぽさがないのがいいですね。2,000円を斬れなかったのが残念ですが、これはデイリーにもグラスワインにも使い勝手がいい。三日目だけど、たぶん五日目ぐらいまでは持つんじゃないかな。いい意味で万人受け、誰もが期待する味わいが具現化されてますね。

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