Pinot Grigio Jesera 2018 Venica e Venica

イタリアの白ワイン

ヴェニカ・エ・ヴェニカ特集

更新履歴 2019/10/25
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ピノ・グリージョ・コッリオ・ジュセラ 2018 ヴェニカ・エ・ヴェニカ
《イタリア/フリウリ/白/ピノ・グリージョ/辛口》

1929年にダニエレ・ヴェニカが古い醸造所を周辺のブドウ畑を購入して始まったヴェニカ・エ・ヴェニカ。現在の当主は四代目のジャンカルロ。イタリアのみならず、コント・ラフォンなどブルゴーニュなどでもワイン造りの経験を持ちます。ジャンカルロの母であるオルネッラがアグリツーリズモも運営、現在所有する畑は26ha。自社畑のみのブドウでワイン造りを行なっており、ドレーニャ・デル・コッリオの区域内に全ての畑が位置していますが、点在しており、厳密には55種類のミクロクリマに分類することができるそうです。

区画毎のミクロクリマと土壌を把握し、栽培する品種や、その仕立てを変え、5回から10回に分けての収穫により発酵用のタンクも比較的小さなものを数多く所有しています。畑ではビオロジックを実践しており、一切の除草剤や、防虫剤、ホルモン剤の不使用はもちろん、銅の使用も最小限に抑えています。下草は伸ばされ、畑の周辺には森があり、リンゴやアプリコットなど様々な植物が植樹されています。

醸造は父であるジャンニの時代から変わらないシンプルなもので、11度で20時間の低温マセラシオンでブドウの個性をモストに移し、ブドウ本来のエキスのみにを抽出することで、その土地で育ったそのブドウの個性を表現しているそうです。収穫したブドウの個性をワインへと醸す上で酸素や、澱との角な接触をさけるために、再利用できる二酸化炭素を先にタンクや、パイプに充填し、酸素を追い出してからモストを入れ、徐々に二酸化炭素のレベルを下げて発酵させるとのこと。基本的にステンレスタンク(一部大樽)で仕上げ、澱との接触期間は5ヶ月から6ヶ月と短い。ロングマセラシオンの造り手とは双璧ともいえ、果皮や澱との長期の接触はモストそのものの個性を隠してしまうとの思想。また、ブドウの状態によって収穫時期や、マセラシオン、熟成容器を変更していますが、新樽は一切使用しないとのこと。また酸素供給の必要性に応じて一部たるを使用しています。

スロヴェニアの国境に近いドレーニャ・デル・コッリオ地区の造り手ですが、比較的標高の高い位置にあり、冷涼でクリーン、クリアな酒質がヴェニカ・エ・ヴェニカの持ち味。他のフリウリの生産者同様に、土着品種と、いわゆる国際品種も栽培、醸造をしています。単一品種は黄色、区画のアッサンブラージュでアロマティック品種はオレンジ、単一畑のワインは、緑色のキャップシール(カプセル)と分けられています。同じ品種でも複数クラス醸している品種もあ価格差があったりしますが、コスト差と考えた方が幸せになれますね。

独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味

ヴェニカ・エ・ヴェニカらしいスラリとしたボルドー型瓶。キャップシールやロゴ部分が黄色なので、このピノ・ビアンコは単一品種シリースのひとつになりますね。コルクはディアム社製の5cmで歓喜。ちなみに表記のアルコール度数は13,5度。冷蔵庫キンキン温度、グラスはヴィノムのキャンティ型となります。ピノ・グリージョだとヴィエ・ディ・ロマンスのデッシミスを思い出しますし、そちらはブルゴーニュ型となりますが、このピノ・グリージョは食事会で試飲済み。同じく果汁によるロゼに近い色合いですが、標高も高く冷涼でまたスタイルが違うんですよね。ということでとりあえずヴィノムのキャンティ型です。色はいわゆる玉ねぎの皮のようなオレンジと茶色、銅色のような色合い。オレンジと書きましたが、オレンジワインというよくわかんないのに分類されたくないっす。やっぱり夕張メロンの果汁っぽさがありますね。マンゴー、アプリコットと、黄色味の濃い果実果汁に、少しミンティさと緑のハーブがいいヒントになっています。花の香り芳香で、果実香とともにキンキンですがよく開いていますね。

口に含みますと、ミネラルに厚み、果実味に深みがあります。味わいは力強く、これならやっぱりもう少し大きなグラスがいいかな‥と、思わせます。クリアで、心地よい酸味がありますが、うまく果実味を肉付かせている感じですね。ロゼではないのは、そうタンニン的なものを感じさせないところか?ながら、そんな黄色味の濃い果実の風味は、ロゼのような赤い果実味ではないが、味がしっかり、そしてハッキリしているんですよね。とてもおいしいく、これまでのロゼを「赤いロゼ」とするならば、このピノ・グリージョは「黄色いロゼ」と呼びたい。

温度が上がると、旨味が増しますね。酸味がおだやかになり、果実味はまろやかに‥感じられます。ワイン単体でもたのしめそうですね。焼いてマリネした甘味のあるパプリカ。サーモンのポキ(ハワイ料理のあれね)、サンマ、イワシなど青魚のタルタル(なめろうです)。血合いや、少し色付いた魚もいいし、豚肉のローストに、トマトやタプナードなソースもいいかもしれません。

二日目も冷蔵庫キンキン温度、グラスをザルトのユニバーサルにしてみます。色合いは初日とそ変わりません。黄色のロゼと書きましたが、柑橘っぽさはあまりないわけで、白い果肉の果汁に黄色い果肉の果汁なんですね。濃密な果実香はまったり、やや重さを感じる香り、でも、少しハーブのスーっと爽やかな香りるので重苦しくない。口に含みますと、うん、これぐらいグラスを大きくしてもいいし、これぐらい欲しい。甘味のある旨味。酸味は穏やか、でもやっぱり冷涼さはあるんですよね。デッシミス好きなら確実にこれも好きで、それよりもちょいとお手頃価格なのがうれしい。そう、舌に心地よい新鮮な酸味も感じますね。甘ったるくも重ったるくもない。ダレない濃密さがあり、余韻が短いわけではなくキレがいい。

三日目も冷蔵庫キンキン温度、グラスはザルトのユニバーサル。少し色合いが黄色がかってきたように思いますがたぶん気のせいです。やはり旨味に甘味があり、なめらかな密度に飲み応えがあります。香りの余韻もありますが、しっかりとしたエキスの味わいが続きますね。とても、ピノ・グリージョらしい、ピノ・グリージョ、おいしですね。三日目にしてよりミネラリーな飲み口もあります。酸味穏やかですが、飲み飽きしない濃い黄色の果実や、白い果肉の果実の風味をたのしんで欲しいです。

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